産業用次世代レーザー応用・開発に関する調査研究 報告書 −要 旨−
本来、得意技術であった日本のレーザー開発の歴史は、経済産業省の大型開発プロジェ
クトだけでも、「超高性能レーザー応用複合生産システム(1977〜1984年)」、「超
先端加工システム研究開発(1987〜1995年)」、「フォトン計測・加工技術(199
7〜2001)」があり、CO2レーザーからエキシマレーザー、LD励起YAGレーザー、
新たなファイバーレーザー開発を行ってきましたが、市場規模の小ささやレーザー関連設
備のコスト高により、本格的に日本製のレーザー加工装置が国内に利用されている例は少
なく、その原因としては、システムコーディネーターの不在やコスト競争力でドイツのレ
ーザー発信器メーカーに市場を席巻されてしまっている現状が考えられ、このままでは、
日本のレーザー技術の空洞化が懸念されます。レーザーに関する各種技術の継承と新たな
レーザー技術、日本オリジナルの技術育成を早急に行わなければなりません。
http://www.mstc.or.jp/activity_report/report/docs/h20_laser-s.pdf