伊角裏部屋

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無し2号
ここは雑談系2おいらロビーです。
sageで進行します。
221世紀の名無しさん:2001/05/22(火) 15:41 ID:???
分かりにくいです。
3名無し2号:2001/05/23(水) 08:35 ID:???
ここでは色を出してはいけません。
4麩の17番:2001/05/26(土) 02:17 ID:???
どもー。こっちで話した方がよいですか?
5名無し2号:2001/05/26(土) 02:44 ID:???
おすきにどうぞ。
監禁部屋としてつかうなり、ころの尋問部屋でつかうなり
思う存分使ってください。
621世紀の名無しさん:2001/05/27(日) 23:54 ID:???
SAge
721世紀の名無しさん:2001/05/28(月) 00:00 ID:???
バトロワ他張って良い?
定期ageで。
8名無し2号:2001/05/28(月) 00:11 ID:???
675 名前:黒伊墨 投稿日:2001/05/27(日) 23:55
そうだ、折角立ってるんだしさ・・・。
http://teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=bobby&key=990512546
ここに読み物貼って良い?

どうぞ〜おすきに。してちょ!
9鮮やかな朝色李洙美 :2001/05/28(月) 00:35 ID:???
121 名前:色伊角@バトルロアイアル 投稿日:2001/04/20(金) 06:29
「さて、もう質問はないですかー?なら、もう回線を切るので
これからは一切チョーカーを使っての会話はできませーん。
あ、そうそう。皆さんのすぐ側にディパックがあると思います。その中に
食料と、武器がありますからねー。武器は完全にランダム。
運も、実力の内なのでーす。
あと、これは私からのアドヴァイス。
皆さん、いきなり殺しあうのは無理だと思っているかも知れませんが、
忘れてはいけません。他の皆さんはやる気になっています。
それに、特別ゲストも用意しましたしね―。
生き残りたかったら、殺し合ってくださーい。」
皆がやる気に成ってるなんて、嘘だ、とももは心の中で叫んだ。
しかし、特別ゲストと言うのが気になった。一体、誰だというのか・・・?
「はい、それではー、始めっ!!」
ウゥーーーーーーーーという、甲高いサイレンが響いた。
薄暗い森の中に潜んでいた鳥たちが、ギャアギャアと鳴きながら、飛び立っていく。
まるで、今から始まる惨劇から、逃れるように。



122 名前:色伊角@バトルロアイアル 投稿日:2001/04/20(金) 06:29
ももは思わずあたりを見回した。暗い森が広がるばかりで、
やはり人影は見えない。
まずは人を探そう。それが第一だ。
まさか、皆殺し合ったりしないだろう。そして、黒さんと合流すれば
きっと、なんとかなるはずだ。今までの危険だって、リーダーである黒さんのもと
なんとかなってきたのだから・・・・。
そんなももの、考えを打ち崩すかのように、それは聞こえてきた。
「あぁあぁぁあぁぁ-――――――――――――――――!!!!!」
普通に生活していたら、まず聞く事の無いようなつんざくような、悲鳴。
場所は近くも無いが、そう遠くでもないようだった。
な・・・なに・・・?ももの顔色がスッと消えた。
悲鳴はすぐに止んだ。それからどんなに待っていても、聞こえてくるのは
破裂しそうなほど脈を打っている自分の心臓の音だけだった。
聞き間違いであって欲しかった。しかし、悲鳴が耳から離れない。
何かが起こったのだ。
手足が震える。恐怖と不安でまともに考える事が出来ない。
ただ、この場にいたくなかった。
ももは駆け出した。悲鳴から逃げ出すように。
もう恐ろしいことが聞こえないように、耳をふさぎながら。
10鮮やかな朝色李洙美 :2001/05/28(月) 00:36 ID:???
123 名前:色伊角@バトルロアイアル@それぞれの色 投稿日:2001/04/20(金) 06:30
サイレンが鳴り響いた。
覆面伊角は空を仰いだ。月が、昇りかけている。
彼が配置されたのは、S地区だった。
色魔と呼ばれるらしい生き物の発する邪悪な気が、周りを包み込んでいる。
覆面伊角は、先の色岡の言葉を何度も考えていた。
――――死者の蘇生――――――
その言葉を聞いてから、ずっと彼の脳裏には二人の人物の笑顔が浮かんでいた。
そして、二人と過ごした幸せな時間も。
覆面伊角は、懐から、ある覆面を取り出し、握り締めていた。
あまり上等な覆面ではない。所々、糸もほつれている。
しかし、彼は片時もこの覆面を手放した事は無かった。
娘の手製の覆面。それをじっと見つめる。
決心には長くかかった。
若い色伊角達に囲まれ、穏和になってきたと、自分でも感じていた。
そして、そんな自分が彼は嫌いではなかった。
何よりも、自分を慕ってくれたほかの伊角達を裏切るのは辛かった。
また、自分は裏切るのか。しかも私利私欲のために。
風が流れる。風とともに、木の葉が舞った。彼は動かない。
他の、何かが、動いた。
色魔が、微動だにしない覆面伊角に襲いかかったのだ。
再び木の葉が舞う。
覆面から覗く目に、鋭い光が、宿った。

白い刃が弧を描いた。
一刀ののもとに、色魔を切り捨てる。
彼はディパックには入っていた小刀を、強く握り締めた。
   −アリサ、キャサリン。お前達に再び会う為に
     私は、血に塗れた修羅になろう。―



124 名前:色伊角@バトルロアイアル@それぞれの色 投稿日:2001/04/20(金) 06:31
彼は、笑っていた。
まったく、神様に感謝したい気分だった。そして組織にも。
こんなチャンスをくれるなんて。
組織から配給された日本刀を手に彼は進んでいく。
獲物を求めて。誰でも良い。早く、殺させろ。
もちろん、あいつだけは俺の手で殺したいが。
あの時から、ずっとこんな機会を待っていたのだ。
復讐できる機会を。
組織の言う「特別ゲスト」であり
自分の領土を乗っ取られ、色伊角に復讐を誓う彼こそ

伊角(初代)

そのひとだった。
(ま・・・まだ・・ゆ・・夢の・・中・・?)
ももが目を覚まして最初に思った事はそれだった。
なぜか、見知らぬ森の中に、ももは寝ていた。
(私・・・昨日・・・組織の人に・・呼び出されて・・・それから・・・?)
それからの記憶は抜け落ちていた。
まったく訳のわからないまま、きょろきょろとあたりを見回す。
薄暗い森の中に,人影はなかった。呼び出された時は、珍しく全伊角さんが
そろっていたはずなのに・・・・。
ふと、ももは、自分の首の当たりに違和感を感じた。
つけた覚えのない碁石のついたチョーカーが首に巻かれている。
なんとはなしにそれを触っていると、突然声が響いた。
「みなさん、起きたかなー?こちらcolorsの、色岡でーす。」
声は、首に巻いているチョーカーの、石の部分からだった。
なんだか分からないまま、ももは耳を済ました。
「いいですかー?説明しまーす。本日ー色伊角の皆さんに
集まってもらったのは、他でも有りません。」
そして、言った。
「今日は、皆にちょっと、殺し合いをしてもらいまーす。」
え・・・・?
ももは、色岡の言葉がまったく理解できなかった。
悪い予感がした。
「あなたたちは、今回の”カラープログラム”にえらばれたのでーす!」
およそ色伊角さんの中で、「カラープログラム」を知らないものはいないだろう。
優秀な色伊角が、一度にたくさん生まれたときだけ行われる。
もっとも優秀な色―プリズムカラー伊角を受け継ぐ者を決めるための戦い。
前回のプログラムはもう、十数年もであると言う。
もっとも、噂できいていたものの、ももも、今の今まで人事だと思っていた。
優秀な伊角さんは,今たくさんいるが、自分に自信のないももは、まさか自分も選ばれるとは
露ほども思っていなかったのだ。

