【商社】丸紅、東南アジアに攻勢…エネルギーに軸足、LNGなど天然資源分野にも業務を拡大(FT紙)[12/17]
ソース(日本経済新聞、2013年12月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1603C_W3A211C1000000/ 日本の大手コングロマリットの一つ、丸紅の太田道彦氏は、38年間の同社勤務の中でアジア以外に赴任したのはたった一度の
ベルギーだけ。
こんな経歴の持ち主ゆえ、今回の人事は驚くものではなかったはずだ。現在60歳の太田氏は7カ月前、東京からシンガポールへ
赴任した。西はインドから、東南アジアを通って韓国まで弧を描くアジア地区を統括するためだ。
写真=丸紅が保有する液化天然ガス(LNG)船
http://www.nikkei.com/content/pic/20131217/96958A9C9381959FE3E4E2E1918DE3E4E3E0E0E2E3E1E2E2E2E2E2E2-DSXBZO6415016016122013000001-PB1-5.jpg 太田氏の異動が注目される理由は2つある。前任者に比べ役割担当が強化されたこと、そして日本が、中国と均衡するように、
東南アジアにも政治、経済の両面で注力しているという点だ。
今週末、安倍政権は東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟の10カ国に、200億ドル規模の政府開発援助(ODA)や融資の実施を
表明した。10カ国の中には、この地域最大の経済規模をもつインドネシアや、このところ投資機運が高まっているミャンマーが
含まれる。
日本企業はこの地域に巨大な商機があるとみており、HSBCがASEANへの「戦略的シフト」と呼んでいる動きを強めている。
丸紅の最新の年次報告書によると、太田氏は7人いる地域支配人のうちの1人である。しかし、1ページ丸々割いて紹介しているのは
太田氏ただ一人だけだ。それくらい、太田氏の仕事は紹介文に記されたように「仮想の埋蔵物探し」といえるような大仕事だ。「責任は
重大だ」と太田氏は話す。
■天然資源分野にも拡大
丸紅は日本の5大総合商社の一つで、何十年にもわたり商品、食料(ラーメンなども含む)、発電、輸送機器の貿易に携わってきた。
同社は液化天然ガス(LNG)の調達と供給のような天然資源分野にも業務を拡大している。これは同社の連結純利益を昨年度の
20億ドルから2015年度に30億ドルに拡大を目指す3カ年計画の一部だ。
4月に着手した計画によると、天然ガスが純利益に占める割合は現在の29%から15年には40%になる見通しという。
太田氏によると、エネルギー不足に陥っているASEAN各国にLNGを供給する事業がカギを握る。丸紅はカタール、ペルー、
赤道ギニア、パプアニューギニアとLNG権益(の取得)で合意。16隻の輸送船で燃料をアジアに輸送する計画だ。
太田氏はアジアでのLNG需要への対応では「丸紅は少し出遅れた」と認める。しかし、マレーシアが間もなくLNGの純輸入国になる
とみられることや、シンガポールが東南アジア地域向けのLNGの貯蔵施設の整備に何十億ドルも投資していることを例に挙げ、慎重
ながらも先行きの見通しは明るいとしている。
「正直なところ、まだはっきりした実績は出ていない」と太田氏は言う。「しかし(ASEAN)各国はどこも、今後予想される経済成長に
備えて十分なエネルギーを準備しようと本腰を入れている。LNG事業の潜在的な可能性をみているのはこのためだ」
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>>2以降に続く)
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>>1の続き)
写真=日本が出資する巨大な工場団地建設プロジェクトが進行するティラワ経済特別区で。400ヘクタールが15年の第1期完成時
までに建設される予定だ
http://www.nikkei.com/content/pic/20131217/96958A9C9381959FE3E4E2E1918DE3E4E3E0E0E2E3E1E2E2E2E2E2E2-DSXBZO6415132016122013000001-PB1-5.jpg 東南アジア地域ではこのほかに、丸紅は巨額のインフラ整備案件から利益を得ようとしている。この件については、アジア開発銀行
は20年まで毎年600億ドルが必要だと見積もる。
先月、丸紅と東芝はバンコクに新しく敷設予定の鉄道に電気設備と車両を提供するという合意にサインした。
ミャンマーで1942年からほぼ途切れることなく事業を展開してきた丸紅は昨年、首都ネピドーに事務所を開設した。
これは、住友商事、三菱商事との3社連合事業の一環で、2015年までにヤンゴン近郊に2400ヘクタールの「経済特区」を建設する
ことになっている。
■韓国企業と協力関係築く
丸紅は東南アジアでエネルギーや水、輸送の分野の商機を求めて動きを強めているが、同社は韓国電力公社やサムスン
エンジニアリングといった韓国企業との協力関係のもとで事業を進めている。
太田氏は、2011年の東京電力福島第1原子力発電所の事故の後、こうした関係の構築がよりいっそう重要になっていると指摘する。
丸紅の長年にわたる取引先だった日本の公共事業各社が国内問題に注力せざるを得ないためという。
「残念なことだが、事故の後、日本の電力会社の大半は国内市場の立て直しに必死だ。我々は韓国の技術力を導入しようとしている」
ASEANは15年までに経済共同体を構築しようとしているが、企業の間では異なる法体系や商慣行、関税障壁への不満が根強い。
簡単な仕事ではないことは太田氏も認める。しかし、ASEAN地域の巨大コングロマリットはASEAN域内で国境を越えてビジネスを
展開するようになっており、最終的には世界へと向かっていることから、こうした問題はいずれ解消するだろうと話す。
太田氏が例に挙げるのは、インドネシアのアストラやサリム財閥、タイのチャロン・ポカパングループ、フィリピンのサンミゲル、
マレーシアのYTL Corporationだ。
「こうした企業はASEANでの事業構築に非常に熱心だ」と太田氏は言う。「彼らのビジネス展開のおかげで、各国の差異という問題
も徐々に解消されていくと信じている。ASEANに関して言えば、こうした個々のプレーヤーと一緒にビジネスを進めることができると
考えている」
By Jeremy Grant in Singapore
(終わり)
3 :
名刺は切らしておりまして:2013/12/17(火) 09:16:20.06 ID:aWyalISY
見捨てられた韓国が
捨て台詞をはいているようだが
4 :
名刺は切らしておりまして:2013/12/17(火) 09:56:54.69 ID:ztsrQ9Kz
哺乳瓶からクレムリン宮殿まで、カネさえ出せばなんでも売ってくれる現代のマッコイじいさんです。
【商社】三菱商事…ミャンマーのガス田プロジェクトに、資本参画 [13/12/23]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1387806178/ 三菱商事<8058>は、JX日鉱日石開発が50%保有する日石ミャンマーの株式の10%を
取得したと発表した。日石ミャンマーは、ミャンマー・イェタグン・ガス権益の19.3%を保有して
いる。これによって三菱商事は同国において石油・ガス上流プロジェクトに初めて参画する。
このプロジェクトはマレーシア国営石油会社ペトロナスの子会社がオペレーターとして
操業しており、日石ミャンマー持分の平均販売量は天然ガス日産約5,000万立方フィート、
コンデンセート日産は約800バレルで、同国最大のヤダナ・ガス田に次ぐ規模のガス田。
また、同鉱区内には現在開発中の既発見ガス田が存在し、
さらに新たなガス田の発見も期待されるプロジェクトだ。
ミャンマーでは、今年3月に三井物産<8031>が天然ガス開発に参画する
計画を明らかにしている。石油天然ガス・金属鉱物資源機構などの調査によれば、
ミャンマーの天然ガス埋蔵量は11兆8,000億立方フィートで、東南アジアでは第4位。