【金融政策】日銀は2%目標掲げるも、事実上ゼロ回答 「面従腹背」で市場は失望[13/01/23]

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785名刺は切らしておりまして
中央銀行は選挙で選ばれた議会に服従させられるべきである
By アンブローズ・エバンス 英テレグラフ: 8:21PM GMT 22 Jan 2013
http://www.telegraph.co.uk/finance/comment/ambroseevans_pritchard/9819701/Central-bankers-should-be-brought-to-heel-by-elected-parliaments.html

知的流行が変わりつつあります。世界中の中央銀行に、もはや最高神官のカリスマはありません。
また、世界的バブルを煽り、それに続いてマネーサプライが激減している2008年中盤に引き締めを
行った彼らに、そんなものがあってはならないのです。

金融政策の独立性は自明の理とは何故なのか、また、中銀は民主主義の管理下に置かれては
ならないのは何故なのか。中銀はそれを弁明しなければならなくなっています。
今週の日銀の屈辱は、ドイツ中銀のイェンス・ヴァイトマン総裁が警告した通り、始まりに過ぎません。

「ハンガリーや日本のように、警戒すべき侵害行為を目にする可能性は既にある。両国の新政権は
中銀の問題に大々的に介入し、これまで以上に積極的金融政策を強硬に要求し、中銀の自主性を
終わらせると脅している」と同総裁は言いました。「警戒すべき侵害行為」は見る人によるのではな
いかと言えるでしょう。ヴァイトマン総裁が仕えるECBこそ、無制限権限の政治的オペレーターです。

サウサンプトン大学の金融専門家、リチャード・ヴェルナー教授は、マーストリヒト条約の関係者は
誰にも責任を持たない中銀を創設する際、ドイツの歴史を酷く誤解したのだと言います。
「連中は、自分たちがドイツ中銀を叩き台にしてECBを作っていると思ってたんだけど、違うんだよね。
真似したのはドイツ帝国銀行。あれは一切の民主的な説明責任が無くて、大惨事を招いた」とのこと。

1930年代初頭、ヒトラーが権力を握って規則本を破り捨て、ヒャルマル・シャハトを総裁に任命して
リフレを指示するまでは、ドイツのどの政治勢力もドイツ帝国銀行のデフレ政策を止めることは
出来ませんでした。シャハト総裁は嬉々としてリフレ政策を実施し、成功しました。
ヴェルナー教授は、ドイツ中銀は第二次世界大戦後に創設された時、ワイマール時代の過ちを
繰り返さないために、意図的にドイツ議会の管理下に置かれたのだと言います。
「ヨーロッパはドイツ中銀の教訓を全く学ばなかったんだな」と教授は付け加えました。