「そんな馬鹿な事があるはずなかろう!」
チョーカーから、シンクロした二つの声が流れてきた。
色岡の声ではない。
「なぜ、わらわが、そんなものに参加せねばならぬのじゃ?
ち・父上が許すはずないのじゃ!!」
どうやら、声の主はエメラルドと臙脂らしい。二人とも寸分違わず同じ台詞をはいていた。
「あー・・えーと、エメラルドに、臙脂、かしら?質問タイムはまだなんだけどね-。
あ、そうそう。チョーカーに向かって話し掛ければ、こっちに質問できるからー。
あとで、なにかあればそうしてねー。この二人はフライングだけどー。
さて、エメラルドに,臙脂・・・。
・・・・馬鹿っ!!平等と言う言葉を知らないの?!
貴方達が、名家や、王家の娘だからって、プリズムカラーに選ばれる保証はぜんっぜんないのよ!
ちなみに、貴方達のお父さんお母さんも了承済みなのよ!!」
沈黙が流れた。
13鮮やかな朝色李洙美 :2001/05/28(月) 00:38 ID:???
287 名前:色伊角@バトルロアワイアル@それぞれの色 投稿日:2001/04/20(金) 19:30
透明伊角は考えていた。
これはチャンスではないのか?
あの時、色泥棒に、色を盗まれて以来漠然と計画していた事が
実行できるかもしれない。半ば、あきらめていたのだが。
いつもは冷静な彼だったが、このときばかりは興奮を押さえきれなかった。
落ちつけ、確実に実行するためには、
そして、生き残るためには冷静にならなければ・・・・・。
彼は、自分に配給された武器を確認した。
ワイヤー。
透明な彼にとって、大きな目立つ武器よりも好都合だった。
空が暗くなってきてる今なら、上手くすれば他の色達にまったく気づかれない事も可能だ。
大丈夫、きっと、実行できる。いや、してみせる。
大きく深呼吸したあと、彼は闇にまぎれるようにして歩き出した。



288 名前:色伊角@バトルロアワイアル@そして、始まり 投稿日:2001/04/20(金) 19:31
林の陰でエメラルドは包丁を握り締めたまま震えていた。
包丁は、血と脂にまみれている。
そして、彼女自身にもべったりと血がついていた。
「わらわ・・・わらわは・・・・」
ぜいぜいと意味も無く息が荒くなり、まともに言葉を発することが出来ない。
自分のした事が理解できなかった。
理解したくも無かった。

始まりのサイレンが響いた後、エメラルドは人を探すために森の中を歩き出した。
怖いと言うのもあったが、城内以外の人間に初めて会えると言ういささか場違いな期待も会った。
ガサリ、と、草陰から、音がした。
その瞬間、急に他の誰かに会うのが怖くなった。
―他の皆さんはやるきになってます。―
色岡の言葉が不意に思い出された。それでも、勇気を振り絞り、草陰の奥を除きこむ。
「だ・・・誰か、おるのか・・・・・・?」
そこにいた人間を見た時、彼女は全身が粟立つのを感じた。

エメラルドが声をかけたのは、臙脂だった。
彼女は、包丁を構えて、エメラルドのほうを凝視した。
「まっておったぞえ」
そういって笑った臙脂の顔は、夕日に照らされ、彼女自身の色のように紅かった。
「えーと、邪魔が入ったけど、続き,説明するわねー。
簡単よ。お互い殺しあって、最後の一人に成れば勝ち。何をしようと自由!
勝者にはプリズムカラーの色贈呈と、望みを何でもかなえちゃうわ!
どう?すごいでしょう?」
「だあほ!!そんな下らん事のために殺し合いなんかできるか!!」
今度は、朝色の声が入ってきた。
「わたしは,この色気に入ってるわ。そもそも何で色伊角の中で殺しあわなあかんのじゃ!」
「組織は、100色の秀色よりも、一色の完璧な色が欲しいのよ。」
こともなげに、色岡が言う。ももは、鳥肌が立った。
・・・これが・・・組織・・・?
「もう、邪魔ばっかり。朝色、分かったかしら?説明、続けるわよー。
さて、一部を除いて、皆さんは一人で知らないとこにいるでしょう。
ここは、組織の管理してる島でーす。ちょっとした、住宅地もありますが、
住人のみなさんは今はいませーン。自由に動いてくださーい。
それでですねー、皆さん優秀なのですが、ちょっと、年齢や、戦闘能力に
差が有るので、平等にするために、ハンデとかがありまーす。
まず、13歳以下の子供達は、今、一箇所に集まってると思いまーす。
協力してくださーい。最後は殺し合ってもらいますがー。
あと、この島にはA地区と、S地区に分けてあって、強い人は
S地区の方にを配置してまーす。
で、S地区の方には、雑魚の色魔をばらまきましたー。
多少のハンデでーす。あ、色伊角は、A地区もS地区も行き来できるので
殺し合うのは大丈夫でーす。」
気の遠くなるような、説明が続く。
しかし、ももはまだ、殺し合うなど少しも考えていなかった。
あんなに仲の良い伊角さん達が殺し合うはずがない。
きっと、皆リーダーである黒の元に集まり、ここから脱出するように協力するだろう
しかし、色岡の次の言葉が、そんな幻想を揺るがした。
「それからー、5人以上の伊角さんと会っておきながら殺し合わなかった
場合は、参加の意志なしとみなして、『消えて』もらいまーす。
ちゃんと、殺し合ってくださーい。馴れ合いは駄目でーす。」
桃は愕然とした。殺し合わなくても消される・・・?
5人以上という基準が甘いのかそうじゃないのかは分からなかったが、
これでは、皆と協力してなんとかすると言う考えは実行できない。
「さてー何か,質問はー?ここで質問しとかないと、回線切るので、
もう出来ませんよー。」
「・・・・質問、いいかしら・・・?」
紫苑の声だった。心なしか、震えて聞こえる。
「さっき、なんでも願いがかなうって、いったわよね・・・?
・・・・じゃあ、人を生きかえらすことも・・・・・?」
「紫苑?!」
深緑の怒鳴り声が入った。
「何言ってるんだい??!!あんたこの・・・・ブツッ・・・・」
「はーい。色伊角さん同士が話し合うのは厳禁でーす。
次やったら、話し掛けた方もかけられた方も消しますからねー。
さて、紫苑さんの質問ですが,答えはイエス。
蘇生も、好きな人を得る事も、プロになることも何でもかないまーす。」
ごくり、という他の伊角さんが唾を飲む音が、チョーカーから聞こえた気がした。

【残り、44名】
「さて、もう質問はないですかー?なら、もう回線を切るので
これからは一切チョーカーを使っての会話はできませーん。
あ、そうそう。皆さんのすぐ側にディパックがあると思います。その中に
食料と、武器がありますからねー。武器は完全にランダム。
運も、実力の内なのでーす。
あと、これは私からのアドヴァイス。
皆さん、いきなり殺しあうのは無理だと思っているかも知れませんが、
忘れてはいけません。他の皆さんはやる気になっています。
それに、特別ゲストも用意しましたしね―。
生き残りたかったら、殺し合ってくださーい。」
皆がやる気に成ってるなんて、嘘だ、とももは心の中で叫んだ。
しかし、特別ゲストと言うのが気になった。一体、誰だというのか・・・?
「はい、それではー、始めっ!!」
ウゥーーーーーーーーという、甲高いサイレンが響いた。
薄暗い森の中に潜んでいた鳥たちが、ギャアギャアと鳴きながら、飛び立っていく。
まるで、今から始まる惨劇から、逃れるように。
ももは思わずあたりを見回した。暗い森が広がるばかりで、
やはり人影は見えない。
まずは人を探そう。それが第一だ。
まさか、皆殺し合ったりしないだろう。そして、黒さんと合流すれば
きっと、なんとかなるはずだ。今までの危険だって、リーダーである黒さんのもと
なんとかなってきたのだから・・・・。
そんなももの、考えを打ち崩すかのように、それは聞こえてきた。
「あぁあぁぁあぁぁ-――――――――――――――――!!!!!」
普通に生活していたら、まず聞く事の無いようなつんざくような、悲鳴。
場所は近くも無いが、そう遠くでもないようだった。
な・・・なに・・・?ももの顔色がスッと消えた。
悲鳴はすぐに止んだ。それからどんなに待っていても、聞こえてくるのは
破裂しそうなほど脈を打っている自分の心臓の音だけだった。
聞き間違いであって欲しかった。しかし、悲鳴が耳から離れない。
何かが起こったのだ。
手足が震える。恐怖と不安でまともに考える事が出来ない。
ただ、この場にいたくなかった。
ももは駆け出した。悲鳴から逃げ出すように。
もう恐ろしいことが聞こえないように、耳をふさぎながら。
サイレンが鳴り響いた。
覆面伊角は空を仰いだ。月が、昇りかけている。
彼が配置されたのは、S地区だった。
色魔と呼ばれるらしい生き物の発する邪悪な気が、周りを包み込んでいる。
覆面伊角は、先の色岡の言葉を何度も考えていた。
――――死者の蘇生――――――
その言葉を聞いてから、ずっと彼の脳裏には二人の人物の笑顔が浮かんでいた。
そして、二人と過ごした幸せな時間も。
覆面伊角は、懐から、ある覆面を取り出し、握り締めていた。
あまり上等な覆面ではない。所々、糸もほつれている。
しかし、彼は片時もこの覆面を手放した事は無かった。
娘の手製の覆面。それをじっと見つめる。
決心には長くかかった。
若い色伊角達に囲まれ、穏和になってきたと、自分でも感じていた。
そして、そんな自分が彼は嫌いではなかった。
何よりも、自分を慕ってくれたほかの伊角達を裏切るのは辛かった。
また、自分は裏切るのか。しかも私利私欲のために。
風が流れる。風とともに、木の葉が舞った。彼は動かない。
他の、何かが、動いた。
色魔が、微動だにしない覆面伊角に襲いかかったのだ。
再び木の葉が舞う。
覆面から覗く目に、鋭い光が、宿った。

