今年三月に欧州連合(EU)圏への牛肉輸出が解禁されたのを受け、県内の生産者など
十社でつくる近江牛輸出振興協同組合(事務所・近江八幡市)はモナコの商社と
販売協定を締結。十二日に県庁を訪れた同国のパトリック・メドゥサン駐日大使に
嘉田由紀子知事が近江牛の魅力を直接PRした。
組合は今後、欧州各国に販路を持つ商社を通じてイタリアやロシアなどに近江牛を
流通させる。
現在はEUの基準に適合する食肉処理場が国内にないが審査中の処理場はあり、組合は
認可が下り次第処理を依頼する方針。早ければ来春にも輸出を始められるという。
嘉田知事は
「近江牛は味や見た目が良く安全。県内では環境に配慮した農業がされている」と強調。
メドゥサン大使は「昨日、近江牛を食べたが格別だった」と称賛し
「取引がモナコと日本の食文化を結び付けるのにつながれば」と期待を寄せた。
近江牛は海外ではシンガポール、マカオ、タイで流通している。
県によると、昨年度は組合を中心に三地域に一万四千キロ余りの牛肉を輸出。
さらなる範囲拡大を目的にEUへの進出を検討していた。
メドゥサン大使はこれを機会に県とモナコの交流を深めたい考えも表明。
報道陣の取材に「モナコも環境保護に力を入れている。研究が盛んな滋賀県と一緒に
研究を進めていきたい」と意欲を示した。
ソースは
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20131213/CK2013121302000006.html こ、近江牛...