大日本印刷と藤倉ゴム工業は6日、南相馬市小高区の「警戒区域」内にある工場を閉鎖
する方針を固めた。工場周辺は16日、東京電力福島第1原発事故の影響で立ち入り禁止
となっている同区域から解除されるが、両社は既に他県への生産移転を決めており、「
コスト面から再開は難しい」と判断した。
震災発生から1年。「被災地の復興に水を差しかねない」と閉鎖や撤退の判断を先送り
してきたが、「いつまでも放置できない」(藤倉ゴム)として、警戒区域の見直しを機に
決断した。
大日本印刷の関連会社「DNPファインケミカル福島」(震災前の従業員約100人)
は小高区での医薬品製造から撤退する方針。「設備の復旧に多くの費用が掛かる上、放射能
の風評被害も懸念される」と理由を説明する。
藤倉ゴムも原発から11キロ地点の小高工場(同350人強)が原発事故後に操業停止
。埼玉県加須市に新工場設置を決め、小高工場は「従業員確保や除染などが見通せない」
として再開を諦めた。セイコーエプソンの子会社エプソントヨコム(東京)も昨年10月
に福島事業所(小高区、同300人強)の閉鎖を決めた。
こうした動きに対し、厨房(ちゅうぼう)機器製造のタニコー(東京)は主力の小高
工場と小高第2工場(同計1400人強)を再開する。「すでに復旧に向けた準備を始め
た」といい、16日以降、復旧作業を本格化させる。
ソース:河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120407t62033.htm 関連スレ
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