三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)など大手銀行5グループの
2012年9月中間連結決算が14日、出そろった。
株価の低迷で保有株式の評価損が膨らみ、5グループ合わせた最終利益は
約1兆420億円と、前年同期の1兆5206億円から約3割の減益となった。
企業の資金需要が乏しく、国内向け融資が低迷したことなどから、
本業のもうけを示す実質業務純益は3グループが前年同期を下回った。
最終利益は三菱UFJFG、三井住友トラスト・ホールディングスが約5割、
みずほFGが約3割の減少となるなど、3グループが減益となった。
株式市況の低迷で保有株の価格が大きく下落し、評価損を計上したため。
損失計上額は、5グループとも前年同期から拡大した。
計上額がもっとも大きかったのはみずほFGの2816億円で、
前年同期(615億円)の約4.6倍にのぼった。
経営再建中のシャープ株や、原子力発電所の稼働停止による火力発電の
燃料費増加で業績が悪化している関西電力株の下落などが響いたとみられる。
実質業務純益は、三井住友FGなど3グループが減益。
国債などの債券売買が前年同期比で24.2%増と大きく伸びた
三菱UFJFGなど2グループは増益を確保した。
◇
■大手銀行5グループの2012年9月中間連結決算
実質業務純益 最終利益
三菱UFJ 6495( 3.4) 2904(▲58.3)
三井住友 4286(▲ 7.8) 3310( 5.5)
みずほ 4634( 28.9) 1842(▲27.6)
りそな 1237(▲11.2) 1756( 37.0)
三井住友トラスト 1138(▲12.1) 607(▲52.6)
単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率、▲はマイナス。実質業務純益は傘下銀行の単体または単体合算ベース
ソースは
http://www.sankeibiz.jp/business/news/121115/bse1211150502001-n1.htm http://www.sankeibiz.jp/business/news/121115/bse1211150502001-n2.htm