エイビーロード・リサーチ・センターとじゃらんリサーチセンターがそれぞれ実施した調査によると、
日本発着の国際線LCCの利用者のうち84%が「満足」と回答し、
今後の利用意向は「LCC優先」が約半数を占めることが分かった。
満足度については、「とても満足」は18%であったが、「やや満足」が66%。
また、利用意向については「LCCのみを利用する」が7.6%だったが、
「LCCを優先するが、既存航空会社も検討する」が42.4%となった。
今後、向上してほしい内容としては、「さらなる安さの追求」が52.3%と最も多く、
「シートの幅や機能」(33.6%)、「サイトでのチケット購入の簡便さ」(32.9%)が続いた。
国際線の運賃では、半数以上の人が「ローコスト(低価格)だな」と感じる金額は、
近距離は片道1万5000円(59%)、中距離は3万円(59%)、遠距離は5万円(57%)となった。
また、LCCの利用意向のある人の方が安い金額をイメージしており、
LCCを「まったく利用したいと思わない」人の場合、ローコストと感じる片道平均額は
近距離が2万2271円、中距離は4万5006円、遠距離は6万6152円となった。
このほか、利用経験別では、国際線LCCではジェットスター航空(JQ)が5%と最も高く、
次いで1%台でチェジュ航空(7C)、エアアジアX(D7)、ジェットスター・アジア航空(3K)と続く。
また、日系LCC3社の認知率では、ピーチ・アビエーション(MM)が56.1%と高く、
ジェットスター・ジャパン(GK)の36.3%、エアアジア・ジャパン(JW)の29.8%を上回った。
また、利用意向でもMMが19.0%となり、GKの7.6%、JWの7.2%を10ポイント以上、上回った。
なお、同調査は3月21日から23日に実施した「エイビーロード海外旅行調査2012」と、
4月6日から4月10に実施した「じゃらん宿泊旅行調査2012」の中から、
LCCの利用意向や満足度に関する結果をまとめたもの。
このうち、エイビーロード海外旅行調査2012は、2011年に実際に海外旅行を経験した人が対象となっている。
Travel vision 2012/06/26
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=53903