【金融】ゴールドマンの血統はどこへ−出身者のヘッジファンドが不振[12/03/27]

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1のーみそとろとろφ ★
  3月27日(ブルームバーグ)
:かつてはウォール街で収益性が最も高い証券会社だったゴールドマン・サックス・グループの元トレーダー、
ピエールアンリ・フラマン氏やモルガン・ツェ氏らは同社での勤務経験に助けられて自身のヘッジファンドを設立して
45億ドル(約3730億円)余りを調達した。だが、これまでのところ誰一人として顧客に利益をもたらしてはいない。

ゴールドマンは米国の新たな規制に対応して自己勘定トレーディング部門を閉鎖しており、
両氏を含めて少なくとも6人が過去2年間に同部門から去っている。
投資家によると、ダニエル・ベナトフ氏やアリエル・ロスキス氏を含めて全員が昨年、
運用損を出し、今年の株式相場の上昇に後れを取っている。

ヘッジファンドに投資するEFGアセット・マネジメントで調査責任者を務めるマティアス・リンゲル氏は
「彼らの血統にもかかわらず、多くのゴールドマン出身の自己勘定トレーダーは
当初の想定よりも運用がかなり難しい状況だ」と指摘した。

欧州債務危機や米景気回復の弱さが世界市場を揺るがしており、
こうしたタイミングの悪さがゴールドマン出身者のファンドの出足の悪さにつながっている。
彼らが運用収益を生み出せない状況は、広範な調査や技術、
コンプライアンス業務を備えた銀行でトレーディングを行うのと、
リスク許容度の低い顧客から高額報酬を受け取ってヘッジファンドを運用する違いを浮き彫りにしている。

ヘッジファンドは業界全体で2008年末以降毎年、リターンで米国株を下回っていることから、
投資家は資産配分先を一段と厳しく選別している。

ゴールドマンのプリンシパル・ストラテジーズ・グループのグローバル責任者だったフラマン氏(41)は
2年前に退職し、エドマ・キャピタル・パートナーズ(ロンドン)を設立した。
投資家によると、18億ドル規模の同氏のファンドは10年11月の運用開始以降2月までのリターンがマイナス約2.4%。

アジアでゴールドマンのプリンシパル・ストラテジーズ・チームを率いていたツェ氏(46)は10年に退社。
イベント・ドリブン型ファンドを11年4月に始めたが、2月までのリターンはマイナス約4.8%だと事情に詳しい関係者1人は話している。

原題:Goldman Diaspora Falters as Flamand, Sze Hedge Funds LoseMoney(抜粋)

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M1J4FY6KLVRD01.html