ソースは
http://www.j-cast.com/2013/04/17173355.html?p=all [1/2]
東京都の都営地下鉄や路線バスの24時間運行が、にわかに現実味を帯びてきた。
猪瀬直樹・東京都知事が、地下鉄やバスを24時間運行している米ニューヨークを
視察して、「東京も公共交通を24時間化する」と表明したからだ。
政府も、産業競争力会議で検討を進めている「アベノミクス戦略特区」として
「後押し」する見通しで、東京が本格的に「眠らない街」になる。
■バス運行の24時間化、大いに「脈あり」
猪瀬知事は、手始めに2013年12月中に、渋谷‐六本木間で都営バスを運行する考え。
東京都は現在、23時以降に深夜バス(運賃は、通常の2倍の400円)を6系統で
走らせている。それらの最終バスは午前0時台に運行しているが、渋谷‐六本木間も
その1本(終点は新橋)。
利用状況は、「1回の運行で10数人〜20数人程度」(交通局)という。
これを片道1時間に1本程度を想定して利用状況を調査。
あわせて、他の路線についても検討していく。
じつは都営バスの24時間運行は、13年ほど前の石原都政時代にも持ち上がった。
当時は深夜に都心からの帰宅便がなかったことで検討したが、実現しなかった。
「今回は都心部の魅力アップが狙いですから、視点が違います」と、バス運行の
24時間化に向けて大いに「脈あり」とみている。
ただ、都営地下鉄の24時間運行は簡単ではない。
猪瀬知事も「線路のメンテナンスをする時間が必要で、現状では難しい」と
話していて、現在の終電時間を遅らせたり始発時間を早めたりする、運行時間の延長
での対応を検討するという。
一方、新宿や渋谷、赤坂、六本木にバブル経済で華やかな頃の、ネオンに煌々と
照らされていた街が戻ってくる――。都営バスの24時間運行に、早くもそんな期待を
寄せる声があがっている。
現在でも居酒屋などの深夜まで開いている店が多く並ぶ、渋谷センター街や
新宿・歌舞伎町などは「大歓迎」だ。交通機関の24時間運行が実現すれば、お客が
店に滞留する時間が長くなるし、2軒目、3軒目と流れてくるお客が見込める。
コンサートや観劇、スポーツ観戦を楽しんでから、現在はまっすぐ帰宅しなければ
ならなかった人が、ゆっくり食事をしてから帰れるようにもなる。
バス路線の拡大、あるいは地下鉄が24時間運行して、国際化した羽田空港に
合流すれば、海外からのビジネス客や観光客の需要も取り込める。
-続きます-