ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfKジャパン)は、2012年上半期の家電とIT市場の販売動向を発表した。
AV商品の販売金額構成比は前年同期比から約20%前後に縮小され、代わりにスマートフォンやタブレット端末が伸びている。
ジャンル別では、薄型テレビの販売台数は前年比59%減の480万台。
エコポイント制度やアナログ停波などにより上半期として過去最高台数を記録した前年同期から大きく後退した。
サイズ別では37V型以上の数量構成比が前年の22%から28%に増加するなど、大型比率が増えてきている。
テレビ同様に、販売台数が348万台で前年比31%減となったBD/DVDレコーダー、プレーヤーは、
トリプルチューナ搭載機やHDD大容量モデルが人気。1テラバイトクラスの数量構成比は前年から10ポイント増加し20%に達しているという。
PCは、前年比3%増の802万台で前年並みとなった。売れ筋は14インチ以上のノートPC。
一方デスクトップPCは地上デジタルチューナ搭載機の需要がひと段落したことからマイナス成長となった。
平均単価は下落傾向により金額ベースでは前年比10%減となっている。
数量前年比2.5倍超の120万台規模となったタブレットPCは、Wi-Fiモデルが市場を牽引。
OS別ではAndroid端末の数量構成比が前年の34%から40%へ上昇した。
数量前年比4%減の452万台となったデジタルカメラ。コンパクトカメラは同8%減の371万台と落ち込んだものの、
一眼レフカメラが同25%増の80万台となった。なかでもミラーレス一眼カメラが83%増の35万台へ拡大し、
レンズ交換式カメラに占める割合は44%に達している。
コンパクトカメラ、一眼レフカメラともにハイエンドモデルが人気となり、
一眼レフカメラの平均価格は10%近く上昇したという。
市場全体では前年並みの1898万台を販売した携帯電話。
スマートフォンは数量前年比80%増の1165万台となり、数量構成比も2011年の44%から61%へと増加した。
2012年下半期からはスマートフォン市場が拡大し始めた2010年から2年が経過し、
2年割賦終了後の買い替えが本格化すると予測される。画面サイズ別では、3.5〜4.5インチが9割以上を占めている。
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