【税制】Apple,Google,Starbucks、大企業の“巧妙”な節税手法に各国の対応は? [06/09]
1 :
ライトスタッフ◎φ ★:
議員や傍聴人の鋭い視線が身につき刺さる。アップルの最高経営責任者(CEO)、
ティム・クック氏(52)には、さながらその場が自らを裁く法廷のように思えたのでは
ないか。「課税逃れではないか」「言語道断だ」−。5月21日の上院公聴会。アップルが
海外子会社と各国の税制の違いを利用して巨額の納税を回避しているとされる問題で、
証言に立ったクック氏に、議員から次々と厳しい質問が浴びせられた。
アップルをはじめ、グーグルやスターバックスなど国際的に事業展開している米大企業の
“巧妙”な節税手法に、厳しい監視の目が向けられている。米国だけでなく、欧州など各国でも
多国籍企業の租税回避を批判する声が相次ぎ、波紋が広がっている。アップルなどが採用
している節税手法は、中には複雑なものもあるが、だいたいパターンが決まっている。
法人税率が低い国に子会社や関連法人を設立し、利益を移転・圧縮するなどして納税を
抑える手法だ。
たとえば、上院の報告書や米メディアによると、アップルは特許権の使用料などの名目で、
アイルランドの子会社に世界各国で稼いだ利益の多くを移転。米本土の法人税率は35%だが、
アイルランドは12・5%と低い。さらにタックス・ヘイブン(租税回避地)として有名な
カリブ海の英領バージン諸島の子会社にも利益を移し、納税を大幅に抑えている。2011年
には世界全体で342億ドル(現在のレートで約3兆4400億円)の利益を挙げたが、
支払った税は10%未満の33億ドルにとどまる。
だが、こうした米企業の節税手法は以前から知られ、今急に明らかになったという話ではない。
それに、こうした企業の肩を持つわけではないが、彼らが行っているのは国による税制の違いを
ついた「節税」であり、「脱税」ではない。クック氏は「払うべき税は払っている」と訴え、
米議会も「違法ではないが…」と歯切れが悪い。思うにアップルが叩かれているのは、これまで
のアップルの説明不足に加え、米国を代表する超優良企業への「やっかみ半分」(市場関係者)と、
収益を積み上げながらも株主への利益還元にあまり積極的でなかった面も影響しているようだ。
しかし、個々の企業を叩くだけでは事態の改善につながらない。現地法人の納税額が低すぎる
として英議会で批判されたスターバックスは、自発的に法定以上の法人税額を納めることで
英当局と“手打ち”したが、本質的な解決には遠い。違法でなければ何をやってもいいとは
いわないが、多国籍企業が増えて経済活動がどんどんグローバル化する中、コストと税負担を
最小限に抑えようとする企業の行動は合理的だ。そうであれば、遠回りのようでも各国が連携し、
法人税制と企業の節税に向き合う国際的な議論を深めるしかなさそうだ。(※続く)
◎
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20130608534.html ◎最近の関連スレ
【税制】多国籍企業の課税逃れ : G8、国際ルール作成へ--Appleの支払い回避は数千億円、EUの損失額は年131兆円 [05/25]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1369464545/
2 :
ライトスタッフ◎φ ★:2013/06/09(日) 09:50:08.44 ID:???
>>1の続き
ドイツやフランスは銀行に低税率国での事業内容や顧客情報などの報告強化を義務づける方向で、
英独仏にイタリアとスペインを加えた5カ国は税務情報を交換することで合意した。経済協力
開発機構(OECD)も5月30日に閣僚理事会を開き、多国籍企業の租税回避防止の決意を
示した声明を採択。具体的な行動計画を6月中に策定することになった。6月17、18日に
英国・北アイルランドで開かれる主要8カ国(G8)首脳会議でも、多国籍企業の租税回避
問題は主要議題となる見通しだ。
ただ、国際協調といっても言うほど簡単ではない。アイルランド政府は「アイルランドの税制は
公平だ」とし、アップルなどを特別扱いしていないと主張している。アイルランドのような
小国にとって、企業誘致による経済活性化を目的とした特徴ある税制も、世界経済で生き残る
武器の一つと言いたげだ。だが、これだけ騒ぎが大きくなれば、低税率国も交えて国際的な
税制論議を進めていくしかなかろう。その過程で各国が腹を割って知恵も出し合い、建設的な
成果が出ることを期待したい。
3 :
忍法帖【Lv=20,xxxPT】(1+0:8) :2013/06/09(日) 09:54:15.22 ID:IrTbjcil
.
