【家電】韓国LG電子、日本市場に有機ELテレビ投入へ--今春にも55型 [01/28]

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289名刺は切らしておりまして
世間で好評、サムスン・LGの55型有機EL だがプロの技術者は・・・「ムラだね、あれは。」

2012年6月3〜8日に開催されたディスプレイ関連で世界最大の国際学会「2012 SID International Symposium, Seminar & Exhibition」に参加しました。
(中略)
とはいえ、これらの記念展示に足を止める技術者は少なく、SID 2012に花を添える程度だったといえます。
技術者にとっての関心は、やはり最新のディスプレイ技術なので仕方がないのかもしれません。

ここから真面目な話になりますが、今回のSIDで最も注目を集めたのは有機ELでした。
韓国・台湾メーカー各社が量産を目前に控えた開発品を披露または発表したこと、開催直前にシャープと半導体エネルギー研究所が
中小型の試作品を披露したこと、ソニーや東芝がフレキシブル対応品を開発したことなど、とにかく話題に事欠かない状況でした。

中でも、技術者の耳目を集めたのは、韓国のLG Display社とSamsung Mobile Display(SMD)社が展示会に出展した、
2012年に量産予定の55型有機ELテレビ。両者が並び立ったのは、2012年1月に開催された「2012 International CES」以来のこと。
CESの際よりも“目の肥えた”技術者がその画質を確かめるべく足を運んでいました。

55型の有機ELテレビの映像を見た技術者の多くは、「ついにここまで来たか。大型有機EL、いよいよ離陸だね」と感慨深げ。
ただし、「韓国メーカー2社の55型品はムラがある。韓国Samsung Mobile Display社製は有機EL素子、韓国LG Display社は
酸化物半導体TFT起因のムラだね、アレは」と手厳しい。ご指摘の通り、注意深く見ると多くの人が確認できるレベル。
展示会向けではなく実際の地デジ映像を映し出して見てみたい思いに駆られます。

さらに別の技術者は、「やっぱり量産に向け相当苦労しているみたいだ」と続けます。
展示会向けのベスト・サンプルでムラが確認できることを考えると、本当の意味での量産には時間がかかるかもしれません。
SID 2012のビジネス・カンファレンスで、米DisplaySearch社でSenior Vice Presidentを務めるPaul Semenza氏は、
55型の有機ELテレビの価格を8000米ドルと予測します。
発売の際の生産台数によって、両社の量産技術の確立具合をうかがい知れるかもしれません。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120619/223792/