東レは6日、スポーツウエアや婦人服向けに提供してきた吸汗・速乾性や通気性の高い繊維素材を、
アパレル業界と共同で「クールビズ」ウエアにも広げ、ビジネス向けとして本格展開すると発表した。
東日本大震災後の電力不足に伴い高まった企業や個人の節電意識が今夏も続くと見込み、高機能性素材の用途拡大をはかる。
スポーツウエアや婦人服向けの生地をビジネスシーンでの着用にも適したものに改良し、
「クール アベニュー」というカテゴリーに統一した。ひんやりとした肌触りの「エクスクール」や、
吸汗・速乾性が高く肌離れの良い「フィールドセンサー3D」など、
同カテゴリーの生地を使ったワイシャツやスラックスを、レナウン、山喜、フレックスジャパン(長野県千曲市)、
エミネント(大阪市)のアパレル4社と組んで2月下旬から順次発売している。同社は「今後、タイアップする企業は増やしていきたい」とする。
カテゴリー全体で2012年クールビズ向けとして、5万〜6万着の販売を見込む。
同社は「機能性素材は肌着向けの売り上げの比率が高く、比較すると小さな売り上げ規模に見えるかもしれないが、
ビジネス向けのアウター商品という新しい分野として伸ばしていく」とする。〔日経QUICKニュース〕
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381949EE2E4E2EBEB8DE2E4E2E1E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2