白い刃が弧を描いた。
一刀ののもとに、色魔を切り捨てる。
彼はディパックには入っていた小刀を、強く握り締めた。
   −アリサ、キャサリン。お前達に再び会う為に
     私は、血に塗れた修羅になろう。―
彼は、笑っていた。
まったく、神様に感謝したい気分だった。そして組織にも。
こんなチャンスをくれるなんて。
組織から配給された日本刀を手に彼は進んでいく。
獲物を求めて。誰でも良い。早く、殺させろ。
もちろん、あいつだけは俺の手で殺したいが。
あの時から、ずっとこんな機会を待っていたのだ。
復讐できる機会を。
組織の言う「特別ゲスト」であり
自分の領土を乗っ取られ、色伊角に復讐を誓う彼こそ

伊角(初代)

そのひとだった。
透明伊角は考えていた。
これはチャンスではないのか?
あの時、色泥棒に、色を盗まれて以来漠然と計画していた事が
実行できるかもしれない。半ば、あきらめていたのだが。
いつもは冷静な彼だったが、このときばかりは興奮を押さえきれなかった。
落ちつけ、確実に実行するためには、
そして、生き残るためには冷静にならなければ・・・・・。
彼は、自分に配給された武器を確認した。
ワイヤー。
透明な彼にとって、大きな目立つ武器よりも好都合だった。
空が暗くなってきてる今なら、上手くすれば他の色達にまったく気づかれない事も可能だ。
大丈夫、きっと、実行できる。いや、してみせる。
大きく深呼吸したあと、彼は闇にまぎれるようにして歩き出した。
林の陰でエメラルドは包丁を握り締めたまま震えていた。
包丁は、血と脂にまみれている。
そして、彼女自身にもべったりと血がついていた。
「わらわ・・・わらわは・・・・」
ぜいぜいと意味も無く息が荒くなり、まともに言葉を発することが出来ない。
自分のした事が理解できなかった。
理解したくも無かった。

始まりのサイレンが響いた後、エメラルドは人を探すために森の中を歩き出した。
怖いと言うのもあったが、城内以外の人間に初めて会えると言ういささか場違いな期待も会った。
ガサリ、と、草陰から、音がした。
その瞬間、急に他の誰かに会うのが怖くなった。
―他の皆さんはやるきになってます。―
色岡の言葉が不意に思い出された。それでも、勇気を振り絞り、草陰の奥を除きこむ。
「だ・・・誰か、おるのか・・・・・・?」
そこにいた人間を見た時、彼女は全身が粟立つのを感じた。

エメラルドが声をかけたのは、臙脂だった。
彼女は、包丁を構えて、エメラルドのほうを凝視した。
「まっておったぞえ」
そういって笑った臙脂の顔は、夕日に照らされ、彼女自身の色のように紅かった。
臙脂は、このプログラムが始まってからずっと怯えていた。
家の者から見捨てられた、というショックもそれに拍車をかけた。
今までの彼女はずっと、名家の玲嬢と言う名目の元に、自由を謳歌していたのだ。
それが無くなっては、まったく無力であると言う事は自分でもよく分かっていた。
今の彼女は自失のあまり、なにも信じられなくなっていた。
とりあえず、組織から、配給された武器である包丁を握り締める。
そうすることで、何とか自分を保とうとしたのだ。決して、人を傷つけるつもりは無かった。
むしろ、誰かに会いたかった。不安で、仕方なかった。
その時、若い女の声がした。
「だ・・・・誰かおるのか・・・・?」
人・・・!!
包丁を構えたまま(それを収めることにまで、気が回らなかった)臙脂は声の方に振り向いた。
西洋風のドレスを着た15,6の少女が、夕日の逆光の中、立っていた。
色伊角達の社交場に来たばかりの臙脂には面識が無かったが、安堵の笑顔を向けて言った。
「まっておったぞえ」
臙脂がそう言った瞬間、エメラルドは駆け出した。
不安が交じり引きつった臙脂の笑顔は、エメラルドにとって物凄く恐ろしいものに感じられのだった。
この女は自分を殺すつもりじゃ・・・!!
折角出会った少女に逃げられ、臙脂も驚いて追いかけた。
「待ってたもれ!!待たぬと・・・・・」
臙脂の声がエメラルドを追いかける。
「あっ・・・!」
普段走りなれてないエメラルドがドレスにつまずいて転んだ。
そこを、袿を着ているとは思えない早さで臙脂が追いついてきた。包丁は持ったままだった。
(殺される・・・!!)
考えるより先に、行動していた。
すばやく起き上がり、包丁を奪おうとする。
「な・・・なにを?!」
驚いて、臙脂も手に力をこめた。
二人はもみ合いながら、倒れこむ。
思わず、エメラルドが目をつぶったその時。
「あぁあぁぁあぁぁ-――――――――――――――――!!!!!」
この世のものとは思えない声が響いた。
同時に、ぬるりとした熱い液体がエメラルドにかかった。
目を開くと、眼窩で首に包丁の突き刺さった臙脂がもだえていた。
倒れこんだ瞬間、刺さったのだ。エメラルドの握った包丁が。
「ひっ・・・」
思わず、握っていた包丁を臙脂から引き抜く。
血が、噴出し、エメラルドにかかった。
臙脂は声にならない何かをつぶやきながら、ゆっくりと倒れこんだ。

後は、覚えていない。
忘れたかった。
血に汚れた、手を見る。
「わらわ・・・・わらわは・・・人を・・・。でも、あれは事故だったのじゃ・・・。」
自分に言い聞かせるようにエメラルドは呟いた。

「そこ・・・だれか、居るのかしら・・・?」
エメラルドはビクリと身を震わし、声のした方を、見た。

 【残り、43人】
緊張した沈黙が流れた。
エメラルドは息を詰めて声のした方を伺った。
茂みの向こうの方で、20代半場の女が、臙脂の死体を確認するようにじっと見つめていた。
そして、彼女は迷うことなくエメラルドの所へと、茂みを分け入ってきた。
「・・・・・!」
思わずエメラルドは身構える。神経が極限まで昂ぶっていた。
「貴方が、やったの?」
その言葉に、びくっと体を震わす。
「可哀想に・・・。もう、大丈夫よ・・・。」
優しい、声だった。
その言葉に、エメラルドの張り詰めていた糸が切れた。涙が、溢れる。
「わらわは・・・、わらわは、殺すつもりは無かったのじゃ・・・。
怖くて・・・ただ、恐くて・・・、それで・・・・っ・・・。」
「そう、そうよね・・・。大丈夫よ・・・。もう。
いらっしゃい・・・。」
女は両手を広げた。その顔には慈愛の表情が浮かんでいる。
考えるまもなく、エメラルドは身を預けていた。
「あの女が・・いきなりわらわを襲ってきたのじゃ・・・・っ・・。
っ・・・わらわは何もしておらぬ・・っ・・。あっ・・あの女が・・・わ・・悪い、のじゃ・・・・っ。」
しゃくりあげるエメラルドを、女は何も言わずに受け入れてくれた。
鼻腔をくすぐるような、大人の女性特有の優しい香りがエメラルドを包み込む。
周りに年上の女性が居なかったエメラルドにとって初めての香りだった。
しかし、それが、エメラルドの心を安心させた。
「大丈夫・・・・大丈夫よ。分かってるわ。貴方は悪くない。こんな状況ですもの・・・。
皆、生きるののに精一杯ですものね・・。仕方ないわ・・・。気にする事、ないのよ・・・?ふふふ・・。」
エメラルドは泣きつづけた。今まで感じた事の無い気持ちも彼女の心に溢れ出る。
初めて抱いた他人への甘えの感情だった。
それは、今まで一人きりの城の部屋の中でずっと、渇望していたものだった。
やっと、手に入れれた。
泣きじゃくるエメラルドを優しくなでながら女は囁きかけた。
「私は紫苑の伊須美よ・・・。あなたは・・・?」
「わらわは、・・・っ・・エメラルド=イスミ=グリーン・・じゃ・・」
紫苑の顔が一瞬驚きに変わる。顔を俯けてるエメラルドには見えなかったが。
「もう・・・心配する事は無いのよ・・・。何も・・・・なにも、ね・・・。」
パンっと言う乾いた音が響いた。
熱く焼けるような感触がエメラルドの胸から背中に駈け抜ける。
何が起こったか、理解する暇も無く意識がフェードアウトしていった。
紫苑に対する暖かいぬくもりもまだ冷めないうちに。
「ごめんなさいね・・・。初めからこうするつもりだったのよ。
私には、願いがあるの。・・・・ふふ・・・勝手な、女よね・・・・。」
すまなそうな表情を浮かべに、紫苑は崩れ落ちたエメラルドを見下ろす。
その手にはワルサーP32が握られていた。
硝煙の匂いがあたりに立ち込める。
「本当に、ごめんなさいね、お姫様・・・。」
心臓のあたりに穴のあいたエメラルドの体を綺麗に仰向けにさせると、
すでに死んだ二人の持っていたディパックを持ち、
紫苑は森の中を再び歩き出した。

