[トロント 23日 ロイター] - カナダのスマートフォン(多機能携帯電話)メーカー、
ブラックベリー(旧リサーチ・イン・モーション)は23日、フェアファックス・フィナンシャル・
ホールディングズを中心とする企業連合への身売りで基本合意した。
規模は47億ドル(約4640億円)相当としている。
フェアファックスはすでにブラックベリーの株式10%を保有。
1株当たり9ドルでの現金による買収を提案した。
フェアファックスのプレム・ワトサCEOは、「株主に対し直ちに価値を提供することができる。
世界中のブラックベリー(機器の)ユーザーにより良く安全なエンタープライズソリューションを
提供することを主眼に、非公開企業(としてのブラックベリー)の長期的な戦略を提供していく」
とする声明を発表した。
ブラックベリーは20日、今週発表する第2・四半期(6─8月期)決算では、
9億5000万─9億9500万ドルの営業損失を計上するとの見通しを公表。株価は急落していた。
この日、ブラックベリー株は一時売買停止。取引再開後は米ナスダック市場で9ドル台を割り込んで
推移した。
ブラックベリーは11月4日まで他からの提案を待つとしており、企業連合も同日までに
デューディリジェンス(資産査定)を終える見通し。
BGCパートナーズのアナリスト、コリン・ギリス氏は「ブラックベリーはチャンスがあれば
非公開化すべき会社だ」と指摘。非公開企業となることで、リストラや長期的戦略に注力し得る
との見方を示した。
ブラックベリーはかつて、出先でメールをチェックできセキュリティも万全な機器として、
政府機関や企業などで幅広く利用されてきたが、近年はアップルのiPhone(アイフォーン)や
グーグルのアンドロイド・フォンなどに押され、市場シェアを失っていた。
今回の基本合意では、BDT&カンパニー、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、
BMOキャピタル・マーケッツがフィナンシャルアドバイザーを、マッカーシー・テトローが
リーガルアドバイザを務める。
ソースは
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE98M03020130923 関連スレは
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