http://www.sankei.com/economy/news/150106/ecn1501060031-n1.html アサヒビールの小路明善社長は6日に開いた今年の事業方針説明会で、
今年度(2015年12月期)は、将来必要な外貨をあらかじめ決まったレートで売買できる「為替予約」を、
外為取引の約7割まで引き上げたことを明らかにした。
例年は全体の3分の1程度にとどめているが、
「原材料の9割が輸入に頼る中で、急激な為替の変動が与える利益面の影響を小さくする」(小路社長)狙いだ。
同社は、日本は金融緩和が続く一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに動くとされる中、
さらに円安が進む可能性が高いと予測。
そこで為替予約のピッチを上げることにした。
事業説明会では14年のビール類販売が1億6320万ケース(1ケースは大瓶20本換算)で、前年比横ばいになったことを示した。
15年は同0・1%増の1億6340万ケースを見込む。
今年は消費者の多様な価値観がさらに強まり、「商品価値を厳しく吟味する」(小路社長)とみている。
そのなかで、「さまざまな飲酒のシーンを想定した商品開発や商品の情緒的な価値の提案を強めていく」という。
具体化として、主力ビール「スーパードライ」で桜をあしらったピンクのパッケージ缶の春季限定商品の投入や、
超辛口に仕上げた「エクストラシャープ」などの新商品を投入していく。