■「従来のイメージ変えたい」…あのジュンコ・シマダ
2020年東京五輪開催が決まり、日本中が沸き立っている。IOC(国際オリンピック委員会)
総会で行われた最終プレゼンテーションの素晴らしさは今さら語るまでもないが、ファッション
・オタクとしては「プレゼンもさることながら衣装も大事」。ということで、見事、東京五輪を
勝ち取った招致チームの“勝負スーツ”に注目した。
■滝クリ「おもてなし」支えた職人技
安倍晋三首相や猪瀬直樹都知事、滝川クリステルさんら招致チームが着た“勝負スーツ”は紳士服
大手のAOKIが担当した。
「招致委員会からは、従来のシックで落ち着いたイメージを変えたいという要望を受けました」
とAOKIホールディングス本社の広報担当者は明かす。
同社のプライベートブランド「ジュンコ・シマダ・JS・オム」のラインから約10パターンを
提案し、最終的にデザイナーの島田順子さんによる監修のもと、スーツを製作したという。
また、登壇するプレゼンターとサポートスタッフとの服装を分けることで「プレゼンターには
特別感がほしい」という意見にも応えた。スタッフにはグレーのスーツ、プレゼンターには
紺のジャケットにクレリックシャツという組み合わせだ。紺のジャケットを着用した安倍首相は
若々しく、滝川さんは知性が際立つ装いとなった。
「若々しいイメージは重要でした。男女問わず、どんな年代の人にも合うものを考えました」
と同担当者。同社がオフィシャルスーツを手がけるのは初めてで、2月下旬にオファーを受けて
から、1人1人採寸して作ったオーダーメードだ。東京五輪を導いた“勝負スーツ”として一躍
注目され、さっそく客からの問い合わせも。ただ、残念ながら一般販売の予定はないという。
「これを機に、若々しいスーツスタイルが広まればうれしいですね」
高けりゃいいってもんじゃない
さて、気になるのはお値段。発売予定がないだけに公表はされていないが、ある程度の推測は
可能だ。元となった「ジュンコ−」のスーツは、シルエットの美しさと上質の素材で着心地もよく、
洗練されたスタイリングが特徴で、価格帯は6〜7万円。2016年五輪招致チームの公式スーツは
1着20万円以上といわれ批判を受けたが、今回はシャツやネクタイなどの小物を含めても、
大幅にコストが抑えられたことは想像に難くない。何でも「高ければいい」というものではない、
ということを招致チームが証明してくれたのだ。
これを機に、大事なプレゼン、ここぞというときの勝負服に、「AOKIのスーツ」を選ぶ人が
増えるかも?
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http://sankei.jp.msn.com/images/news/130913/wlf13091307000000-l1.jpg ◎AOKIホールディングス(8214)--ジュンコ・シマダ・JS・オム
http://www.eshop.aoki-style.com/products/list.php?category_id=76 ◎
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130913/wlf13091307000000-n1.htm