第二のオリンパスになるのでしょうか。オリンパス事件の引き金をひいた
FACTAが執拗に、「嵐の公開質問状」をSBIホールディングスに
送りつづけ、また記事で疑惑を追求しています。ついに阿部編集長ブログでは
SBI幹部への投降勧告までもが飛び出し、いよいよかという緊迫した空気が
漂いはじめています。
検索しても、他のメディアがSBIホールディングスの疑惑問題を取り上げている
形跡は見当たらないこと、さらに監査法人が粉飾をスルーしているのではないか
という疑いがあることも似ています。健康食品や美容化粧品の卸の企業で、売上高
が6000万円で、赤字を垂れ流している連結子会社「SBIアラプロモ」の株を
売って、特別利益を42億円を計上しているのですが、売却した株からFACTAが
逆算すると時価総額が720億円になるという不思議なことが起こっていますが、
こちらもオリンパスとそっくりです。こちらと関連しては、SBIの社外取締役
である夏野剛さんが、ツイッターで「これ、僕飲んでいるヤツです。当社の展開
する健康食品『ナチュアラ・ビオ』『ナチュアラBCAA』及び化粧品『アラプラス』
シリーズがモンドセレクション2012金賞・銀賞を受賞しました!!!」とやって
しまっているようなので大丈夫かと気になります。社外取締役に見破れる問題か
どうかは不明ですが。
もっと巧妙だとしているのは、なかなか運用実績の見えない投資組合を上手く利用して、
利益を稼ぎだすマジックをやっていることです。さらに住所も非公開、電話も非公開の
子会社との間で、社債390億円の取引や、資金借受675億円という巨額の取引も
行われているようです。「SBIホールディングス、1.72%の自社株買い発表で大幅
続伸」だそうだけれど、大丈夫なのかと感じてしまいます。(SBIホールディングス、
1.72%の自社株買い発表で大幅続伸 『株探 企業速報』 :
http://kabutan.jp/news/ marketnews/?b=n201205230020)
さてFACTAの勇み足となるのか、ライブドアとフジテレビの間の騒動でホワイト
ナイトとしての役を買って出ると姿を見せたSBIホールディングスの北尾吉孝会長が
追い詰められるのかはよくわかりません。北尾会長のブログでは、東電賠償スキーム
問題に関しても「パブリックカンパニーとはなにか」で、実に明快な正論をおっしゃって
います。まさに清廉潔白なホワイトナイトにふさわしいご意見です。(※続く)
●参考/SBIホールディングスの北尾吉孝会長
http://alp.jpn.org/up/s/9893.jpg ◎執筆者/大西宏(ビジネスラボ代表取締役)
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http://blogos.com/article/39784/