【行革】府警OB大リストラ?大阪府交通安全協会、免許講習を民間に競り負け [12/11/10]

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1本多工務店φ ★
財団法人「大阪府交通安全協会」(大阪市)が約40年間にわたって府警から任されてきた運転免許証更新時講習を、
来年度は神戸市のコンサルタント会社が行うことになった。
競争入札で同社が協会に競り勝った。
警察庁によると、講習を丸ごと民間が請け負うのは全国初とみられる。
府内で年間110万人が受講する講習の委託料は協会収入の3分の1を占め、協会が府警OBら職員の大幅リストラを迫られるのは必至だ。

府警や協会によると、府警は同講習が始まった1972年度から昨年度まで随意契約で協会に委託し、直近4年間の委託料は年7億〜8億円で推移してきた。
しかし、2004年に政府の規制改革会議が「民間開放の観点から一般競争入札が望ましい」と指摘して以降、
全国的に入札の導入が進み、府警も今年度から、一般競争入札で委託先を決めるよう改めた。

今年度分の入札では協会が約5億3300万円で落札。
しかし今年8月にあった来年度分の入札では、協会が約5億4000万円だったのに対し、神戸の会社が約4億8000万円で競り勝ち、落札した。
警察庁によると、同講習は栃木、埼玉両県で自動車教習所などが部分的に受注した例はあるが、全受講者を対象に民間が担うのは異例という。

協会には府警OB210人を含む496人の職員がいる。
今年度予算は収入約17億円で、人件費は約12億円。
委託料を失う来年度は単純計算で収入が人件費を下回り、同講習に携わる約200人の仕事もなくなる見通しだ。
協会幹部は「高齢の契約職員は契約更新しないなど、職員を大幅に減らすことを検討しなければならない」と話す。

ソース:YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121110-OYT1T00755.htm