【経営】世界一多くの知財訴訟を仕掛けたホンダの元知財部長が語る「攻めのハンター型知財戦略」 [10/04]

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1ライトスタッフ◎φ ★
技術に勝ってビジネスで負ける事例は、『イノベーションのジレンマ』(01年、翔泳社)という
ベストセラーに多く示されている。優良企業が技術の改良を続けるうちに、いつしか高級品に
なりすぎて市場から離れ、その間隙をぬうようにして新興勢力が廉価で新しいコンセプトの
商品をだし、瞬く間に市場を奪ってしまう事例である。

これを読むと日本の電機業界が今世界で苦戦していることはなにも特別な事例ではないと分かる。
苦戦する状況をみて、知財(知的財産権)活動をあまり熱心にしても意味がないという主張を聞く
ことがあるがそれは間違いである。

知財は企業間競争で使用が許される直接的な武器である。使用の巧拙がビジネスの結果に大きな
影響を及ぼすが、戦略として有利な条件で戦いにのぞめるように全体を構成することも、戦術
として個々の戦いの中で勝つように動くことも、武器の使用と似たようなところがある。

『イノベーションのジレンマ』で紹介されている事例にホンダのスーパーカブが世界の主要な
二輪車メーカーを市場から消し去った件があげられている。スーパーカブは1958年に日本で
発売され、翌年米国に輸出、その後東南アジアに輸出され、数年のうちに世界を席巻した。

日本での発売から8年後、ホンダは知財を武器として使用した。スーパーカブ意匠権侵害訴訟である。
これは73年5月25日に東京地裁から判決がでた。被告の得た利益が21億6194万円あり、それが
損害としてその内金7億6100万円を支払えという内容である。この金額は02年まで日本の知財
訴訟上の最高額でありつづけた。1件の意匠権も武器として使えばこれだけの効果をもたらす。
意匠権の強さは、なにも今のアップルのサムスンへの訴訟を待たずとも日本に先駆的な事例が
あったのである。アップルについては改めて書く。

■日本企業の進むべき道

私のホンダへの入社は判決から4年後だが、最初の仕事はスーパーカブ訴訟の記録を整理すること
でもあった。スーパーカブは本田宗一郎が自ら手掛けた機種である。彼は「(知財の)権利は使わ
なければいけない」との発言を社内報でしている。私も何度か本田さんのに接することができたが、
この言葉は直接いわれたものではないものの、後年になり知財の仕事をまかせられたときに、
なにやら本田さんからの指示のような気がして、知財を競争の武器として使うことに自然に熱心
になっていった。(※続く)

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2246
2ライトスタッフ◎φ ★:2012/10/04(木) 17:48:23.43 ID:???
>>1の続き

ホンダはこの12年の間、世界で最も原告側知財訴訟の多い会社であった。意匠権裁判も多い。
いっておくが私は温厚でおだやかで個人的には喧嘩はまったく好まない。しかし、企業は組織で
動く。喧嘩を得意とする先輩と後輩にめぐまれることにより、私も喧嘩の作法を身に付け、
ホンダは大多数の知財訴訟で勝つことができた。それは勝つ見通しをつけてからやっている
ということでもある。

原告になるのは、言わばハンターとして知財を扱うことであり、逆に被告であるハンテッド側の
マインドや行動パターンは違う。全方位で防衛しようと出願件数がどんどん増え、その後は
座して待つ行動をとるのに対し、ハンター側は使えるものを出願し、常に市場をみにゆく行動を
とる。

日本企業、特に電機会社は現在、苦戦しているが、日本企業の発明創出力は世界のトップである。
ならば知財戦略と戦術をどうすればいいか。答えはハンター側の知財戦略をとり、ハンターと
しての戦術を駆使することである。

そうして、知財はビジネスに大きな影響力をもつことになる。知財を軽くみてはいけないのである。

◎久慈直登(日本知的財産協会専務理事)
1952年岩手県久慈市生まれ。日本知的財産協会専務理事。本田技研工業株式会社知的財産部長を
経て2012年より現職。主要論文としては国連世界知的所有権機構による世界への環境技術普及の
ための「WIPO Green」として採用された「プロバゲイティング グリーンテクノロジー」など。
3名刺は切らしておりまして:2012/10/04(木) 17:53:42.46 ID:DdCyql7U
日本の馬鹿は知識を軽んじるからな。馬鹿だからだろうけどね。
4名刺は切らしておりまして:2012/10/04(木) 17:57:40.38 ID:jvXkftK9
マスコミはしっかりとこの件を報道してきたに違いないが
これほどのノー天気でコソドロにしてやられたんだか
人を見たら泥棒と思えは何年前から言われてんだ
5名刺は切らしておりまして:2012/10/04(木) 18:01:21.82 ID:95GjyMZ5
シャープはどうすればよかったのか
で説明してくれ
6名刺は切らしておりまして:2012/10/04(木) 18:02:49.33 ID:1QtgHb0j
サムスンの知財部に引き抜くニダ
7名刺は切らしておりまして:2012/10/04(木) 21:20:42.67 ID:Oeos2Tmr
>>5
元量販店の店員だけど、20年前のシャープなんて中小企業に毛が生えた
程度の二流メーカー。せいぜい電卓で強みがあったぐらい。
一端のメーカーになったのは、テレビがB管から液晶に変わる時代に
便乗出来たからだよ。ところがアジア勢の設備過剰で液晶テレビは大暴落。
それでコケた。結局は元の二流メーカーに戻っただけ。他に強い分野も
あるんだから、地道にコツコツやったらいいんだよ。昔みたいにね。
8名刺は切らしておりまして
サムスンやヒュンダイはバックに政府(軍隊)がついてるからな
韓国庶民は財閥一族を栄えさせるために生まれて来た奴隷人生の連中ばかり