■金箔ツタンカーメン像など8点盗難、デモ余波?
【カイロ=新居益】エジプトのザヒ・ハワス考古相は13日、首都カイロにある考古学博物館から、
古代エジプト新王国第18王朝のファラオ(王)、ツタンカーメンの副葬品など少なくとも8点が盗まれたと発表した。
同博物館は、ムバラク前大統領の即時辞任を求める反体制デモが起きたタハリール広場のそばにある。
副葬品などが盗まれた時期は不明だが、同博物館はデモの最中に暴徒が侵入し、収蔵品のミイラを傷つける事件が起きていた。
盗まれたのは、金箔(きんぱく)が張られた木造のツタンカーメン像など。
(2011年2月13日22時12分 読売新聞)
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■エジプト、憲法改正へ国民投票 6カ月で政権移行と発表 軍最高評議会、議会を解散
カイロ=岐部秀光】ムバラク前大統領の辞任を受け権力を掌握したエジプト軍最高評議会は13日の声明で議会上下院を解散し憲法を停止したと発表した。
反政府デモ参加者の要求に応じたもので、これにより軍主導での新政権づくりのプロセスが本格化する。
声明はまた6カ月以内に民主的な大統領選挙と議会選挙を実施するまで軍が権限を握ると述べた。
軍が民政移管までの具体的な日程を表明したのは初めて。
憲法について軍最高評議会は、改正についての専門家委員会を組織し、その後国民投票にかける考えを表明した。
ムバラク政権下では、憲法規定により同氏に批判的な人物が出馬することが事実上困難だった。
立候補条件の緩和などが改正案に盛り込まれる見通しだ。
シャフィク首相率いる暫定内閣は軍主導の体制下で暫定的に存続する。
13日にムバラク氏辞任後初の閣議を開催後、記者会見したシャフィク首相は「治安の回復に最優先で取り組む」と強調した。
首相はムバラク氏は紅海沿岸のリゾート地シャルムエルシェイクに滞在しているとの見方を示した。
日本経済新聞(2011/2/13 23:23 (2011/2/13 23:54更新)
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