【経済予測】2050年、日本は世界で最も成長が見込めない国の筆頭に--欧米の金融機関がまとめた『世界の富裕層の動向報告書』 [08/22]

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1ライトスタッフ◎φ ★
アジアの国と地域が2050年までに市民の所得の高さで世界トップ級に浮上する一方で、
日本は低成長国の筆頭となる見通しだ。英ナイト・フランクと米シティグループ系の金融
機関がまとめた世界の富裕層の動向報告書2012年版で明らかにした。

それによると、2010年から50年までの40年間で、市民の1人当たり所得はシンガ
ポールが13万7710ドル(約1090万円)となり、世界首位に浮上する見通し。

次いで香港(11万6639ドル)、台湾(11万4093ドル)、韓国(10万7752ドル)
の順となり、アジアの国と地域が上位を占める。欧米諸国のうち上位5位に残ったのは
米国のみで、1人当たり所得は10万802ドルの予想だった。

購買力平価でみると、シンガポールの1人当たり所得は2010年の時点で既に推定5万
6532ドル(約449万円)と世界最高の水準に達している。次いでノルウェー(5万
1226ドル)、米国(4万5511ドル)、香港(4万5301ドル)、スイス(4万
2470ドル)の順となっている。

1980年代に大西洋中部にあった世界経済の「重心」は、2050年にはインドと中国の
中間あたりの地点に移ると予想した。

世界有数の富豪の中には既にアジアに移住する動きも出ている。

フェイスブック共同創業者でブラジル出身のエドゥアルド・サベリン氏は2009年に
シンガポールに移り住んで米国の市民権を放棄した。著名投資家ジョージ・ソロス氏と
ともにクォンタム・ファンドを創設したジム・ロジャーズ氏も、米ニューヨークの自宅を
売り払って07年に同国に移転している。

世界の富も2050年までにアジアへのシフトが進む見通しだ。目覚ましい経済成長が予想
される筆頭国はナイジェリア、インド、イラク、バングラデシュ、ベトナム、フィリピン、
モンゴル、インドネシア、スリランカ、エジプトが挙げられ、上位10カ国中7カ国を
アジアが占めた。

一方、「旧世界」の経済活動は成長の低迷が予想され、中でも人口の高齢化が進む日本は
最も成長が見込めない国の筆頭とされた。次いでスペイン、フランス、スウェーデン、
ベルギー、スイス、オーストリア、オランダ、イタリア、ドイツの欧州諸国も低迷が予想
されている。

http://www.cnn.co.jp/storage/2012/08/21/9c15f3f4d2408ba8c6b17aad6d06286a/cityscape-japan-tokyo.jpg

http://www.cnn.co.jp/business/35020679.html