今回の本コラムは久々の地元・京都ネタです。昨年5月6日付の本コラムで、セレブ御用達の
ニューヨークの高級チョコレート専門店「マリベル」の日本1号店が昨年4月末、東京を
すっ飛ばして京都市の中心部・烏丸御池(からすまおいけ)にオープンしたというお話を
ご紹介しました。
この「マリベル」、ポップでかわいいイラストが描かれた約3センチ四方のガナッシュ(味は
バナナやミントなど25種類)が2個で1260円、6個で3150円(いずれもブルーの
化粧箱入り)と高額にも関わらず、今も大変な人気で、運営元であるマリベルジャパンの
岩城紀子社長によると「売り上げは当初目標を大きく上回るなど好調」というから驚きです。
■“世界一の立地”でも「ずっとテナント募集」
そして今度は新ブランド店「カカオマーケット」を立ち上げることにしたのですが、京都を愛して
止まない「マリベル」の創業者兼CEO(最高経営責任者)のマリベル・リーバーマンさんは、
その世界1号店を何と、東京どころか本店があるニューヨークまですっ飛ばし、京都・祇園の
玄関口に2日、オープンさせたのです。
オープンに先駆け、1日の日曜日に行われたレセプションに参加させていただき、岩城社長や
リーバーマンCEOからお話をお伺いしました。
〜長文のため、中略〜
「マリベル」は東京ではなく、日本での拠点はあくまで“京都”であると主張します。烏丸御池に
「マリベル」が登場して約1年4カ月。この1号店の出店時、岩城社長は「いろんな人に
『京都で商売するのは難しいよ』と反対されましたが、京都人は本物は必ず認めてくれると
確信しています。いつの時代も京都から発信されるものは“本物”ですから、京都から全国を
めざします」と訴えましたが、その考えは全く変わっていないようです。
「この1年あまり、ビジネスしてきて分かったことは、京都人の舌の肥え方が尋常(じんじょう)
じゃないということですね。京都人が認めれば、正に日本はおろか世界にも通用すると確信して
います。だから本国も、この新ブランドの1号店をニューヨークではなく再び京都に出店させたん
です」
確かにその通り。以前、祇園の老舗料亭「菊乃井」の3代目店主で料理長の村田吉弘さんに
お話をお伺いした際、村田さんがこんなことを言いだし、感心した記憶があります。
「京都の小学生は、だしの味ちゃんと分かってるんでっせ。昔、京都大学と、そういう調査して
分かったんですわ。多分、日本の小学生で、だしの味を理解してるのは京都だけでしょうなあ…」
そして当のリーバーマンCEOも、京都を訪れた際は、烏丸御池からそう遠くない京都市の中心部、
寺町通の商店街で必ず大量に買い物していくそうです。何でもニューヨークのショッピング街と
同じ位、お気に入りなのだとか。(※後略)
●京都・祇園の玄関口に登場した「マリベル」の新ブランド店「カカオマーケット」
http://sankei.jp.msn.com/images/news/130915/wlf13091507010004-l1.jpg ◎Cacao Market by MARIEBELLE--新ブランド・新店舗が祇園にオープンしました!
http://www.mariebelle.jp/blog/archives/date/2013/09/06 ◎
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130915/wlf13091507010004-n1.htm