【】『VAIO』再建へ--ソニー、国内ファンドと共同でPC新会社設立を検討 [02/05]

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109名刺は切らしておりまして
出版30年、今なお影響力 経済学の理論が支え〜ポーター著「競争の戦略」(1)
http://bizacademy.nikkei.co.jp/column/career/article.aspx?id=MMACz9000029082012&waad=n9PjbXo7
 ポーターはまず、「5つの力」という概念をもとにした業界構造分析を通じて、競争優位をつくれる状況に
あるかどうかを判断します。そのうえで、どのような基本戦略を選ぶべきかを定めるというアプローチをとります。
「5つの力」などの枠組みはすぐには陳腐化しにくい経済学の理論を支えにしているため、彼の「競争の戦略」は
今でも影響力があるのです。
 ポーターは、96年の論文で「日本企業には戦略がない」と批判しています。日本企業は、横並びで混み合った
市場に参入するケースが目立ちます。そうした市場で同質的な競争を繰り広げ、結果的に利益率も低く、
それでも撤退しない事例に事欠きません。
 「競争の戦略」に象徴されるポーターの理論は「ポジショニング」学派とも呼ばれます。市場で独自の位置を
築いて利益率を高めるというのがポジショニングの考え方です。米アップルと韓国サムスン電子の挟み撃ち
にあっている企業は今こそ、ポジショニングを再検討すべきでしょう。


アップルを例にポーターの理論を考える

 Q どうすれば超過利潤を得られるのですか?
 A それがまさにポーターの理論なのですが、米アップルを例にとって考えてみましょう。
 パソコンの世界では、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」と米インテルのCPU(中央演算処理装置)
の組み合わせによる「ウィンテル」が標準となりました。消費者から見ると、どのメーカーのパソコンも、同じような
機能があります。
 こうなると、パソコンメーカー同士は同質的な競争になってしまいます。「他社より少しでも安く」という競争になり、
資本コストぎりぎり(もしくはそれ以下)の利益しか生み出せません。
 しかし、アップルはウィンテル陣営には加わらず、独自の仕様の「マッキントッシュ」(マック)にこだわりました。
マックには優れた操作性があり、それを好む固有のファンがいたのです。世の中のパソコンユーザー全体から
見れば少数派でしたが、この少数のファンは、ウィンテル機よりも割高なマックを買ったのです。
 この戦略は、あえて少数派を狙うものの、競争相手はいないために、高価格が可能です。ポーターの言う
「集中戦略」になります。
110109:2014/02/05(水) 13:59:36.08 ID:zfBmZpd6
ポーターには日本企業の姿は奇異に映った?

 Q 日本企業は超過利潤を得られていますか?
 A アップルは携帯音楽プレーヤーでも、携帯電話でも、独自の地位を築くことに成功しました。これらの分野
では、「集中戦略」ではなく、むしろ市場のメーンストリームを押さえる「差別化戦略」になっています。一方、
同業他社はまたもや同質的競争に陥って苦戦しています。

 アップルの同業には日本企業が多いですが、日本企業は独自のポジションを得ることを目指すのではなく、
混み合ったポジションの中で他社よりも低コストを実現することで、利益を獲得しようとしてきました。
 しかし、ポーターによると、このようなオペレーション効率の優位性は、他社の模倣・追随を招いてしまうため、
長続きしません。逆にポジショニングの優位性は、何らかの参入障壁(または移動障壁)を築くことができれば、
長続きします。
 ポーターにとって、短期で消失するようなオペレーション効率改善にまい進する日本企業の姿は奇異に映って
いたでしょう。日本企業は、そうした批判をよそに、「カイゼン」活動を延々と続けて優位性の持続を目指して
きましたが、アップルの独自ポジショニング(および韓国サムスン電子の思い切ったグローバル・スケール
追求戦略)にはかなわなかったという結論になりそうです。


【書評】『日本型モノづくりの敗北』(著:湯之上隆) [13/12/14]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1387102495/