スペインのパイロット労組が1日ストライキを連続実施している中、
イベリア(Iberia)航空は17日、パイロットの賃金を一律20%削減する方針を
発表した。
前年、英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways、BA)と統合し、
インターナショナル・エアラインズ・グループ(International Airlines Group、IAG)を
結成したイベリア航空は、同社パイロットの人件費を6200万ユーロ(約66億円)削減し、
生産性を25%向上させると発表した。
同社財務担当役員のホセ・マリア・ファリサ(Jose Maria Fariza)氏は、
航空需要が低く、さらに石油価格の高騰、熾烈な競争などが重なる環境の中で、
競争力を維持するためにパイロットの賃金削減に踏み切ったと説明している。
また同氏は現在、スペイン航空パイロット労働組合(SEPLA)が実施している
1日ストライキが「ただでさえ難しい状況をさらに深刻に悪化させ、イベリア航空に
1日300万ユーロ(約3億円)の損失をもたらしている」と述べた。
SEPLAでは、3月25日から運航を開始した格安航空会社イベリア・エクスプレス
「(Iberia Express)」の開業に反対し、7月20日までの期間、毎週月曜日と金曜日に
計30日間の1日ストを行うと宣言している。
ソースは
http://www.afpbb.com/article/economy/2872230/8805543