【出版】印刷版より電子版のほうが高くなる米雑誌--女性誌コスモポリタンは紙版10ドル、電子版は19.9ドル [01/21]
1 :
ライトスタッフ◎φ ★:
米女性誌コスモポリタンの場合、従来のプリント(紙)版での年間購読料は初年度
10ドル(約900円)だ。ところが、アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」で
閲覧できる電子版を契約すると19.90ドルになる。
この価格設定はあまりにずうずうしく、コスモの読者でさえ赤面するかもしれないほどだ。
書籍や新聞の業界では、電子版の購読料は通常、プリント版より安い。しかし、雑誌界の
一部には電子版のほうを高く設定するという反対方向へ進んでいる雑誌もある。
従来、収益の約75%を占めていた広告収入の縮小による業績の悪化で、雑誌各社は
購読収入を上げるためにタブレット端末や電子版に力を入れている。そうすることで、
数十年間続いてきた購読料の割引競争を食い止めたいと業界は期待している。この割引
競争は激化のあまり、男性誌エスクァイアのような雑誌の年間購読料を今やわずか8ドル
に下落させてきた。
コスモを発行するハースト・マガジンズのデービッド・キャリー社長は「これは雑誌
ビジネスが広告収入への依存度を減らし、購読収入にテコ入れする商機だ」と表現する。
ジョン・ローリン副社長はもっと直接的に、「これが6ドルや7ドル、8ドル、9ドルという
プリント版の購読料の絶命になることを期待する」と述べた。
これまでのところ、消費者は電子版の高い購読料は気にならないようだ。今月、ハーストは
80万人近くの電子版購読者数を獲得したことを明らかにした。昨年末までの目標だった
100万人には及ばなかったが、それでも電子版だけの購読者数としては業界最大だ。しかも、
平均19.90ドルの年間購読料は、プリント版の初年度の平均購読料10ドルのほぼ倍近くだ
という事実にもかかわらず、だ。
この商機をつかもうとしているのはハーストだけではない。ボニエのポピュラー・サイエンス
やフィールド・アンド・ストリームのような雑誌はアイパッド版の購読料のほうが高い。
また、英エコノミストは電子版とプリント版を切り離し、両方の同時購読料を従来の127ドル
から160ドルへ値上げした。
過去12カ月で、女性誌ヴォーグやニューヨーカーといった最上位クラスの雑誌を発行する
コンデナストはプリント版と電子版がセットになった定期購読料を値上げした。このため、
プリント版の購読者はこれまで無料で読めていた電子版を読むために、以前よりも高い
購読料を支払うことになった。
例えば、ニューヨーカーは現在、電子版とのセットでは99ドルで、どちらか一方のみの
場合は69ドルだ。2年前に電子版が登場する以前のプリント版の定期購読料は39ドルだった。
コンデナストによると、値上げにもかかわらず、プリント版の定期購読者のなかで電子版を
含む購読に更新した読者は、そうしなかった読者より25%多かったという。これまでのところ、
コンデナストの電子版のみの定期購読者は約50万人で、プリント版の購読者を含む電子版の
読者は150万人いる。(※続く)
●参考/昨年末に電子版のみに移行したニューズウィーク誌の紙版最終号の表紙
http://i.huffpost.com/gen/915945/thumbs/o-NEWSWEEK-570.jpg ◎
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324439704578255353302625938.html
2 :
ライトスタッフ◎φ ★:2013/01/21(月) 21:15:12.23 ID:???
