【雇用】内定辞退者に「おまえのせいで計画が狂った」 圧力、罵詈雑言…違法すれすれ[13/01/14]

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2やるっきゃ騎士φ ★
-続きです-
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1.某大手金融機関A社に内定辞退を伝えたところ、「どこの企業に行くのか?」と
聞かれた。入社予定のB社の社名を伝えたところ、A社の取引先の企業であったため、
圧力をかけられた。これにより、A社とB社の内定を失う結果となった。

2.某大手食品会社C社の内定を辞退したところ、椅子に座らされ、人事数名に
1時間におよぶ罵詈雑言を浴びせられた。

3.某大手金融機関D社に内定辞退を伝えたところ、その場はいったん保留に
させられた。後日、研究室に行く際、人事が校門で待っていた。
一緒に教授のところまで案内させられ、教授にあいさつをして帰っていった。
お世話になった教授を裏切れず、そのまま入社を決意した。

1の場合、信義則違反の範疇を超え、ほとんど違法すれすれの域に達した行為と
いわざるを得ません。いくら企業側があたまにきたとしても、学生にとって
一生の問題である内定の取り消しにつながるような行動を取る権利があるはずは
ありません。
また2も、学生にとっては不必要に不愉快な思いをさせられたわけですから、
笑って済ませられるケースではありません。
3はより陰湿なケースですが、こうまでして内定者を引き留めたとしても、
結局企業側にとっても内定者にとっても不幸な結果に終わるだけでしょう。
このように、企業側も紳士的とはいえない対応をとるケースが増えてきています。

新卒の採用活動が構造的に改革されるか、大手企業入社へのハードルが低くならない
限り、この負の連鎖は続くでしょう。このような新卒の採用活動における欠陥は、
「就職氷河期」だけでなく、学生が無作為に企業を受検することによる
「入社後のミスマッチ」まで生み出すようになってしまいました。
ミスマッチは、もはや企業側の改善努力だけに任せておけない状況です。
学生がじっくりと自分にあった企業を探せるようになるためには、企業や学生だけ
でなく、政府機関も一体となって、改善していく必要があると思います。
(内定塾講師 石橋正行)

-以上です-