ダイハツ工業(7262.T: 株価, ニュース, レポート)は25日、2012年4―9月期の連結
営業利益が前年同期比75.4%増の737億円になったと発表した。国内では低燃費
技術を搭載した軽自動車の販売が好調に推移。海外でもインドネシアが堅調で、同期間と
しては過去最高。
通期予想に対する進ちょく率は61.4%となっている。
これまで未定としていた中間配当は1株当たり22円とし、前年実績の13円から9円の
増配とする予定。
12年4―9月期の連結売上高は同21.3%増の8627億円。連結経常利益は同69.3%増
の789億円、連結当期利益は同2.1倍の444億円となり、各利益段階で過去最高と
なった。トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)と富士重工業(7270.T: 株価,
ニュース, レポート)へのOEM(相手先ブランド生産)供給車や海外を含めた連結売上
台数は、同27.4%増の77万台。
同社が最大の海外事業拠点と位置付けるインドネシアでは、6月から自動車ローンの頭金
規制が強化され、消費の落ち込みも懸念されていたが、影響は見られなかった。13年3月
期の全体需要は前年比14%増の105万台となる見通しを示した。
下期はエコカー補助金終了後の反動減が予想されるものの、上期の販売が想定を上回った
ことから、国内の軽自動車市場は前年比7%増の180万台と期初見通しから5万台上方
修正した。今後、競合他社の新型車投入などで競争が激化するが、ダイハツは低燃費商品の
強化と販売促進で対応し、軽自動車は同6%増の64万台と過去最多の販売台数を見込む。
13年3月期の連結営業利益予想は補助金終了後の動向が不透明であるとし、前年比3.9%増
の1200億円で据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによると、アナリスト
12人が過去90日間に出した予測の平均値は1279億円で、会社予想はこれを6.2%
下回っている。会見した伊奈功一社長は「1200億円を最低限とし、さらに上振れを
図りたい」と語った。
ソース:Reuters
http://jp.reuters.com/article/JPauto/idJPTYE89O02W20121025