【銀行】英バークレイズ、金利設定方法を見直しへ 英FT紙[12/07/06]

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1のーみそとろとろφ ★
(2012年7月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 英大手銀バークレイズはロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作問題について米規制当局と和解した。
和解により、基準金利の設定方法に大きな影響が出そうだ。

■同行が業界の監視強化の役割担う

同行は米商品先物取引委員会(CFTC)との和解条件として、6つの柱からなる計画を進めることになった。
計画によれば、英国銀行協会(BBA)などの基準金利設定機関に対し、
銀行が申告金利を定める方法の透明・厳格化を図ることで金利設定過程を改善するよう促す。

 今回の和解が異例なのは、バークレイズが社内の法令順守システムを強化するだけでなく、
同行が業界全体の監視強化の役割を担うことも求められている点だ。

 「強制だろうが規制導入だろうが、我々は米国民に恩恵をもたらすことならなんでもするつもりだ。
市場が不正も操作もないよう徹底する」。CFTCのゲンスラー委員長は言う。

 英金融サービス機構(FSA)のマーティン・ウィートリー氏は、
LIBORなど各種金利の法的枠組みを見直すよう英政府から要請された。
同氏はFSAもCFTCの要求を検討するだろうとしている。
BBAも独自の見直しを進めており、事情に詳しい関係者によると、
和解の要求は「極めて理にかなって」おり、改革のひな型となり得るという。

 2003年のウォール街のリサーチに関する取り決めでは、
米規制当局はアナリストの独立性確保と情報開示要件を投資銀行12行に課した。

 バークレイズは法令順守方法を変更しなければならず、
具体的には、金利の申告は実際の取引に基づくこと、
金利申告者とトレーダーの間にファイアウオール(情報の隔壁)を設けること、
第三者による金利設定過程の年次監査を導入することなどが必要となる。

■BBAにあらゆる修正を促す

 今回の和解は1980年代からLIBORを設定してきたBBAを規制するものではないが、
捜査で発覚した問題に対処するために、あらゆる修正を実施するようBBAに促すことになる。
 現在、銀行は無担保融資のコストに基づき金利を申告している。
バークレイズは自行の評判を高めるため低い金利を申告していたことと、
デリバティブ(金利派生商品)の持ち高で利益を得るためほかの金利を操作していたことを認めている。

 07年に金利設定過程の公正さに疑問があるとの報道がなされた際、
BBAが迅速な対策を取らなかったことに規制当局はいら立ちを募らせていた。
その後、BBAは手続きを見直し指針を公表した。

 CFTCは和解文書で、
バークレイズ幹部がBBA当局者に同行が金利を正確に申告していないと08年に語っていたことを明らかにしている。
同行幹部が「うちは『白』だが、『灰色』に近い」と言うと、BBA担当者は「完全な『白』などない」と答えたという。

 BBAは、3月に全面的な手続き見直しに着手した。

 ウィートリー氏は見直しは秋までに終わる予定だという。
政府が変更案を金融規制改革法案に盛り込むのに間に合う見通しだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV06001_W2A700C1000000/

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http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1341301613/
2名刺は切らしておりまして
>BBA担当者

これは辛いお仕事だ。。。ガンバレ!