【酒造】老舗酒造会社「浪花酒造」、純米酒に醸造用アルコール混ぜ販売[13/02/26]

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1やるっきゃ騎士φ ★
大阪府阪南市の酒造会社「浪花(なにわ)酒造」が、「純米酒」に醸造アルコールを
混ぜたり、「大吟醸酒」や「吟醸酒」に規定以上の醸造アルコールを加えたりして
販売していたことが、同社への取材などで分かった。
大阪国税局が成分を分析して発覚したという。同社は表示に誤りがあったとして、
対象となる約2000本の自主回収を始めた。

同社によると、味の均一性を保つため、吟醸酒などの新酒に前年製造した同種の古酒を
2〜3%混ぜて出荷していた。
しかし、古酒の在庫がなくなったため、醸造アルコールや糖類の入った安価な酒を
混ぜたという。同社は「以前から在庫がなくなった際は同様の混ぜ方をしていた。
味を保つためだったが、消費者をだます行為。今後は再発防止に努めたい」としている。

回収の対象は、同社が製造した純米酒、大吟醸酒、吟醸酒、純米大吟醸酒、特別純米酒
など。飲んでも健康への影響はないという。

国税庁の基準では、純米酒の原料は白米と米こうじのみと規定されている。
大吟醸酒や吟醸酒は、香味を調える効果がある醸造アルコールを使用できるが、
醸造アルコールの量は白米の重量の10%以下に制限されている。
基準を満たさなければ「純米酒」や「吟醸酒」などの表示はできず、違反すると
50万円以下の罰金が科せられる場合がある。

酒類の製造・販売免許を管轄する国税庁は、酒類の安全性を確保するため
品質や表示事項の調査もしており、各国税局には酒類の分析や鑑定を担う鑑定官室が
設置されている。酒蔵への税務調査の際に酒の成分分析を行うこともあり、
今回の違反も税務調査で判明したという。

同社は江戸時代中期から約300年続く老舗で、「浪花正宗大吟醸」は全国新酒鑑評会で
12年まで4年連続で金賞を受賞。08年の北海道洞爺湖サミットでは同社の酒が
提供された。

ソースは
http://mainichi.jp/select/news/20130226k0000m040123000c.html