中国の江蘇省南京市内で1月下旬になり、「中国領釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)と
黄岩島(フィリピンと領有を争うスカボロー礁の中国側呼称)で獲れた」とする魚や
カニが売り出された。
しかし尖閣諸島やスカボロー礁で獲れたとの証明はなく、産地偽装の可能性がある
という。中国新聞社が報じた。
インターネットでも「釣魚島や黄岩島で獲れた」とする海産物の広告が掲載されている。
冷凍物で「春節(旧正月)の贈答用に」などとのPRで、同種の贈答品の2倍程度の価格
という。
記者がインターネットに掲載されていた販売者所在地を訪ねて商品の説明を求めると、
社内にいた男性は、冷凍庫に入っていた海産物のつめ合わせセットを示した。
ただし、箱には「東海(東シナ海の中国側呼称)産」と書かれているだけで、
釣魚島や黄岩島の表示はなかった。
会社自体については、「南京市内で営業しているのは浙江省台州市の水産冷凍会社。
経営者は私のいとこ」と説明。
産地について改めて尋ねても釣魚島や黄岩島の近海で獲れた海産物との証明などは
示すことが出できず、「地図で見れば分かるだろう。釣魚島は浙江省からとても近い。
われわれ漁民はすぐに行ける」、
「会社は遠洋で操業できる船も持っていて、黄色島にも行く。よい魚が獲れるから」な
どと主張した。
南京市内で贈答用の海産物を販売する別の業者に聞いたところ、扱っている商品は
大部分が東シナ海産で、養殖物もある。ただし、「明らかに釣魚島近海で獲れた
水産物は、まったく聞いたことがない」と述べた。
問題の海産物は「釣魚島近海の産」とPRして、価格を同様の品の2倍程度に
設定していると考えられる。南京農副産品卸売市場の沈家安主任は「価格の決定的な
要因は釣魚島近海で獲れたかどうかではない。品質のはずだ。品質がよいならば価格は
高くなって当たり前だ」との考えを示した。
ただし、浙江省政府の海洋部門関係者は「釣魚島が浙江や福建に近いことは事実だが、
水産物の量も質も、それほど良好とは言えない。一般に、ごくわずかな漁船が
釣魚島近海に行くだけだ」と説明。
浙江省海洋局漁政課の潘建中副課長は
「大体に置いて、浙江省の漁民が釣魚島近海で操業した場合、漁獲品はすぐに浙江省で
売りさばいてしまう。
わざわざ江蘇省に行って売ったとすれば、煽(あお)りたて(て価格を上乗せし)た
のだ」と述べた。
潘課長によると、
「台湾や釣魚島近海は東シナ海の他の海域と比べて、海水中の栄養がそれほど豊富では
ない。そして、大量の魚が栄養分の少ない海域にいくことは、あまり考えられない」
という。
ソースは
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0130&f=national_0130_019.shtml 関連スレは
【水産】釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)海域で獲れた鮮魚、4トンが完売--中国・上海 [01/27]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1359274943/l50