>>1の続き
雑誌社は減りつつある広告収入の相殺を目的に新聞各社が始めた取り組みと同様の動きを
している。しかし、新聞社の場合、購読収入の増加はプリント版そのものの値上げと、
電子版についてはいわゆるペイウォール制の導入が背景となっている。ペイウォールとは
消費者が新聞の電子版に完全にアクセスするために料金を支払う仕組みだ。新聞は一般的に
電子版のほうがプリント版の購読より安い。
歴史的に新聞の購読料は大きく値下げされることがなかったことも一因だ。一方、雑誌社は
広告主に対し、最低限の購読者数を確保することを約束してきたため、その約束を果たす
ためにプロモーション価格として大幅な割引を長い間行ってきた。このため、購読料を
値上げすることが次第にできなくなってしまったのだ。
電子版の価格設定は、コンテンツに対して以前よりも対価を払うという新たな流れに
消費者を慣れさせる道具となり、この流れがプリント版へも及ぶことになった。
コンデナストは2011年に電子版を開始したワイアードのプリント版購読料を大幅に
値上げした。また、ハーストは超安価なプロモーション価格に終えんをもたらす可能性
のあるプリント版購読料の値上げテストをずっと行ってきた。ただ、キャリー氏は
「有料デジタルコンテンツが大量に増えること」により、 「そこから逃げ出そうとさえ
考える可能性もある」と指摘する。
プリント版の購読者数を大きく増やすことなしに、雑誌業界は広告収入の縮小を目立って
相殺することはできない。米雑誌発行者協会出版情報局(PIB)によると、雑誌広告の
ページ数は2012年、前年比8.2%減となった。08年からは32%の減少だ。一方の電子版
購読者は依然、少数派にとどまっている。大手出版社のほとんどが2015年頃までの電子版
購読者数は全体の約10%を占めるにすぎないだろうと予測している。現在の割合は数%だ。
ただ、すべての雑誌社が購読料値上げの動きにこぞって参加しているわけではない。
米最大手の雑誌社タイムは電子版もしくはプリント版のみであろうと、両方がセットに
なったものであろうと、購読料は同じだ。タイムの幹部によると、他のほとんどの競合
他社が行ったような値下げ合戦には決して参加してこなかったため、今値上げをする
必要はないというのが同社の見解だ。タイムが発行する週刊ピープルの年間購読料は
100ドルを超えているほか、スポーツ・イラストレイテッドは39ドルだ。
タイムのローラ・ラング最高経営責任者(CEO)は「タブレットで読めるということだけ
では、値上げの理由にはならない」と述べ、「実際、読者がわくわくするようなコンテンツ
がなければならない。タブレットで気に入っているところは、関連コンテンツを今まで以上
に設けられる機会を提供してくれることだ。そして、人はこれを評価してくれる」と話す。
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紙版の定期購読の安さが異常
うらやましいけど
紙の雑誌は金持ち向けのほど
年間購読すると割引率高い傾向あるからな。
5 :
名刺は切らしておりまして:2013/01/21(月) 21:25:08.09 ID:K7dw3P8k
まあ新聞雑誌って情報料だからね。媒体の値段なんてゼロに近い。
6 :
んっっっ:2013/01/21(月) 21:25:17.53 ID:aox55ocE
日本だと読売新聞がこの路線なんだよな。紙の新聞の定期購読にプラス100円で電子も読める。
実質ただで顧客にばらまいているようだけど。
weesweekはiPadで年間2千円くらいだよ
紙は印刷コスト、流通コスト必死に押さえてんだから
電子版も努力しろよ
10 :
んっっっ:2013/01/21(月) 21:30:37.00 ID:dkK8imwu
あ、俺の誤読だ。コスモポリタンは電子版そのものに紙の二倍の値段つけたのか。うまくいくんかいな。
$10や$19.9 って1冊の値段かと思ったら 年間購読料だった
あっちは安くていいなぁ
コスモポリタンはエロい特集多いから電子版のほうが売れる
かもしれない
13 :
名刺は切らしておりまして:2013/01/21(月) 21:46:54.09 ID:SyE37eEd
ニンテンドー3dsのダウンロード版も高いんだよな。合点がいかないw
少しでも雑誌のこと知っていれば、コストだけならどうしたっても
電子版の方が紙より高くなるのは当たり前だしな
コストというか費用回収のお話。
雑誌の収益は雑誌が売れた金額よりも雑誌の広告収入に左右されることが多い。
酷い雑誌になると実売部数はあんま出ない方がいいとか言い出すくらい。
広告収入こそが肝心のキモ。部数に意味があるとしたら広告単価の交渉に使われるだけ。
電子版だと広告を入れられないし入れても広告ページは客にあっさりチラ見すらされずに
飛ばされる。そんな広告に高い金を出すスポンサーはいない。電子版の構造的にも
穴埋めとか対のページに広告入れたりとかタイアップとかどれも非常に難しい
一冊じゃなくて年間で10ドルて
むこうの雑誌は便所紙より安いのか
そういやコスモポリタンの日本版は随分前に無くなってたっけか。
ほとんど読んだこと無かったが。
>>15 文章の前半は納得しましたが
>電子版だと広告を入れられないし入れても広告ページは客にあっさりチラ見すらされずに
>飛ばされる(中略)スポンサーはいない
電子版だと広告入れられない理由がわかりません。
紙媒体のページそのままスキャンしたものを並べとけば一緒じゃないですか?
