8月11日(ブルームバーグ)
:英銀スタンダードチャータードは、
米国のマネーロンダリング(資金洗浄)防止法の確実な順守を目的として、
ニューヨーク州金融サービス局の求めに応じて外部から監督者を起用する見通しだ。
事情に詳しい関係者1人が明らかにした。
外部監督者の起用は、金融サービス局が6日の命令で求めていたもので、
スタンダードチャータードと州当局との協議で合意された。同行は15日に予定される聴聞で、
ニューヨーク州の銀行免許を取り消すべきでないという主張の根拠について説明を求められることになる。
金融サービス局のベンジャミン・ロースキー局長は、スタンダードチャータードが米国の銀行法に違反し、
イランに関係する約2500億ドル(約19兆6000億円)相当の資金の洗浄に関与したと主張しており、
別の関係者によれば、最大7億ドルの支払いを同行に求めたい考え。
6日の命令が求める条件によれば、外部から起用する監督者は金融サービス局が選定する。
スタンダードチャータードはその費用を負担し、法令順守と取引の全ての記録にアクセスできる権利を提供する必要がある。
関係者が匿名で語ったところでは、ロースキー局長はどの外部監督者を起用するかはまだ決めていない。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M8KFYP6K50Y301.html