企業は国と納税のベストマッチを見つける。
国のほうが、企業と納税のベストマッチを見つけられていないだけだ。
まぁ国が外国企業からの税収を上げる国策として低い税率を設定してるわけだからね
使ってくれと言われて使って何が悪いのかという
在外子会社への利益移転を実質的な贈与と見なしてガンガン課税すりゃ良い。
日本の国税だって、国外に利益を移転する取引には厳しいよ。それこそ偏執狂なまでに。
税金払ってる国内企業が不利になるのはよくないな。
>自発的に法定以上の法人税額を納めることで
>英当局と“手打ち”したが、本質的な解決には遠い。
なんじゃいそりゃ
ハリポタの翻訳者も、昔、問題になってたっけ?
アメリカの経営は何かちょっとおかしいな、と感じることがありました。
それはMBAの授業で、M&A(吸収合併)の授業を受けた時に、「M&A
の中で付加価値はどこから生まれてくるのか」というディスカッションを
したのです。その中でどういう答えが出てきたかというと、例えば会社を
買収する時に借金を増やす。その借金を増やすことによって節税ができる。
これは付加価値なのだというのが一点。もう一点は、買収する時に、既存の
契約を全部、再交渉する。つまり、今まで従業員などと結んでいた契約を
破って、自分たちにとって都合のいいようにつくり直せるというのが付加
価値の源です。こういう話を聞いて、これはどう見ても新しい価値を生み
出しているわけではなく、ただ単に、以前は税金という形で国民に流れて
いた価値、もしくは従業員に流れていた価値を、株主のほうへ流している
だけである。一社二社でこういう経営をしても、害はないのかもしれない
のですが、経済全体がこういう経営になったら、経済が発展しなくなるの
ではないかと、そういう問題意識を持って、この研究を始めたわけです。
http://davidjamesbrunner.org/wp-content/uploads/2011-05-20-koujun-magazine-brunner-lecture.pdf
11 :
名刺は切らしておりまして:2013/06/09(日) 10:41:10.80 ID:mFHhv2x0
法人税止めて
全部消費税にすればいいだろ
こんなのより、一番悪質なのはIKEAだという記事を読んだ事があるような…
13 :
名刺は切らしておりまして:2013/06/09(日) 12:04:16.21 ID:A8QVNbgg
>>13 そりゃ捜査始めるときには「脱税の疑い」に決まってるわ
16 :
名刺は切らしておりまして:2013/06/09(日) 13:47:25.69 ID:C5YP2TdY
既に各国が移転価格税制を導入してるじゃないか。これはこれで別の揉め事の原因になるがね。
17 :
名刺は切らしておりまして:2013/06/09(日) 13:54:32.52 ID:BVJw+ls3
難しいかもしれないけど一定規模を超える売上法人には業種別に外形法人課税を適用するしか無いだろうね
そもそも赤字で何年も存続というのがおかしな話で国内で均等割り以外で法人税を納める企業が3割しか無いというのもおかしな話だわ
18 :
名刺は切らしておりまして:2013/06/11(火) 14:14:54.69 ID:tcLLgkcf
世界中の法人にIDを割りふって
資金を監視しないと収拾がつかん
19 :
名刺は切らしておりまして:2013/06/11(火) 14:18:13.10 ID:3a20R+So
Appleの製品に消費税以外の物品税を課したら?
20 :
名刺は切らしておりまして:2013/06/11(火) 14:26:41.70 ID:bw6VkByU
>「課税逃れではないか」「言語道断だ」−。5月21日の上院公聴会。
国の側が、わざわざ租税条約結びまくって企業の課税逃れを推進してるのに、何このガス抜き