歴史的な不漁が続くウナギを保護するため、全国有数のウナギの産地である愛知県は
30日、シラスウナギの漁の期間の短縮や、産卵のために海へ下るウナギの漁獲を
自粛するなどの対策を今冬から実施すると発表した。
県によると、ウナギの総合的な保護対策を実施するのは全国で初めて。
シラスウナギの漁の期間はこれまで12月1日から翌年4月30日までだったが、
開始を12月16日に遅らせ、毎月5日の漁を禁止にすることで計19日間短縮する。
海に下るウナギの保護では漁協が漁獲した場合は放流する。
また、背中が黒く、胸びれが大きいといった下りウナギの特徴を記したポスターを
釣具店などに配布、掲示し、一般の釣り人にも自粛への協力を呼びかける。
ウナギの放流も増やし、生息数の増加を図る。現在の放流は雄の割合が高いため、
県水産試験場と養鰻(ようまん)関係団体が雌の割合を高める技術開発に取り組む。
県は対策の実施期間について「ウナギ資源の回復を見極めたうえで決める」としている。
県によると、シラスウナギの漁獲量は69年の151トンをピークに減少を続け、
12年には3.7トンにまで減少。ウナギ全体の漁獲量も69年の3194トンを
ピークに、11年には230トンまで減少し、ウナギの価格高騰の要因となっている。
ソースは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121030-00000034-mai-soci