【金融政策】日銀は2%目標掲げるも、事実上ゼロ回答 「面従腹背」で市場は失望[13/01/23]

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790名刺は切らしておりまして
>>787

日銀という「デフレ・バイアス」のシンボルに起こったことも大体そんなところでしょう。
日銀は物価上昇目標を2%に引き上げることに合意しました。「可及的早期」に達成する
ことに合意しました。「無制限」国債購入によってマネーサプライ強化をすると合意しました。
安倍晋三総理大臣が金融緩和を争点に選挙で圧倒的勝利を得るまで、そして日銀法改正
を突きつけるまで、日銀は服従しませんでした。

日銀は悪あがきを継続します。今年はパイプラインに既に乗っている1,700億ドル以上の
新規刺激を行いません。しかし、安倍総理が今後3ヶ月間に白川総裁と主要金利決定者
2人の後任に「ソウルメイト」を任命すれば、総理の思いのままになるでしょう。
「選挙戦を通じて、私は積極的金融緩和を呼びかけました。これからはそれぞれの関係者
が責任を持つことになります」と安倍総理は昨日述べました。武藤敏郎元副総裁は、
既に自らの考えを語っています…何も言わないことはタブーなのです。

日銀は西側に訓話を提供しています。日銀は20年間概ね受け身で、端っこで手出しをし、
広義のマネーサプライを回復させるにはほとんど役立たずな形で銀行から短期債を購入
してきました。「日銀がやったのは準備金を増やすことだけだったが、それでは決して何も
変わらない。日銀は案山子を作っておいて量的緩和など上手く行かぬと主張している」
と1990年代初頭にQEという言葉を作り、その後『円の支配者』を上梓したヴェルナー教授
は言いました。

その結果どうなったかというと、財政赤字が代わりに負担を背負うことになりました。
過去20年間に相次いだ財政出動はGDPの237%にまで公的債務を増大させました。
今年はGDPの60%に相当する財源が必要になります。これでは袋小路です。

現代の中銀に対する最大の批判は、彼らが数多ある変数の中で、しかもどうしようもない
変数である消費者物価目標を定めることにしたことです。中銀は信用増加と資産価格から
目を離したのです。今、同じ過ちを犯している中銀があります(特にECBですが)。
物価上昇で彼らは信用収縮と失業率急騰が見えなくなっているのです。

中銀は名目GDP成長率目標を4-5%に定めて、短期的な物価の変動を無視した方がマシ
かもしれません。元イングランド銀行のアダム・ポーゼン氏は火曜日に英国議会で、
名目GDP成長率をターゲットにすることは「重大な過ち」だと言いました。
これで決まりですね。そうしようじゃありませんか。