http://www.nikkei.com/article/DGXLZO83276050W5A210C1LC0000/ 自販機運営大手のアシードホールディングスは飲料と菓子など物販を組み合わせた自販機を拡大する。
工場や病院など24時間稼働の屋内を中心に年間500台程度の需要を開拓。
従来の飲料自販機やコーヒーサーバーと合わせて現在、約3万2000台の運営自販機を2018年3月末には4万台に増やす。
この「スマートストア」は従来の缶・ペットボトルの「フルライン自販機」、コーヒーや紅茶といったカップ飲料、菓子など
物販の3台の自販機をセットにしたもの。
欧米では菓子など物販の自販機が普及しており、
国内でも工場など終日、人の出入りが見込める場所であれば十分な需要が見込めると判断した。
このほか屋内を中心にフルライン自販機も年間1000台程度の増設を目指す。
また、20人程度の小規模オフィスを中心に自社開発したエスプレッソコーヒーの抽出サーバー「カフェバー」も
首都圏や近畿圏、広島市内などを中心に年間1500台の需要を開拓する。
一方、屋外を中心に大手飲料メーカーから受託する自販機は販売効率の向上に取り組む。
ただ、日本たばこ産業(JT)が清涼飲料事業から9月末の撤退を決めるなど、
飲料自販機ビジネスは「過当競争気味で収益確保が難しい」(河本大輔社長)状況が続いている。
このためアシードは十分な収益が見込めない屋外の受託自販機は撤去も含めた再配置を検討する。
これにより10年3月末にはフルラインとカフェバーを合わせ約3500台と全体の1割程度だった自主運営機を
18年3月末にスマートストアも含め1万7000台と全体の4割強に引き上げる。