【残り42人】
S地区の森の中を一人の男が駆けていた。
彼は人を探していた。
「白ぉーーー!!どこだーーーーー!!!!???」
森の中に彼の大声が響いた。返事は無い。
「くそっ!!!どこにいるんだ!!??」
彼の名前は紅、彼は自分の妻である白き伊純を探しているのだった。
始まってから、数十分。ずっと探しまわっているが、誰一人見なかった。
会うのは、雑魚の色魔のみである。
それを、ディパックに入っていたメリケンサックで
ことごとく打ち破りながら、彼は森を駆ける。
(もうすぐ、さくらも生まれてくるってのに・・・・!!!)
彼との間に出来た子供と、その子を身ごもった白のことを考えると気が気ではなかった。
再び叫ぶ。
「白ぉーーーーーーーーー!!!!!どこにいるんだーーーーーーーーー!!!!???」
その叫びが悲劇を呼ぶとも思わずに。

そのころ、白き伊純はA地区の居住区にあるコロルの教会の中で祈りをささげていた。
「どうか、私達をお守り下さい・・・・。コロル神様・・・・。」
祭壇の方を見上げる。夕日による光がステンドグラスを通してさしこみ虹色にきらめいていた。
いつもなら、胸を打つほどの美しい光景なはずなのに彼女の心は重くなる一方だった。
もし、こんな状況ではなく、あの人とサクラと3人でこの場にいれればどんなに幸せだろう。
(あの人は無事なのでしょうか・・・。いいえ、きっと無事にきまってすわね。)
彼女は夫である紅の事を思い続けていた。
目が覚めたとき、あつらえたように彼女はこの教会におかれていた。
「プログラム」が始まった後、一度外に出てみたものの不信な悲鳴と、銃声を聞いた気がして
また教会に戻ってきてしまったのだった。扉にも鍵をきちんとかけている。
今までの彼女なら、あるいはそんな音にめげず紅を探しに行っていたかもしれない。
しかし、彼女は一人では、なかった。
すこし膨らみ始めたお腹を撫でる。
「さくら・・・・・。」
まだ見ぬ娘の名前を呼びかける。
「あなたは絶対にお母様がまもってあげますわ・・・・。」
決意の表情に変わる。
けれど、

