アマゾン(Amazon)がテキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments:以下、TI)と、
同社のモバイルチップ部門の買収について交渉を進めていると、イスラエルの新聞Calcalistが報道。
これが実現すれば、数十億ドル規模の買収になるとして複数の媒体が取り上げている。
TIの「OMAP」プロセッサは、アマゾンのタブレット「Kindle Fire」や
競合するバーンズ・アンド・ノーブルの電子リーダー「Nook」などに搭載されており、
マイクロソフト(Microsoft)も「Windows RT」タブレットに採用する予定とされている。
TIは先月、プロセッサ事業の軸を競争の激しいモバイル端末分野の製品から、
自動車メーカーなど大口顧客にフォーカスしていく考えを表明していた。
現在のところ、両社からは正式なコメントが得られていないものの、同部門を買収するとなれば、
アマゾンはやはり自社でプロセッサを開発するアップル(Apple)や、
同社にiPhone/iPadプロセッサを供給するサムスン(Samsung)にも肩を並べることになる。
ただし、今回の報道には懐疑的な意見も出ており、調査会社ガートナー(Gartner)のアナリストである
カロリーナ・ミラネシ(Carolina Milanesi)氏は、
アマゾンが「ハードウェア事業にそれほど密接に関わるつもりがあるかは疑問だ」としているという。
【参照情報】
・Amazon in talks to buy Texas Instruments' smartphone & tablet OMAP chip activity: Report - TNW
・Amazon shows interest in Texas Instruments' mobile chip division - ZDNet
・Report: Amazon In Advanced Talks To Buy Texas Instruments' Mobile Chip Business In Deal Worth Billions - TechCrunch
・Amazon in talks to buy Texas Instruments' mobile chip arm: paper - Reuters
http://wirelesswire.jp/Watching_World/201210161050.html