それにチラ見で飛ばされる問題は紙媒体でも同じでは無いでしょうか?
グーグルの広告収入を考えれば理屈に合わない事を言ってるように見えます。
まずは電子版への移行が進まず少数派というのが面白い。
日本のニュースだと海外では多数派のように誘導しようとしているのが多いのにねw
次に電子版を選択する人は同時に印刷版も希望するのか
両方ある方がいい、なるほどね。
これ、数字間違ってるだろ
>>18 実際に紙の雑誌と同額は出してくれないんじゃないか?
ネット広告の単価は圧倒的に安いから、それと比較されるとかなり安くなりそうだ。
どっちにしても日本と比べると安い
日本もこれくらいの値段だといいなあ
23 :
名刺は切らしておりまして:2013/01/22(火) 04:24:28.97 ID:WtiSmrlH
電子版に目次から指定のページに飛ぶ機能有ったら広告飛ばされるだろ。
パラパラ見てもらえる可能性すら潰したら騙されるスポンサーも居ないわ。
各ページに細かく広告を入れる手も有るが単価安くなるし。
24 :
名刺は切らしておりまして:2013/01/22(火) 05:13:13.40 ID:BER9jJNL
古今東西、電子書籍って無意味w
25 :
名刺は切らしておりまして:2013/01/22(火) 07:31:06.01 ID:/3DkHVev
電子版のほうが、工夫すれば魅力的な広告を作れる可能性がある。
リンクを入れたり、動画を入れたり。
>>23 目次でページ飛ばされるのは、紙も全く同じじゃん
海外の雑誌を読んでないんだろ?
海外の雑誌の広告はな、ページの片方がずっと広告だったりして
同じ記事を読み進むにも、必ず広告が目に入るようになってるよ
ネットと紙媒体で 全く広告が違うなら話は別だが
この話の場合、既に紙で出版している現物があって
そのPDFをそのままネットで流すだけだろ?
すでに紙媒体の広告収入で利益出しているなら
ネットを高くする理由が分からない
28 :
名刺は切らしておりまして:2013/01/22(火) 13:37:42.96 ID:UvB3Ltza
アメリカの雑誌の定期購読って、読者の氏名年齢職業なんかをがっちり
掴んでるから、広告料が高い。ただ、ピンポイントで広告をうてるから、
高くても出稿する業者がたくさんいる。
これが今までの状況ね。
電子出版、とくにAppleになって変わったのは、Appleが電子出版の読者の
個人データーは、読者がOKしないかぎり出版社に渡さないと宣言したこと。
これによって、今までみたいな、個別読者にピンポイントでチラシを入れたり
メールを入れることが出来なくなった。出版社がわはどんな人が読者なのか
全くわからなくなってしまった。
もちろん、Googleは購入者の全情報を無条件で出版社に提供しますって宣言
してるから、そちらに軸足を移せばいい。ただ、AppleとAndroidとじゃ
売上が二桁ぐらい違うから、Androidに移行したら出版社はそのまま潰れて
しまうっていうのが現状。とにかく、Androidのユーザーは金は払わないし、
無料でも利用しないから、市場が全く存在しない状態になってる。
30 :
名刺は切らしておりまして:2013/01/29(火) 17:15:38.58 ID:mLUG0Rbi
>>27 紙媒体で十分利益が出ているなら
ネットで安くする意味も判らないわな
むしろネットで販売する必要すらない
結局の所、広告問題を何とかしない限り電子版雑誌の収益確保は厳しい。
新聞もこの問題がないわけではないが、雑誌に較べるとはるかに
比重は落ちるし。今の雑誌は広告売り上げが全て。
紙ってフォーマットは良くできているんだよね
ネットで新規開拓、販路拡大を目論んでいるのでしょう
ただ輸送コストも、媒体コストも無い 通信トラフィックのみのネットベースが
紙より高コストになる理由が分からない
広告は紙媒体に印刷された内容をそのままデーターを配信すれば問題ないでしょう
もし文面や写真に直接スポンサーリンクやアンケートが貼れるなら むしろ紙よりも広告効果は高いはずです。