けれど神様、あなたは何故、こんな試練を下さるんですの・・・?
彼女の神はこたえない。
(全く冗談じゃないでちゅ)
だいだいのいちゅみは心の中で悪態をはいた。
彼の周りには、彼のほかに4人の色伊角が集まっている。
栗色、黄土(ホァン)、みずいろ、黄色(っぽい)。そして、だいだい。
組織の言っていた13歳以下のグループだった。
とりあえず、今はそれぞれディパックを確認している最中だった。
ホァンは泣きそうな顔で、栗色は青ざめ緊張した顔で自分のバッグを覗いている。
(この二人は、まだ『使えそう』でちゅが・・・・。)
だいだいは、自分の荷物を確認しながらちらりと横を見る。
そしてもう片側の横を見た。
(問題はこいつら、でちゅよねぇ・・・・。)
「きーちゃん!ねちゃだめだよぉ〜〜!!!」
「・・・・・ねむぃよぉ・・・・。よく、わからないしぃ・・・・。」
みずいろと、黄色は状況が飲み込めていないのか、普段どうりだった。
その様子を見て、だいだいはため息を吐く。
はっきり言って、この二人はお荷物だった。
もちろん、肉体的には自分もこの中ではお荷物だと言う事は自覚していた。
そこらへん、彼は現実的だった。
ただ、自分には歳よりも遥かに発育した頭脳と、悪知恵がある。
それを使って、自分より目上の伊角と協力すれば生き残る可能性もあった。
しかし、それは組む伊角による。
みずいろと、黄色はだいだいから見て、頭脳的にも肉体的にも足手まといにうつった。
「あの、皆さん確認できましたか?僕はこれ・・・警棒・・?でしたけど。」
栗色がおずおずと周りをみわたす。
「ウチはトンファーて、書いてあたヨ・・・。これ、どう使うか・・・・?」
泣きそうな顔で、ホァンがトンファーを見せる。
「ぼくは・・・・これでちゅ・・・・・・・。・・・・・。」
憮然とした顔でだいだいが手に握っていたのは何の冗談か「ハリセン」だった。
「あたしは〜これ〜!!☆」
そういってみずいろが突き出した物は、これまた何の冗談かただの「フォーク」だった。
「どうやら、僕らは『はずれ』みたいでちゅね、みずいろねぇたん・・・・。
黄にぃたんはなんでちゅか?」
「・・・ぼく〜・・?よくわからないけど・・・これぇ・・・・。」
そう言ってコロンとした固まりをかばんの中から出した。
手榴弾5個だった。
この中では飛びきりの当たりである。
「あ、危ないからきちんとしまっときましょうね。」
そう言って、栗色は慌てつつおそるおそる黄色のバッグに手榴弾を入れなおす。
「さて、これからどうしましょう?」
この中では一番年上だからか、栗色は責任感のようなものを感じていた。
(僕が、皆をまとめなきゃ・・・。まだまだ僕も半人前だけど皆小さいんだし・・・・。)
栗色がそう考えている事は、さといだいだいもわかった。
「ぼくは、とりあえずここで『待ち』がいいと思うでちゅ。
僕達はまだ、子供でちゅから、皆ゆだんするはずでちゅし・・・・。」
それで、油断した所を、黄色が手榴弾で特攻をかければ良いとおもったが、言わなかった。
「そうですね・・・。僕もここで待ったほうが良いと思います。大人の方を。
僕らだけでは、ここから抜け出すのは難しいでしょうから。」
その言葉を聞いて、だいだいは奇異のものを見る目で栗色を見た。
このごに及んで、まだ助かると思っている。組織の恐ろしさをまだ知らないのだ、彼は。
それとも、他の伊角が殺し合いをするはず無いと信じきっているのか。
(どれにしても、その純粋さは早死にするでちゅよ・・・栗にぃたん・・・・・。)
だいだいは、自覚してなかったがもしかすると栗色に嫉妬していたのかもしれない。
とっくに、彼には純粋さなど無いのだから。
だいだいの特攻リストに栗色が、加わった。
低い山の下方で。
蒼伊済はおびえながら先方に見えるふもとの村を目指していた。
村に入り、その中の民家に隠れていれば全てをやり過ごせるかもしれない。
運が良ければ、弟のコバルトとも会えるかもしれない。
(弟を探すなんて、何年ぶりの事だろうな・・。)
思えば、本当に信頼でき、自分を気遣ってくれたのは弟だけだった気がする。
今、弟に会えれば素直に感謝できそうだった。
しかし、普段の彼なら、この危険な状況で、いくら弟を探す為とはいえ、
元いた場所から動くなどという事はしなかっただろう。
他人の前では強がってみせているが、本当は自分が精神的にも肉体的にも弱いという事は
嫌というほど分かっていた。
―だからこそ、虚像の自分をしたてて、心のバランスをとって来たのだ―
しかし、今の彼は少し余裕があった。
強く握り締めた拳銃を見る。
武器に拳銃(ファイブ・セブンピストルと言うそうだ)が当たって本当に良かった。
ずしりとした重さすら心強く思える。
本当に使う勇気などなかったが、絶対的な強さをもつ武器を持つ事で
自分も強くなった気がしていた。
ふもとの町が前方に見える。普段は灯っているだろう明かりがないため酷く不気味に感じられた。
そのとき、近くの茂みの奥で、何かが動いた。
素早く音のした方に拳銃を構える。
「だれか、い、いるのかっ?!」
緊張のあまり声がうずわってしまった。
「う・・撃た無いで下さいよ・・。頼みますから。」
茂みの中から手を上げて人が出てきた。
真深く、帽子をかぶっていてぱっと見では、顔を判別できない。
「・・・・ぼくです、金ですよ。」
蒼は目を細め、出てきた金の姿を確認する。
暗くて、よくは見えないが見た限り、武器は持っていないようだ。
蒼はひそかに安堵の息を吐いた。
これなら、もしも金に敵意があったとしてもすぐ殺される事は無いだろう。
「あの、銃下ろしてくださいよ・・・。」
手を上げたまま、金が懇願する。目は、銃に釘付けだった。
ふと、蒼は違和感を感じた。
しかしそれが何故かはわからない。
「武器は、何だったんだ?」
まだ拳銃を構えたまま、問い掛ける。油断は、出来ない。
「これです。」
ごそごそと、リュックから何かを取り出した。その動きに思わず拳銃を強く握り締めた。
しかし、金が取り出したものに蒼は首をかしげる
それは、ゲームボーイのような何かの機械だった。
「・・・・それ、なんだ?」
到底、武器には見えなかった。
「よくわかんないんスけど、なんか、レーダー見たいっすね。
ほら、電源を入れるとここの画面に色のついた丸が映るんですよ。」
そういいながら、金が箱の横にあったスイッチを押すと画面に淡い光がともった。
ノイズの交じった画面上に青い丸と、黄色く点滅してる丸が映っていた。
「この、青いのが蒼さん。点滅してるのは僕みたいです。」
それぞれを指差しながら金が説明する。
「色は、大まかにしか分からないんだけど、とりあえず人が来ってのは分かるんです。これで。」
そんな武器もあるのか。
しかし、誰か繰るのが分かるというのはなによりも強い武器かもしれなかった。
大まかな色でも、わかるのならなおさらだ。強そうな色の系統には近づかなければ良い。
(逆に、だからこそ蒼には近づいてきたのかもしれない)
まあ、とりあえず致命傷を負わすような武器ではなかった。
ようやく安心した蒼は拳銃をおろした。
「・・・フッ、参ったね、お互いこんな事になってしまって。」
苦笑しながら、金に話し掛ける。
「そうっすね。僕もどうしようかと。まったく無茶ですよ、これ。」
金も苦笑を返した。
「どうします?これから。」
金がたずねてきた。
「そうだな・・・。とりあえず、弟を探してるんだが、見なかったか?」
金は首を振ってこたえる。
「・・・そうか。まあいいさ。俺はすぐそこに見える集落にいってみようと思ってるんだが
君はどうする?」
本心では、ついてきて欲しかったのだが、もはや、彼の存在その物と言ってもいい
無駄なプライドがそれを言う事を許さない。
「できれば一緒に行きたいんですけど。この機械があってもやっぱり恐いですから。
ピストル持ってる人と一緒ってのは心強いし。」
蒼は、それを聞いて心の中で安堵の表情を浮かべる。
「そうか。本当は女の事一緒がいいんだけどな。
まあ、君が可哀相だ。ついて来てもいいぜ。」
安心したあまりつい、いつもの調子が出てきてしまう。
しかし、金は蒼の言動を気にする様子も無い。
「良かった。じゃあ、いきましょうか。」
会ったのが、金で良かった。
村に向かって山を下りながら、蒼は本当に神様に感謝した。
もし、これが粗暴でいけ好かない黒や、生意気そうな新人(蒼の感覚では)蘇芳、
筋肉馬鹿の紅当たりだったら、いきなりとって食われていたかもしれない。
これで、あとは金の機械を使って、コバルトを探し、2・3人女の子がいれば完璧だな、
と調子に乗りやすい彼は、虫のいい想像をする。
「・・・・ません、あの、蒼さん。」
不意にかけられた声に、思考が中断された。
何時の間にか、村に着いていたようだ。
「ん・・・。なんだ?」
せっかくの夢想を邪魔されて、少し不機嫌な声になってしまった。
「すいません、僕、ちょっと、トイレいきたくなっちゃって・・・。
ちょっと、あそこの茂みで済ましてきていいですかね?」
そういって金は、今来た山道の茂みを指差した。
「む・・・。」
正直な所、少しの間でも一人になるのは嫌だったが、かと言って、いくなとも言えない。
また、連れ立っていくと言う行為も、蒼の美学には合わない。
少し考えた後、ぶっきらぼうに答える。
「・・・しかたないな。行ってこいよ。ただ、早くしろよ。
俺も、暇じゃないんだ。」
「すいません、行ってきます。」
そういって、金は少し頭を下げると小走りで茂みの方へ消えていった。
「・・・・・ふぅ・・・。まったく・・・。」
一人になった不安をごまかすように、大袈裟にため息をついてみせる。
(遅いな・・・。)
一分が、5分にも10分にも感じられる。拳銃を再び強く握り締めた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「いやぁ、すみません。」
「遅いぞ、もう行こうかと思ったぜ。
ん?お前、今、どっから出てきた?」
「いやあ、混んでたもんで。
俺、場所変えてたんすよ。」
「?なに行ってるんだ?混んでたってお前・・・・
ぅぐっ?!!?」
後頭部に衝撃を受け、蒼は激しく倒れ込んだ。
「・・・・・な・・・・?」
反射的に頭を押さえる。血は出ていないようだ。
痛みをこらえ、体を起こしつつ何とか後ろを振り向く。
蒼の目が驚きによって、見開かれた。
後ろにいたのは、石を握り締めた金だった。
「な・・・き・・・金?!なんで・・・・」
もう一度、前を振り向く。
ぶぅん
風を切る低い音がした。
重い衝撃が蒼の肩にのしかかる。
「・・・・・・・・ぐぁあ!?っ・」
蒼は絞り出すような悲鳴を上げる。
肩に、斧が突き刺さっていた。
それを振り下ろし、握っているのはやはり、金であった。
いや。
「お前・・・ぎ・・・銀か・・・?」
息も絶え絶えになりながら、前方の斧を持っている方の男に尋ねる。
そうか。さっき感じた違和感は、金銀がそろっていなかったからか。
「あたーりー。」
そういって、金、いや銀は、蒼の肩から斧を引き抜いた。
ずちゅっという嫌な音がして肩から斧が離れる。
「・・・・っ!!!!」
あまりの痛みに悲鳴が声にならない。
代わりに、血が喉の奥から出てきた。
「すみません・・・。」
そういって、後ろにいた本当の金が銀の横に並ぶ。
「お・・・まえら・・・・いつ、から・・・・っ」
そう尋ねる振りをしつつ、蒼は背の後ろで密かに拳銃を持ち直す。
油断させて、ぶち抜いてやる。
まずは、銀。そして、金。
「初めは、本当に僕・・金でしたよ。
トイレから、帰ってきたのは茂みに隠れてた弟の銀です。で、俺が後ろから・・・。
本当にすみません・・・・。」
今まで感じた事の無い憎悪の炎が彼を包み込んだ。
それは痛みによって煽られ、大きさを増していく。
謝られても、許すものか。
「二人とも、死ねっ!!!」
拳銃を銀に構え、引き金を引いた。
かちん
期待していた爆発音とは比べ物にもならない、あっけない金属音が出た。
「?!」
何度も引き金を引く。
しかし、何も起こらない。
「なんでだ?!」
理由が分からず、思わず銃口を銀から離し覗き込む。
安全装置をとくのを忘れていたのだった。
「蒼さん。」
銀の静かな声に、蒼は振り向く。
「おやすみなさい。」
おもいきり、斧が振り下ろされた。
袈裟懸けに、蒼の体を引き裂く。
まるで、スローモーションのようにゆっくりと蒼の体が倒れ込む。
薄れ行く意識の中で、蒼が最期の時に考えたのは、大好きな女の子の事ではなく
弟の事だった。
(あぁ・・・・。とうとう、あいつには礼を言う事も出来なかったな・・・・。
俺は・・・どうして・・・意地を・・・・・。
金銀に・・・気を・・・・・・つけ・・・・・・ろ・・・・。コバル・・・・・・・・・・ト・・・・・・・。)
数分後、蒼の体が完全に動かなくなったのを確認してから、
ふたりの兄弟は笑いあった。
「うまくいったな、双子作戦」

