神戸市内の中小企業の新商品を神戸ブランドに育成する「神戸セレクション」の年間売上高が5年目に当たる2011年度、
前年度比1・7倍の11億8500万円となった。主催する市産業振興財団(中央区)がまとめた。10億円を超えたのは初めて。
インターネットの仮想商店街「楽天市場」の特設サイトや百貨店での販売が伸びたため。12年度の公募は25日に始まる。
事業は07年度にスタート。市内に拠点を置く企業から「神戸らしい」商品を公募し、
専門家らが審査。11年度は過去最多の83点を選んだ。
兵庫県姫路市などの3つの百貨店で1週間限定の売り場を設け、1億4500万円を売り上げた。
また楽天では45日間で10億4千万円を販売。リピーターが増えたことに加え、
ネット上での認知度が上昇したという。長田区の地場産業である女性用の靴や、
神戸牛の関連商品が特に人気だった。
集客を見込めるイベントとして百貨店関係者の注目も高く、
今年1月に開いた内覧会には300人が参加。今後は首都圏への進出も見込む。
応募企業が年々増えていることから、同財団は今年から説明会を2回に増やす。
6月12日午前10時、午後2時。
いずれも場所は神戸市中央区東川崎町1の市産業振興センター。同財団TEL078・360・3210
http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0005083501.shtml