【光学機器】リコー、2012年度は最終黒字--カメラ事業で苦しむも構造改革で体質転換図る[13/05/02]

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1のーみそとろとろφ ★
リコーが発表した2012年度(2012年4月〜2013年3月)の連結業績は、売上高が前年比1.1%増の1兆9244億円、
営業利益が前年度の180億円の赤字から634億円の黒字に転換。税引前当期純利益は前年度の319億円の赤字から、
581億円の黒字に、当期純利益は前年度の445億円の赤字から、324億円の最終黒字となった。

 「赤字から脱却し、V字回復ができた。構造改革は、計画通りに進捗。これだけで558億円の増益寄与となった」と、
リコー代表取締役社長執行役員で最高経営責任者(CEO)の三浦善司氏は語る。
三浦氏は4月1日に社長就任したばかり。だが、これまでも代表取締役副社長兼最高財務責任者(CFO)として、
決算会見はすべてを自身で説明してきたため、今回の会見もまさに手慣れたもの。
「これからも中間期、期末といったところでは私自身から説明したい」と、財務担当役員出身らしいコメントを冒頭に発した。

アベノミクスは追い風にならず
 セグメント別業績では、三浦氏が「基盤中の基盤事業」とする画像&ソリューション分野の売上高が前年度比0.9%増の1兆6853億円、
営業利益は前年度の2.5倍の1379億円。営業利益率は8.2%と、前年度の3.3%から大幅に伸張した。
「画像&ソリューション分野においては、利益が上がるような体質へと構造改革が進んだ成果によるもの」(三浦氏)

 だが、こんなことも語る。
 「アベノミクスといわれるが、第4四半期は日本や北米でもそれほど伸びなかった。
1月公表値では、通期で販売増によって115億円の営業利益貢献を見込んでいたが、これが48億円にとどまった。
国内が計画には未達、海外は新製品のローエンドMFP(複合機)が好評だったものの、
これにより単価が減少し、売り上げが落ちた。
むしろ、年度末商戦に向けて販促費が増加し、かえって収益が悪化した」

 為替の影響はプラスとなったものの、それでもアベノミクス効果は第4四半期業績には限定的だったようだ。
 一方、産業分野は売上高が前年度比5.1%減の930億円、営業利益は8億円の赤字。
その他分野では売上高が8.7%増の1460億円、営業利益は52億円の赤字となった。
 その他分野には、カメラ事業が含まれている。
 三浦氏は「ここは苦しい分野。ペンタックスの買収で売り上げは増加しているが、2011年11月1日に連結化したときに、
すでにペンタックスで仕込んでいた製品が空振りしたのが影響している。
また、旧リコーのカメラ事業では、コンパクトカメラをハイエンドコンパクトカメラに絞り込むという施策転換の中で在庫の破棄、
部品の破棄といったことが起こった。これらが影響し、カメラ事業だけで約20億円のマイナス。
結果として、第4四半期では、その他事業全体で29億円のマイナスになっている」とした。

続きます>>2-4
http://japan.zdnet.com/cio/sp_09ohkawara/35031611/
リコー 代表取締役社長執行役員 最高経営責任者(CEO) 三浦善司氏
http://japan.zdnet.com/storage/2013/05/02/c7cda9fed93e6b6639ab349a9c26598f/130502_ricoh_1.jpg
2013年3月期の損益計算書
http://japan.zdnet.com/storage/2013/05/02/23a0026e423126d9e10a284b84eeb128/130502_ricoh_ph_1.jpg
2013年3月期製品別売上高
http://japan.zdnet.com/storage/2013/05/02/516da16cb154ca6cb0c8cbe08b40abc5/130502_ricoh_ph_2.jpg
2013年3月期の主要な新製品とサービス
http://japan.zdnet.com/storage/2013/05/02/8ef7705b659a713016bfee4512372f45/130502_ricoh_ph_3.jpg
2のーみそとろとろφ ★:2013/05/03(金) 10:44:05.49 ID:???
>>1より

 コンパクトカメラのローエンドモデルは、外部に開発、生産してもらい品揃えは続けていくという。

 だが、「(デジタル一眼の)PENTAX K-30とPENTAX K-5II、(ミラーレス一眼の)PENTAX Q10、
そしてGRは、リコーとペンタックスが一緒になってから開発を始めたもの。
それぞれに特徴があり、すべて好調である。Q10はミラーレス分野でトップシェアを獲得した。
しかし、まだ弱い部分もある。2013年度はここを強化し、事業貢献することを期待している」と語る。
 とはいえ、利益確保にはまだ時間がかかりそうだ。

 三浦氏は「カメラ事業は、2013年度においても利益貢献は想定していない。2013年度は販売台数と売上高を増加させ、
シェアを取ることを優先し、利益はブレークイーブンを目指す。赤字は出すなということ。
日本では成果が出ているが、欧米では、まだ頑張り切れていない」との見方を示した。

迫られる体質転換

 同社が取り組んでいる第17次中期経営計画の最終年度に当たる、2013年度(2013年4月〜2014年3月)の連結業績見通しは、
売上高が前年度比9.1%増の2兆1000億円、営業利益が前年度の2.20倍の1400億円、
税引前利益は前年度の2.32倍の1350億円、当期純利益は前年度の2.47倍となる800億円とした。

 基本方針は「体質改造の文化を定着させて成長を加速する」。
重点施策として、フルラインアップの品揃えによる「基盤事業の収益力の徹底強化」、
ITサービスやインタラクティブホワイトボード、ファイナンスソリューション(レンタルビジネス)などの「基盤事業における新収益モデル」、
光学事業をはじめとする「新規育成事業の成長加速」、さらに不断で取り組む構造改革による「経営効率のさらなる向上」の4点を挙げた。