【残り41人】
「いやー、ちょっと危なかったな。」
銀は蒼の手から拳銃を奪うべく、 指を1本1本丹念に引き剥がそうとしながら
いつもの調子で軽く言った。
いやに強く握っていたらしく、なかなか指が離れない。
その光景を、暗い表情で金は眺めていた。
彼の弟は黙々と、死体の指をいじっている。
「痛そうだったなぁ・・・。蒼さん・・・。」
「そりゃ、痛いだろうな。
・・・・・・・・・よし、取れた。」
やっとファイブ・セブンピストルをもぎ取った銀は、新しい玩具を
手に入れた子供みたいにその重さを確かめながら月に翳して、気の無い返事を返した。
「でもお前、俺ら、弱いんだからこうやって知恵つかってかないと死ぬぞ。」
そう―元はと言えば、この双子作戦を提案したのは銀だった。
「それはそうかもしれないけどさぁ・・・・。」
金の脳裏にはさっきの光景が焼き付いていた。
血を吹いて倒れる蒼。そして、自分達に向けられた激しい憎悪の目。
あれを何回も見るのはとても絶えられないだろう。
「でも、蒼さんを殺す必要なんかあったのかな・・・・?」
金の呟きに、銀はぴくりと顔を上げた。
「お前、まだそんな甘い事行ってるのか?
相手はピストル持ってたんだぞ。いつでもおれたちが殺せたんだ。
現に、俺も、お前もうたれそうになったじゃねぇか。」
「そりゃ、そうだけど。
でも、僕の時は説明したら引っ込めてくれたわけだし・・・、
ていうか、そもそも、そんな危険な役をやらせたのお前だし・・・。
それにお前の時はそりゃ、あれじゃ撃とうとするよ・・・。死にそうだったんだから・・。」
「そんなの、分からないだろ?お前、その機械でコバルトさん探した後は
用済みだって言われて、バンかもしれなかったんだぜ?」
そういいながら立ち上がると、近くの民家の気の塀の向かって
−今度はちゃんと安全装置をはずして−試射を行った。
ガァンという銃声がして塀に黒い穴が空く。
「なかなか。」
そういって、唇の端をつり上げるようにして微笑む弟を見て金は全身が粟立つのを感じた。
さっきの発言もだが、弟はこんな、冷淡な人間だったろうか・・・?
同じ時に生まれ、同じ時を過ごし、同じ場所を共有してきた双子の弟の事が
なにか、分からない化け物のような気がしてきた。
「お前・・・本当に銀か?」
思わず、口を衝いて出た言葉だった。
深い意味はなかった。すぐ、いつものようにおかしなボケで返してくる、そう思っていた。
しかし、その言葉に、帰ってきたのは、銀の無表情と沈黙だけだった。
そして、もうひとつ。
兄の方に向けられた銃口。
「お前とは、もうコンビ解消だな。」
「・・・・・・おい・・?何行ってるんだよ。お前・・・?」
困惑した顔で、弟を見返す。
「冗談はや、止めろよ。お前のボケ、最近突っ込みきれないよ!」
無理にでも、笑いかけながら金は叫ぶ。
銀は抑揚の無い声で応える。
「冗談だと、思うか?」
そう問い返す銀の顔にはいつものボケてばかりいる弟の面影はなかった。
そこにいるのは、狂気を宿した一人の男だ。
「俺さぁ、前からお前と二人で一つ、みたいな扱いが嫌だったんだよ。
みんな、おれたちを個人としてなんて認めてくれねぇ。
お前はそれでもいいみたいだったけど、俺は一つの色になりたいんだ。
それに、生き残りたいしな。
・・・本当はもっと人数が減ってからっておもってたんだけどな。
お前、迷い始めてるみたいだし、そんな半端な気持ちじゃ危ないからな。」
瞬間、ピストルのほうに目線を移す。
「このピストルと、お前が今持ってる機会さえあれば無敵も同然だしな。」
金は、ショックと驚きを隠せないまま叫んだ。
「な・・・何行ってるんだよ?!お前、それ、本気で・・。全然笑えないぞ?!」
「だから、もうボケと突っ込みもいらねぇんだよ。」
弟が、こんな事を考えていたなんて思いもよらなかった。
なにか、言い表せない悲しみが金の中に広がる。
強い感情の波に、体が震えた。
呆然と弟の顔を見詰める。
そんな兄をみながら弟はぽつりと言った。
「ずっと、おもってたんだ。お前がいなくなったら俺はどうなるんだろうって。」
そして、銃口を、改めて金の頭にあわせた。
「もう、俺やめさせてもらうわ、兄貴」
ガァンという重低音が、再び響いた。
金の頭が吹き飛ぶ。
その様子を見ながら銀はひとりごちた。
「これで、俺は変わるはずだ。」

【残り40人】
33ふくめんさすさす:2001/05/28(月) 01:13 ID:???

    、、、、
 @ミ  ∧゙∧   ウフフ
  ミ、、、、ミ,,゚Д゚ミ
34??????:2001/05/28(月) 01:14 ID:???

   ∧ ∧     フクメン、ウラミハナイガ、シンデモラウ!
   ミ,,゚Д゚ミ  _____ノ
   ミ  つつ┫・・・ /
   ミ  ミ    ̄ ̄ ̄ ̄
   ミ  ミ
   ..U..U
35ふくめん:2001/05/28(月) 01:14 ID:???

    、、、、
 @ミ  ∧゙∧   ウグッ!
  ミ、、、、ミ;゚Д゚ミ
36ふかみどり:2001/05/28(月) 01:16 ID:???

  |
  |,,∧ フクメン!!!!
  |д゚彡
  ⊂ ミ
  |  ミ〜
  | ∪
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
37ふくめん:2001/05/28(月) 01:16 ID:???

    、、、、
 @ミ  ∧゙∧   フ、フカミドリ・・・ドノ・・
  ミ、、、、ミ;゚Д゚ミ
38ふかみどり:2001/05/28(月) 01:17 ID:???

    、、、、  フクメンッ、シッカリオシヨッ!!!!
 @ミ  ∧゙∧ミ@∧,,∧@ミ〜
  ミ、、、、ミ;゚Д゚ミД゚;彡,,,,,,ミ
39ふくめん:2001/05/28(月) 01:17 ID:???

    、、、、  ワタシハ・・・、シヌノダロウカ・・・・?
 @ミ  ∧゙∧ミ@∧,,∧@ミ〜
  ミ、、、、ミ;゚Д゚ミД゚;彡,,,,,,ミ
40ふくめん:2001/05/28(月) 01:18 ID:???

 オモエバ・・、アナタニハ、ワルイコトヲシタ。アナタノキモチヲ
   ワカッテイナガラ、カコノオモイヲタチキレズ、アナタノ
   キモチニ・・、コタエルコトガデキナカッタ・・・・・
        、、、、
 @ミ  ∧゙∧ミ@∧,,∧@ミ〜
  ミ、、、、ミ,,゚Д゚ミД゚*彡,,,,,,ミ
41ふかみどり:2001/05/28(月) 01:18 ID:???

 ソンナハナシハ、イマハドウダッテイイサ! ソレヨリモ、ハヤク
  ビョウインヘ!!!!
    、、、、
 @ミ  ∧゙∧ミ@∧,,∧@ミ〜
  ミ、、、、ミ,,゚Д゚ミД゚*彡,,,,,,ミ
42ふくめん:2001/05/28(月) 01:18 ID:???

  ウグゥッ! イヤ・・・ ワタシノイキガ・・、アルウチニ・・・、
    アナタニ・・、ツタエナケレバ!
    、、、、
 @ミ  ∧゙∧ミ@∧,,∧@ミ〜
  ミ、、、、ミ;゚Д゚ミД゚;彡,,,,,,ミ
43ふくめん:2001/05/28(月) 01:19 ID:???

  フカミドリ・・ドノ・・・、ア、アイシ・・・テ・・・・・・ ゴフッ
    、、、、
 @ミ  ∧゙∧ミ@∧,,∧@ミ〜
  ミ、、、、ミ;-Д-ミД゚*彡,,,,,,ミ
44ふかみどり:2001/05/28(月) 01:19 ID:???

  !!!! フクメン!! イヤアァァァーーーー!!!!!!!
    、、、、
 @ミ  ∧゙∧ミ@∧,,∧@ミ〜
  ミ、、、、ミ,,-Д-ミД゚;彡,,,,,,ミ
45ふくめんさすさす:2001/05/28(月) 01:19 ID:???

    、、、、
 @ミ  ∧゙∧   第一部 完
  ミ、、、、ミ,,゚Д゚ミ
46ふくめんさすさす:2001/05/28(月) 01:21 ID:???

    、、、、
 @ミ  ∧゙∧   第2部 奇跡的に助かったふくめん。だが
  ミ、、、、ミ,,゚Д゚ミ     意識は戻らなかった・・・
47ふかみどり:2001/05/28(月) 01:22 ID:???

フクメン、アンタトコウヤッテユックリスルノハ、ナンネンブリダロウネエ・・・
モットモ、アノコロトチガッテ、ハナシテイルノハ、アタシダケダケド・・・
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,-Д-ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
48ふかみどり:2001/05/28(月) 01:22 ID:???

