【労働環境】1日2時間の作業で日当3万円--福島第一原発の事故処理、日系ブラジル人にまで触手 [06/16]

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35名刺は切らしておりまして
僕は国立大学法人 山形大学の人間だけど、原発の現場は、6次、7次の下請け作業員が
やっている、というのは本当だ。
図表で説明したほうが分かりやすいので、表にすると

発注者   東京電力(1人日100,000円以上で発注)
1次下請け 東電の子会社(1人日100,000円以上で受注、以下同じ)
2次下請け 東電の孫会社 もしくは 電機メーカー本体
3次下請け 電機メーカー系列会社(1人日50,000円程度)
4次下請け 同じ電機メーカー系列の別会社
5次下請け 4次下請けの子会社(1人日25,000円程度)
6次下請け 4次下請けの孫会社(1人日21,000円程度)
7次下請け 6次下請けが雇った協力会社(ほとんどが零細企業)もしくは一人親方 (1人日18,000円程度)

僕が調べた限りでは、こんな感じだ。もう開いた口がふさがんないよ。

ところで上の系図を見ると、1次、2次下請けでは特にボロ儲けしているように見える。
だけどこれには「からくり」があって、東電はそのことをわかってるから、1次下請け会社に
「お前んとこ相当儲かってんだろ?なら今度の保守工事、0円(もしくは材料費のみ)でやってくれよ」ってな感じで
いわゆるゼロ発注をしかけてくる。1次下請け会社がぎりぎり儲かる程度に。
そうして東電は、表面上は高い発注金額を出しても、実際はかなりの金額の「キャッシュバック」を受けている。
おんなじようなことを1次下請け会社は、2次下請け会社に対してやっている。
だから原発で補修で何兆円かかろうと、東電はそれほど懐が痛まない。むしろ政府から補助金をもらったり
銀行から債権放棄してもらうことで、ほとんどノーダメージか、むしろ「焼け太る」可能性だってある。

つくづくとんでもないことをやってるよ、東京電力は。