403 :
機関系:
まず、エンジンの始動
@ちゃんと一発で掛かるか?
a バッテリーが弱いと掛からない時が有る
b 妬き付き症状が軽度の場合も同じく
来るのが分かっている場合、一発始動であることを見せようと売り手も必死なので、暖機しているはず
エンジン掛ける前にカバー外して、温度が上がっていないか確認する
もし温かったら、始動は一番最後に
Aヘッド周りの油漏れは無いか?
ヤマハ200あたりのV6はシリンダー間のクリアランスが少なく、ジャケットの腐蝕等があるので
よく確認する事
Bエンジン始動後、検水口から勢い良く水が出るか?
Cステアリングの軽さを見る。勿論、油圧だと思うので、軽く廻るでしょうが、オイル切れやシリンダーの潮噛みがあると
非常に重くなります。
またスポンジを押したような抵抗がある場合、エアが噛んでいます。
D電装系を全てON。確実に動く・点く事を確認
404 :
外観:05/02/27 17:57:25 ID:DDP1k9vO
@オズモシスが発生していないか点検する *FRPが水を含んで膨らむ船の病気*
船底塗料が塗ってある場合は特に注意
目視で分かりにくいです。
少しでも膨らみが有ったら指で押してみる。ブヨブヨしたら残念ですが病に掛かっています。
A修復歴を見ること
B船外機のジンク
Cロアケースをぶつけていないか?=浅瀬で船体ごとやった可能性あり
Dペラは欠けていないか?=上に同じ。放置して乗るとペラのシャフトが曲がったりオイル漏れの原因
Eガンネルに大きな凹み・剥離は無いか?(外装の経年劣化は仕方ないと思いますよ)
Fステン系も錆びたりしていないか?(使用後、水洗すれば殆どしないことなので、メンテの証になります)
Gドア・窓の開け閉めはスムーズか?(荒れた海で負荷かけて乗りつづけると捻じれが出ることあり)
405 :
内装:05/02/27 17:59:13 ID:DDP1k9vO
大きな改造が無いか?
シートのヘタリ具合
ヒンジなどの曲がりは無いか?
トイレのスルハル・バルブからの水漏れは無いか?
詰り無くトイレが使えるか?
かび臭くないか?
メーター類・GPSなどはちゃんと動くか?
406 :
試乗:05/02/27 18:06:21 ID:DDP1k9vO
断わられたら、買うな
エンジン始動後、5分ぐらい暖機してみる
ここでゆっくりと離岸
まず、前後進にギアを入れてみる
スムーズに入り、尚且つギアが入った瞬間にエンジンストールしないか?
合格したら次は軽く巡航する
レッド手前までゆっくり回してみる
何処かで息継ぎしないか?力は有るか?
もし息継ぎするような場合
@燃料系の障害が考えられます
Aキャブのゴミ詰り
B焼きつき
ストールしたら即止めです
次にアイドリングから一気に全開まで回してみる(オーバーレブ寸前)
このときにカブリ気味やストールしたらX
どんなエンジンでもハンプ越えの瞬間に少し谷間が感じられるが、そこを越えるまでに時間がかかりすぎる場合は
問題があると思います。
左右にステアリングを切り、舵効きも見ましょう
407 :
帰港後:05/02/27 18:12:58 ID:DDP1k9vO
売り主に接岸してもらいましょう
その時、いきなりエンジンを切るような事が有れば・・・
そういうエンジンの止め方はあまり良くありません。
桟橋に着ける前(2〜3分)からすローでクールダウンしている場合は別ですが、いきなり止めると塩が固まりやすいです。
一廻り後、ビルジの溜まり具合を見る
スタート前より増えている場合、船内の何処かしらに水が溜まっている事が考えられます。
(走ることにより、バウが上がり水がスターンに集まる)
船を買うとき、どうしても心浮かれてしまうので、他にも誰かを連れて行くことをお薦めします。
第三者の目から見ると案外良く見えることも有ります。
「たまに〜することがある」など巧みな言い回しに注意
たまにが沖でなるとえらい事になる場合を考えると、小さなトラブルも命取りです。
*ワイパーがたまに動かない
*エンジンがたまに止まる
*たまに航海灯がつかない
等
408 :
最後に:05/02/27 18:21:55 ID:DDP1k9vO
高い買い物です。
後悔しないようにして、航海を楽しんでください。
業者から買う場合は、中古艇でも最低3ヶ月は面倒見てもらうように
購入時の契約書にその旨を記していただきましょう
業者で、「中古だからノークレーム」というのはおかしいのです。
現状渡しの場合でも、不具合箇所を告知する必要があるはずですから。
乗り手が替わると、船の使い方やエンジンの回し方に違いがあり、それが原因で故障になることも有ります。
例えば、エンジンオイル。毎回補充する人から空寸前で補充する人に譲渡された場合、オイルセンダーの不具合が出たりします。
これはフロートの稼動範囲が違うからです。
前オーナーは軸の上側、新しいオーナーは中〜下側になります。
前オーナーが毎回オイルを足す事で、センダーフロート軸の下のほうにオイルスラッジがついたりして動きが鈍くなると
オイル足してもフロートが上がらないなんて事もあります
まぁ、中古ですから一長一短がありますが、修理費が大きく掛かる部位を良く見れば、何か有ってもフォローは楽ですよ