A4 MFPなどの製品ラインアップ強化によって、MFPでのフルラインアップ提案ができること、
ワンストップのトータルソリューション提案を加速できること、ドキュメントサービスにおいては、
上流となるITサービスにまで事業を拡大させたことで、「競合に勝てる体制が整っている」と三浦氏は自信をみせる。

 2013年度には、構造改革の効果として660億円を計画。新たに欧州地域で1000人規模の人員削減を含む構造改革を進めることを決定し、
合計で約1万1000人規模の人員を削減するほか、計器事業の再編、
人員配置の最適化や事業統合、グローバル購買の強化を実施。
「そのほかにもさまざまな構造改革施策を行っていく」などと語った。

 三浦氏は「構造改革は不断のもの。しかし、今は将来のジャンプに向けて屈んでいるところである。
基盤事業で競合に勝つことが最重要課題だが、米国でのビジネスのように赤字のままだと、どうやっても敵とは戦えない。
合理化して体力をつけ、利益を出す体質を作ることが、競合に勝つ前提になる」と状況を説明した。

続きます
2014年3月期主要指標見透し
http://japan.zdnet.com/storage/2013/05/02/baddf200a39b338226df56b3b432e79d/130502_ricoh_ph_4.jpg
構造改革
http://japan.zdnet.com/storage/2013/05/02/b17b4cfad857d517a7dfb19fe418f9df/130502_ricoh_ph_5.jpg
2014年3月期損益計算書見透し
http://japan.zdnet.com/storage/2013/05/02/6d388eed18f651b863584595cf9446db/130502_ricoh_ph_6.jpg
3のーみそとろとろφ ★:2013/05/03(金) 10:44:10.93 ID:???
>>2より


 続けて「2013年後半から、世界経済は緩やかな回復に転じるだろうが、それでも弱含み。その点でも構造改革を引き続き実行していく。
アベノミクスの効果も、われわれの事業にはそれほど効いてこないだろう。こうしたことを踏まえて、
将来の成長に向けた新規事業への投資、新たな事業拡大も同時に行っていく」と、継続的な構造改革に意欲をみせる。

 その一方で「タブレットやスマホが普及すると、紙の出力が減っていくだろう。
だが、フィルム写真のように9年間で10分の1になることはないはずだ。
逆に、新興国では紙が増えるという状況にある。しかし、その上にあぐらをかくのではなく、新たな価値を提案し、
新たな事業を進める必要がある」とも語る。
 体質転換もリコーにとっては、大きな課題だ。

 「PPC(普通紙複写機)といわれた時代から、何十年もハードウェアを売ってきたセールスマンに、サービスを売りなさいと言っても、
なかなかそうはいかない。これまでにも散々やってきたが、この転換は難しい。新たな体制を作らないといけない。
サービス事業を展開する準備のためにも投資をしていく」(三浦氏)

 三浦氏は、今年秋には第18次中期経営計画を発表する予定だという。

 新たな中期経営計画には、構造改革は「不断」とする三浦氏は、体質改善、体質転換をどの程度盛り込むのか。
そして成長戦略をどう描くのか。その内容が注目される。

以上です。
4名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 10:44:39.03 ID:x34dpVEG
シグマと組め
5名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 10:50:03.85 ID:Jb6W974N
都内の営業所を統合したりリストラしたりした効果なんだけどね
まぁ、構造改革と言っても初歩的な部分だね
6名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 10:52:37.93 ID:SMirfl6A
オリコウさん
7名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 10:58:10.87 ID:mfqVi8jt
S県G市のリコー工場閉鎖されちゃったお(´・ω・`)
8名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 11:08:54.71 ID:hu8LcbsN
>>7
TPPでもっと減るお
9名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 11:10:00.75 ID:1d/52A6D
もう日本企業はダメだな
お先真っ暗だ
10名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 11:18:31.02 ID:hxJ4XF6t
>>4
確かにGP1とGRが組んだら面白そう。
11名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 11:20:55.15 ID:TxWXJQeg
>ペンタックスの買収で売り上げは増加しているが、2011年11月1日に連結化したときに、
>すでにペンタックスで仕込んでいた製品が空振りしたのが影響している。

K-01のことか?
12名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 11:22:57.05 ID:rpE+4a+W
デジカメもケータイ有れば事足りるとなって売上は減る一方だろうからな…
13名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 12:11:03.45 ID:NUoB2dEJ
リコーは信管のメーカーじゃなかったっけ?
14名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 13:21:19.00 ID:F1wkONvP
おーQ10トップシェア取った事あったんか
他社の型落ち投げ売りによく勝てたなー
良いカメラなのでもっと評価されて欲しい

が、レンズさっさとだせ
体力が違うとはいえ、ニコン1に比べて展開が遅すぎる
15名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 14:30:08.61 ID:IR1AOSwF
>>11
文脈からK−01はペンタ独自開発だから
宣伝しなかった、と読める

手持ち白黒パンダは信じられない安売りで
手に入れたが、こういう理由があったんか
可愛そうなK-01 末永く使ってあげよう
16名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 14:40:49.77 ID:tAf7yh/q
Q10売れてたんか。
画質とかにはこだわらずにレンズ交換カメラの雰囲気で売ったんだろうから、企画の勝利だね。
17名刺は切らしておりまして:2013/05/03(金) 20:11:49.51 ID:D4M5ox73
>>1
MFP事業の方向性とか、前世紀からあまり代わり映えがしてないなー

見せてもらったイスラエルのOMRパターンがQRそっくりだったんで、
そっちのシステム絡みでも儲けているのかと思ってた。ネタも出しといたしw
18名刺は切らしておりまして
いよいよペンタ終わりかな