ソースは
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE85P02920120626 http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE85P02920120626?pageNumber=2&virtualBrandChannel=13621 [1/2]
[東京 26日 ロイター] 業績が悪化している半導体大手ルネサスエレクトロニクスは26日、
川崎市内で定時株主総会を開いた。
赤尾泰社長は、NEC、日立製作所、三菱電機の大株主3社と主要取引銀行に要請した資金支援に
ついて「基本的に応じる意向を示してもらった」ことを明らかにし、詳細な条件に関して
「協議している」と述べた。
2012年第1・四半期(4―6月期)決算発表までに概要を公表する予定という。
12年3月期の連結最終損益は626億円の赤字(前の期は1150億円の赤字)となり、
無配を継続した。赤尾社長は配当を見送ったことについて「株主の期待に添えず、誠に申し訳ない」
と陳謝。「復配に向けて、今後とも全社を挙げて一刻も早い業績改善に努めたい」と述べ、
収益安定化と財務基盤の強化のため事業構造改革を加速させる方針を示した。
主力のマイコン事業は、国内に加え、中国市場向けの製品ラインアップ(品ぞろえ)を拡充し、
インド、ブラジルの拠点を拡大すると説明。システムLSI(大規模集積回路)分野の一角で、
同社の事業の中で「一番大きな赤字」(赤尾社長)となっているSoC(システム・オン・
チップ)事業に関しては「低採算の製品から撤退し、より安定的な製品にスピードを上げて
強化していく」との意向を示した。
一方、工場売却などに関する一部報道を受けて技術やノウハウの流出を懸念する株主からの質問に対し、
矢野陽一常務は、一般論とした上で、「設計と製造のノウハウを強固に連携させ、品質を保って
きている」と話し、たとえ工場を他社に移しても「設計ノウハウは流出させず、製造ノウハウも
ある一定の部分は社内に残す」との考え方を示した。
また、後工程(製品組み立て)に関する質問に対しては、鶴丸哲哉執行役員が「コストを非常に
重要視する製品や海外へのデリバリーで早く届けるという観点から、海外展開を加速していく」
と語り、「新しいプロセス技術は国内で開発し、それを海外に展開することで品質を保ちたい」
と説明した。
後工程は国内に9カ所あるが、中国に3カ所、マレーシアに2カ所、シンガポールに1カ所ある
拠点の生産能力を増強するほか、海外へのアウトソーシング(外部委託)も拡大していくという。
-続きます-