ソースは
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120403/bsa1204030501000-n1.htm http://www.sankeibiz.jp/business/news/120403/bsa1204030501000-n2.htm 追突や衝突の危険を回避して自動車を自動停止させる衝突防止装置が静かなブームとなっている。
オプション装備として先行した富士重工業では、同装置を搭載した顧客の比率が直近3カ月間で
9割に達した。
この人気をみて輸入車にも標準装備する動きが出てきた。価格が10万円程度と手ごろになった
こともあり、ドライバーの潜在的な安全ニーズを掘り起こし普及スピードが上がってきた。
富士重の衝突防止装置「アイサイト2」は、ルームミラー脇に設置した2台のビデオカメラで
前方の車や歩行者を認識。衝突の恐れがある場合は自動でブレーキをかける仕組み。
前走車と一定の距離を保って追従する機能なども持ち、渋滞時などには運転者の負担を軽減する
機能もある。
2010年5月に主力車「レガシィ」の一部改良に合わせて、それまでの「アイサイト」の機能を
強化するとともに、価格を20万円から半額の10万円に引き下げてオプション装備で投入。
この低価格戦略が奏功し、昨年のアイサイト2の装着比率は約7割に達し、今年3月末までの
3カ月間に限ると装着比率は約9割まで高まっているという。
この人気をみて、マツダは2月に発売したスポーツ用多目的車(SUV)「CX−5」で
同様の装置を標準装備とした。
輸入車でも、ボルボ・カーズ・ジャパン(東京都港区)が昨年3月以降に発売したセダン「S60」と
ステーションワゴン「V60」の最上位モデルに同様の装置を標準装備。
昨年7月にはオプション提供の価格も20万円から10万円に引き下げた。
この結果、60シリーズの販売は、昨年の総販売台数の約5割の6032台に達し、衝突防止装置の
装着率は85%に上った。
メルセデス・ベンツ日本(東京都港区)も、昨年11月発売の「Eクラス」15モデルのうち、
4モデルに初めて衝突防止装置を標準搭載した。4モデル以外はオプションだが、「19万円と
価格が手ごろなため、装着率は高い」(メルセデス・ベンツ日本)という。
衝突防止装置は、以前は一部の高級車種で数十万円のオプション装備として提供されていたが、
価格の低下で現在はより身近になっている。
第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミストは「少子高齢化で高齢ドライバーが増えれば、
自動車の安全技術のニーズは今後も広がっていく」とみている。
-以上です-