OA機器販売メーカー「エイコー」(大阪市中央区)は、
オフィスやビルの空調電力を大幅に抑える熱交換器「Y・E・S Cool(イエスクール)」を開発した。
古くなった業務用空調機などの室外機(コンプレッサー)に接続するだけで冷却効果を高めることができるのが特徴。
国内の法人向けに発売した。
通常、業務用空調機や冷蔵・冷凍機などの室外機は長期間使用すると、冷媒ガスを液化する機能が衰え、冷房能力が低下する。
イエスクールは液化の妨げになる気泡を細分化することで、冷媒ガスの液化を促す仕組み。
老朽化した室外機の外部に追加設置するだけで、消費電力が15〜25%削減できる。
同社は「イエスクールは簡単な工事で取り付けることが可能で、室外機そのものを新調するより低コストで、
効率良く節電できる」(担当者)とアピールする。すでに、大手メーカーなどからの問い合わせも殺到しているという。
イエスクールは、室外機の規模に応じて3機種あり、希望小売価格は1枚あたり22〜29万円(取り付け工事費込み)。
年間販売目標は3億円を見込む。
OA機器販売などを手掛ける同社は近年、環境関連の事業も強化。
LEDとほぼ同じ省エネ性能を持つ冷陰極蛍光ランプ(CCFL)蛍光灯を国内で初めて開発・販売するなどの実績を持つ。
「電力不足が日本の企業を苦しめる中、今後も画期的な環境事業を展開したい」と話した。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120330/bsf1203301828001-n1.htm