セッカクフタリッキリニナレタノニサ・・・、アタシハ、アンタニナニモ
ツタエラレナイジャナイカ・・・・・。
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,-Д-ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
49ふかみどり:2001/05/28(月) 01:22 ID:???

アンタノコト、マノワルイオトコダト、オモッテタケド
マサカ、ココマデワルイトハ、オソレイッタネエ・・・
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,-Д-ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
50ふかみどり:2001/05/28(月) 01:23 ID:???

ネエ、アンタ・・・ アノトキ、イッタコトバ、モウイチドキカセテ
オクレヨ・・・。 アレッキリダナンテ、アンマリジャナイカ。
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,-Д-ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
51ふかみどり:2001/05/28(月) 01:23 ID:???

アタシダッテ、アンタニ、ズットイイタカッタコトガアルンダヨ。
ジブンダケイッテ、アタシノキモチヲイワセナイダナンテ、ヒドイジャナイカ
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,-Д-ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
52ふかみどり:2001/05/28(月) 01:23 ID:???

アタシダッテ・・・、アンタノコト・・・・・
ズット・・・、ズット・・・・・・、
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,-Д-ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
53ふかみどり:2001/05/28(月) 01:23 ID:???

アイシテタンダヨ! ダカラ、ネエ!
ナントカイッテヨ!! フクメン!!
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*iдi彡 | ̄ ̄ミ,,-Д-ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
54ふくめん:2001/05/28(月) 01:24 ID:???

ソ、ソノ・・・ ヒトリデモリアガッテルトコロ・・・
モウシワケナイノダガ・・・、
 ∧,,∧ナニッ!    ∧"∧    
ミ;iдi彡 | ̄ ̄ミ,,-Д-ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
55ふくめん:2001/05/28(月) 01:24 ID:???

フクメン! オマエ、イツカラキガツイテイタ!!
             ソノ、ズット、ノアタリカラ・・・
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ;゚д゚彡 | ̄ ̄ミ;゚Д゚ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
56ふかみどり:2001/05/28(月) 01:25 ID:???

ジャ、ジャア、ソノアトモ・・・、キイテイタノカ!?
                ウム・・・
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ;゚Д゚ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
57ふかみどり:2001/05/28(月) 01:25 ID:???

キサマノマノワルサハ、イッキュウヒンダナ!!
オンナニハジヲカカセオッテ! キリステテクレルワ!!!!
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ;゚Д゚ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
58ふくめん:2001/05/28(月) 01:26 ID:???

マ、マアオチツケ、フカミドリドノ・・・  ソノ、アナタノオキモチ・・・
ショウジキ、ウレシカッタ・・・。 ワタシモ、アナタトナラ、ヤリナオセソウナキガスル・・・
 ∧,,∧      ∧"∧    
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,゚Д゚ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
59ふかみどり:2001/05/28(月) 01:27 ID:???

!!!!!!!!!!!   ジャア・・・
                 ウム。
 ∧,,∧      ∧"∧  
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,゚Д゚ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
60ふくめん:2001/05/28(月) 01:27 ID:???

ワタシト、イッショニナッテクレナイカ?
 ∧,,∧      ∧"∧  
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,゚Д゚ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
61ふかみどり:2001/05/28(月) 01:28 ID:???

フクメン!! イ、イイノカ!? ソノ、ワタシノヨウナモノデモ・・・

 ∧,,∧      ∧"∧  
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,゚Д゚ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
62ふくめん:2001/05/28(月) 01:29 ID:???

アナタト・・・、イッショニイタイノダ。 フカミドリドノ。
 ∧,,∧      ∧"∧  
ミ*゚д゚彡 | ̄ ̄ミ,,゚Д゚ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
63ふかみどり:2001/05/28(月) 01:29 ID:???

フクメン・・・、アリガトウ・・・ アリガトウ!!
 ∧,,∧      ∧"∧  
ミ*iдi彡 | ̄ ̄ミ,,゚Д゚ミ ̄ ̄|
 ミ⊃⊂ミ   |\⌒⌒U⌒⌒⌒⌒⌒\
.ミ    ミ〜|  \        \
  ∪ ∪   \ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
       \ |________|
64ふくめん&ふかみどり・愛の劇場:2001/05/28(月) 01:31 ID:???
第一部・初版第41局44〜46・48・49・51〜58
第二部・初版第41局378〜395

続編の予定はありません
65colors:2001/05/28(月) 01:57 ID:???
色伊角@バトルロワイアル
 序章(仮)…………>>11 >>12 >>14 >>15 >>16 >>17
 それぞれの色………>>18 >>19 >>20
 そして、始まり……>>21 >>22 >>23
 3人…………………>>24
 子供達の生きる道…>>25 >>26
 色達の狂宴・兄弟…>>27 >>28 >>29 >>30 >>31 >>32

                      TO BE CONTINUED...
66蜜柑色からの手紙:2001/05/28(月) 02:31 ID:???
to:蒼君へ

初めまして!突然の手紙ゴメンねー!
あぁ、まずはあたしから名前を名乗るのが礼儀ねー
あたし、蜜柑色の伊酸味ー!
・・・あ、酸っぱそうとか思ったでしょ!そうなんでしょー
でも甘いわよー(はぁと

でもあたしと貴方は一度くらいは会った事あるわねー!
ほら、ある日の夜中覚えてるかしらー!
あたしと名無しさんと蒼さんだけになって、
貴方は「後30分したら誰か来るさ・・・」って言ってたわよねー!
そしてコバルトさんが現れたのよー!
白さんも現れたわねー

ここまで来ればあたしが誰なのか分かるわねー?

宜しかったらいつ会えるかしらー?今度じっくりお話したいのよー
きっとあたしが貴方の運命の色だと思うからー
あたしにとっても貴方が運命の色よー
そのときは「蜜柑色の伊酸味」だと思うわー

Ps,あたし時間には細かいわよー気を付けてよー
あとあたしの自己紹介忘れてたわねー
あたしこう見えても自分で言うのもなんだけど繊細なのよー
だから実は手首に傷があるかも・・あ!これはあくまでも
サル、そう飼ってるサルに引っかかれたのよ!
3本くらい横に入ってるけど・・・そうなのよ・・・。
あ、ロープも部屋にあるけど・・・そういう意味じゃないのよー
これはこうやって鴨居に吊る・・・いやそんな事じゃなくてー
そう!救助用のなのよーいつ何処で人が助けを求めるか分からないものねー
会う日は黒猫が居ないといいわー不吉だものー
ああでもひよギコちゃんや伊角気味さんやさすさすちゃんやー
うしゃ。猫さんは別よー他のねこちゃんもねー

それじゃ良かったら必ず『良い』お返事待ってるわー

from:蜜柑色の伊酸味
67colors:2001/05/28(月) 02:40 ID:???
基本的にsageでお願いします。
68colors:2001/05/28(月) 02:41 ID:???
「読み物」をここに貼ってもらっても構いません。
69colors:2001/05/28(月) 02:41 ID:???
dat落ちしない程度に、たまに定期ageしてください・・・。
70colors:2001/05/28(月) 02:42 ID:???
読み物リンク用のスレです。
71colors:2001/05/28(月) 02:43 ID:???
定期ageの為にも、あまり書きこまないでください・・・。
72colors:2001/05/28(月) 02:44 ID:???
雑談は本スレでお願いします。
73colors:2001/05/28(月) 02:45 ID:???
朝色さんご苦労様です。
74colors:2001/05/28(月) 02:46 ID:???
実はこの書きこみはレス流しです。
75colors:2001/05/28(月) 02:46 ID:???
これで終わります。
76色伊角@バトルロアワイアル:2001/05/28(月) 04:08 ID:???
すみません・・。お手数かけて・・・。
自分でHP作ってたんですが、消える日々・・・。
小説の方も早く張らないとですね・・・。PCの調子が悪くて消えまくりなんですが・・。
なるべく、早くあげたいと思いますので・・・すみません・・・本当に・・。
77名無し2号:2001/05/29(火) 00:37 ID:???
もうHPの更新はしないのかい?(過去ログ7局しかないし・・・)
オレが作っちゃろうかい?(いつになるかわからんが)
78名無し2号:2001/05/29(火) 02:57 ID:???
HPって色伊角タチ(カーラー・・・)のことかい?
79名無し戦隊ナノレンジャー!:2001/05/29(火) 19:29 ID:???
すんません、カーラーの管理者です。
実は、私用が最近忙しく、更新する暇がないのです・・・。
無責任で申し訳ないです・・・。

