【金融】英ではLIBOR改革　算出方法の改善検討 [12/07/27]

英国ではＬＩＢＯＲの抜本的な制度見直しの動きが始まった。不正を許した制度上の欠陥が明白となったが、
英金融界では巨大な金融取引の基準となっている
ＬＩＢＯＲについて「まったく新しい指標に切り替えるのは難しい」（大手銀行）との見方が大勢を占める。
とはいえ、各金融機関が申告する今のＬＩＢＯＲの仕組みを改善するのは容易でない。

　英議会は先週、銀行業に関する委員会を新設した。
年内にＬＩＢＯＲ算出の仕組みや金融機関のあり方について改革案をまとめる。
英金融サービス機構（ＦＳＡ）やイングランド銀行（中央銀）もＬＩＢＯＲ算出の改善策を検討し始めた。
英中銀は９月に各国中銀とスイスで話し合う予定だ。

　改革議論の焦点は、各銀行が英国銀行協会へ申告する金利を実際の取引に連動させる仕組み作りだ。
現在は各行が一定条件に基づく架空の金利を申告する仕組みのため、不正を招く温床になるとの指摘が出ている。
各行が直前の取引金利を提出したり、申告した金利での取引を義務付けたりする改善策が想定される。

　ＬＩＢＯＲは世界で住宅ローンやデリバティブ（金融派生商品）取引の基準金利に使われている。
たとえばローン商品の金利を「ＬＩＢＯＲプラス特定の上乗せ金利」と定める具合だ。

　過去の取引の結果として積み上がったＬＩＢＯＲ基準の金融取引残高は巨額に上る。
こうした取引の継続性を考えると、ＬＩＢＯＲ以外の基準金利への全面切り替えは現実的でないとの意見が根強いのは事実だ。

　ただ、ＬＩＢＯＲ改革には障壁も多い。実際の短期金利は取引相手の銀行によってばらつきがあるため、
申告金利に転用するのは難しいとの指摘がある。

　ＬＩＢＯＲが様々な通貨や期間で算出する150種類の取引が、毎日成立するとも限らない。
ルールを厳しくすれば金利の申告をやめる銀行が相次いで、
ＬＩＢＯＲの基準としての価値が損なわれるという懸念もある。（ロンドン＝上杉素直）


http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM26054_W2A720C1FF1000/

toyotaの出番だな

LIBOR問題　＝　「 ”奴ら”が金利レートを不正操作していた」のがバレた問題

うっかりミスみたいな言いようだが、完全に確信犯
しかも組織的、国家的、あるいはEUの地域的な犯罪
まず賠償を

>>1
毎日成立しないようなある意味の流動性がないものまで
金利つけて流動性リスクがないように見せかけるのは詐欺

ロンドンオリンピックの閉会式でキャメロン首相が「なお、話はそれるが・・・」とそれを発表すれば許す。

本格的に賠償となれば
取り付け騒ぎもありそうだな
信用の失墜した銀行に存在価値を見出す顧客はいないのだし

業界を守りたいなら、関わった所は廃業するなりして示しを付けたら？
特にイギリスは、金融セクターとしての地位を一気に下げる事になるよ

でもなあ、アジア人は英語しか出来ないからパリやフランクフルトがロンドンと同じ位
良い街だったとしても二の足を踏むだろうな。そこがかつて武力で世界を制覇して
英語教育を押しつけた英国のメリットだ。

ついこのあいだこういう物差しの様な銀行があると知った