ソースは
http://response.jp/article/2013/05/29/198913.html 現在、世界における自動車のヘッドライト光源はハロゲンバルブが全体80%を占めている。
残りの20%弱がキセノンバルブとなり、LEDなどそれ以外の光源は数%と言われている。
しかし、フィリップス アーヘン工場(同社の自動車用照明機器の世界最大の製造拠点)の
アプリケーションラボ ルーカス・クーパー氏によれば、自動車用のLEDライトは
少しずつだが着実に増えており、今後はシェアを拡大していくとみている。
そのシナリオは、まず、コスト的に課題のあるキセノンバルブの市場がLEDに置き換わって
いくだろうとする(クーパー氏)。
全体の8割を占めるハロゲンバルブは、コストパフォーマンスにも優れており、この市場が
すぐに大きく減少することはないが、長期的にはやはりLEDに置き換わっていくとも予想
している。
LEDは消費電力の面で圧倒的な優位にあるが、明るさの点でハロゲンやキセノンに及ばない。
また、放熱対策といった問題も抱えているが、消費電力と明るさの改良は日々進んでおり、
その差は埋まりつつある。
また、光源そのものが小型化しやすいため、ライトとしてのデザインの自由度が格段に
上がることも、LEDライトの採用拡大を後押ししている。
ハロゲンバルブが、ダブルフィラメントでHi/Lowが一体化されたH4より、
シングルフィラメントのH7など新しいタイプが人気なのも、ヘッドライトのデザインが
しやすいからだ。
デザインのしやすさはヘッドライトに限らず、DRL(Daylight Running Light)や
リヤランプ・マーカー類、車内照明などにも言えることで、LEDライトは世界的にみても
オールマイティでの採用が進んでいる。そのため、アプリケーションラボにおいて
LED製品の研究と開発が進められている。
アプリケーションラボは、LED照明の明るさや消費電力のような技術的な研究開発だけで
なく、名前が示すように応用事例も含めたトータルな研究開発を行っている。
例えば、ADBまたはAFSといった配光パターンや方向を動的に制御するヘッドライトのLED化もこのラボで行っている。他にも各種LED式のDRL、トラック用のLED灯火類なども
自動車メーカーや灯具メーカーのやりとりしながら開発を行っている。
面白いところでは、NeoVisionという作業用のLEDライトの商品開発も同ラボで行った
そうだ。NeoVisionは、円筒形のLEDライトだが、磁石とクリップで好きなところに
固定でき、ライトの向きも任意に調整できるようになっている。自動車整備などで
便利だろう。
さらにLEDの次にくる光源としてレーザーの応用も考えているという。
レーザー光線は通常目には見えないが、特殊なフィルターによって可視化し、そして
レンズによって光を拡散させることでヘッドライトの光源として利用可能になる。
レーザー光源のメリットは光源をさらに小さくできることだそうだ。
それによりデザインや応用にさらに幅がでてくるはずだ。
ただし、レーザー光源はまだ研究段階であり、実用化にはあと4、5年かかりそうだという。
60年以上前、カーバイトライトを電球に置き換えたフィリップスは、現在まで、時代ごとに
新しい光源を求め開発を続けているようだ。
-以上です-
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ヘッドライトの寿命=車の寿命となるんだろうね。交換不要。
ヘッドライトは照らすより、相手の車や歩行者への位置情報警告灯の
意味合いが強いから、一方向だけでは意味がない。