もしも、別の方が作って下さるようでしたら、
本当に無責任で申し訳ないのですが、
作って下さると、ありがたいのですが・・・。
80colors:2001/05/29(火) 21:19 ID:???
>>79
気にすることはない・・・。
私生活を第一に考えてくれ。
81名無し2号:2001/05/30(水) 01:36 ID:???
というか伊角スレ作ったら
1週間に最低1回は更新必要だよなー。
ところで作るにあたってお絵かき板の「絵」借りていい?
みんなが描いた「絵」おいら絵描けないんで使いたいんだが?
というか作っちゃってみんなにダメダシくらったら変えるか。
82名無し2号:2001/05/30(水) 23:10 ID:???
色の紹介文に各色の絵をつけたいのだが(お絵かき板にて)
色の絵が足りないような・・・
たとえば黒=248
    金&銀=11
    覆面=191  みたいにさ
青や灰の絵がないのかい?誰か教えてくれい(出来れば全色)
83描ーき角@ゴーマリソン:2001/05/31(木) 03:28 ID:???
>>81
俺様のでよければ使っちゃってください。
暇があるようだったら、足りない所も描きますんで。
6月前半はあまり時間がないのでそんなに描けないと思いますが。。。
84名無し2号:2001/06/02(土) 04:52 ID:???
ありがとう!
HP作り難しいゾ
85名無し2号:2001/06/03(日) 00:46 ID:???
只今過去ログ保存中!しかし21局がなんでないんだ?
22局からHTLM化待ちか・・・
86colors:2001/06/03(日) 14:24 ID:???
>>85
http://namihei.zone.ne.jp/cgi-bin/up2/upload.cgi
21局はさすさすがここにアップしてくれたが。
87名無し2号:2001/06/04(月) 01:36 ID:???
>>86ありがとう。保存終了!
88名無し2号:2001/06/06(水) 02:31 ID:???
HPなかなか進まない・・・
とりあえずFLASHでアニメーション作った(「伊角だけどなんで・・・」のロゴ)
3時間かかった。でも感動した。
やっぱつくるならいいの作りたいよね。
でもこんなペースでホント作れるのか?
89名無C:2001/06/06(水) 15:17 ID:???
>>88
頑張って下さいね。
微力ですが応援しています。
90名無し2号:2001/06/06(水) 15:50 ID:???
名無Cさんの板はCGI使ってるの?
自分で作ったの?
91名無C:2001/06/06(水) 15:52 ID:???
レンタルじゃなく、
フリー素材になってるCGIを設定してあぷしてるだけですよ。

もし名無し2号さんのサイトが出来たら,
リンクさせて頂いて宜しいでしょうか?
92名無し2号:2001/06/07(木) 13:33 ID:???
全然いいですよ。こっちもリンクトップページにはるつもりだったし。
でもまだまだ先ですよ。7月までには発表するつもりだけど
仕事と兼ね合いもあってなかなか進まないし。
93名無し2号:2001/06/10(日) 11:13 ID:???
>>91本屋でフリー素材のCGIありました。
碁のゲームの素材は無いですね。(どうせ誰もしないけど)

疲れてる。眠い。仕事が忙しい。などの理由でHP作りなかなか作業に
取り組めません。
ま!団長が無理するなっていってたしマターリ行くつもりですが。
  −−−−−とりあえず状況報告でした−−−−−
94名無C:2001/06/11(月) 10:40 ID:???
>>92-93
ありがとうございます。
よろしくお願いします。

碁は誰もしないですよね(^^;)
私生活のほうがお忙しいようでしたら,
あまり無理しないで自己ペースでいってらっしゃった方がいいかと思います。
早く見たいのも事実ではありますが、
名無し2号さんの体が一番ですよ。
95名無し2号:2001/06/15(金) 11:33 ID:???

    −−−−とりあえず状況報告−−−−−−−−

あまりにもトップページにこだわり難しく時間がかかるので簡単なほうから
作っていくことにしました。 とりあえず過去ログの整理にあたっています。
8割がたできてるんでもうすぐなんとかなりそうなんですが
どうも情報にばらつきがあるよな気がします。とりあえずできたらここに
一度はるつもりなのでよろしければ見ていただいて訂正や追加などを
書いてもらえるとうれしいです。
96名無し2号:2001/06/18(月) 01:49 ID:???
今日も仕事疲れたー。すいません3日くらいHP手つけてません。
でわ。
97名無し2号:2001/06/23(土) 02:02 ID:???
定期sage
98colors:2001/06/24(日) 03:09 ID:???
紹介文更新により、
ここに一部を移動させたい。

構わないだろうか・・・?
99○●○囲碁熊●○●:2001/06/24(日) 12:16 ID:???
【囲碁熊】

  ●,,,,,,,,,,,,,,●
  (● x ●)・・・・・・→パンッ
  (┏つ━つ━<※ ☆ ・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜ ☆
 ●(     )
   (_)(_)

  ●,,,,,,,,,,,,,,●
  (● Д●) ξ
  (∪   つ─┛   イプーク…
 ●(     )
   (_)(_)

         ●,,,,,,,,,,,,,,●
         (● x ●)  
       γ⌒´‐ − ⌒ヽ
        〉ン、_ `{ __ /`(  )
     (三0_´∧ミ キ )彡ノヽ`ヽ)   本気モード?
       ̄    ノ~ミ~~~~.| 0三)
         / ヽレ´   |   ̄
        /_  へ    \
        \ ̄ィ.  \  ).
         i__ノ    |, ̄/
               ヽ二)

   ●,,,,,,,,,●
   (●Д●) ξ
   (∪  つ─     ジュニア?(藁
  ●(_) (_)
100色伊角スレに出現するねこたち:2001/06/24(日) 12:51 ID:???
【???色伊角スレに出現するねこたち???】
    、、、
 @ミ  ∧゙∧    「さすさす」
  ミ、、、、ミ,,゚Д゚ミ

  ,,,,,,@∧,,∧@
〜′,,,,,ミ,,゚Д゚彡   「ひよギコ」
 UU"" U U

     ∧ Α   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 〜""( ´ ー` )<  伊角気味。麩の17番とラブラブ。好きな色は海老茶です。
  UU U U    \________________________

   ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜′( ゚Д゚ )<  「うしゃ。猫」
 UU U U  \_____________

    Ä Ä  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ー""(=ε=)< 「イニヒコ・イニヱ」
 UU U U   \___________


;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;:;:;:;:;;:;:;:;:\  __ /
;:;:;:;:;;:;:;::≡ (δ) ≡
;:;:;:;:;:;:;:;./  | | \
;:;:;:;:;       |_|      _________
      Λ_Λ   /
     ( ・∀・)< ねこちゃんなのカー!?
     ( つ★ つ  \
     〈 〈\ \     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     (__)(__)    「怒涛」
101いろさすさすたち:2001/06/24(日) 12:54 ID:???
┏━━━━━━━┳━━━
┃       | 【いろさすさすたち】
┃       |
┃       ∩∩      黒さすさす
┃       ∧ ∧     黒さすさす子
┃      ミ,,゚Д゚ミ     緋色さすさす
┃      ミ  ミ クネッ  赤のさすさす
┃   クネッ .ミ  ミ    ももいろさすさす
┃      ミ  ミ    じゅんぱくのさすさす
┃      ..U..U     あめいろさすさす
┃              めたりっくさすさす
┃              むらさきのさすさす
                 
           【かにさすさすたち】
            えちぜんさすさす
            はなさきさすさす
         すべすべまんじゅうさすさす

          【そのたのさすさすたち 】
            ふくめんさすさす
            かいばらさすさす
             にほんさすさす
            ばりばりさすさす
           ふぉーしょんさすさす
             ごるごさすさす

       ※すべてさすさすの自作自演!?
102名無し2号:2001/06/25(月) 01:19 ID:???
>>99-101 いつのまに・・・(藁

ごめんな。なかなかHPできなくて。もうちょっとなんだけどな。
とりあえず、もうちょっと待ってナ。
1032号:2001/07/06(金) 14:19 ID:???
もう忘れられちゃったかなあ。
104鮮やかな朝色李洙美+値引き中:2001/07/07(土) 00:46 ID:???
>>103
覚えてるよぅヾ(´∀`#)ノ
名無し二号たんのホムペ楽しみやで。
105名無し2号:2001/07/10(火) 00:34 ID:???
とりあえず21局だけ

http://fukuoka.cool.ne.jp/hukuoka/isumi21kyou.htm
10621世紀の名無しさん:2001/07/17(火) 04:50 ID:???
sage
10721世紀の名無しさん:2001/07/24(火) 08:52 ID:???
sage
10821世紀の名無しさん:2001/08/01(水) 00:20 ID:???
sage
109名無し2号
第48局裏バージョン
http://fukuoka.cool.ne.jp/hukuoka/isumi48ura.htm