【保険の市場開放、日本に求める声 TPP利害関係者会合 】
オーストラリアで開催中の環太平洋経済連携協定(TPP)第11回拡大交渉会合は4日、
産業界や有識者から意見聴取する利害関係者会合を開いた。TPP交渉参加をめざす
日本に対して、米商工会議所の代表者が「日本郵政グループの保険事業への政府優遇が
競争を阻害している」と述べるなど市場開放を求める声が相次いだ。
豪農業団体ナショナル・ファーマーズ・フェデレーション(NFF)は、日豪経済連携協定
(EPA)の妥結が日本のTPP参加への条件だと注文をつけた。
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http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819694E2E6E2E2E48DE2E6E2E1E0E2E3E09797EAE2E2E2;av=ALL 【TPP 高いレベルで市場開放を】
オーストラリアで開かれているTPP=環太平洋パートナーシップ協定の参加国による交渉で、
業界団体などから要望を聞く機会が設けられ、参加国との間で交渉の参加に向けた協議を続けて
いる日本について、高いレベルでの市場開放を求める声が相次ぎました。
TPPの交渉はアメリカやオーストラリアなど9か国の代表が参加し、1日から9日までの
日程でメルボルンで開かれています。4日は各国の製造業や農業など業界団体や市民団体など
60人余りが、各国政府の交渉官などに対し、TPPについての要望を伝えました。
この中では、参加国との間で交渉の参加に向けた協議を続けている日本についての意見も相次ぎ、
アメリカの商工会議所の担当者は日本の郵便事業を例に挙げ、「国の影響力が強い企業が優先的な
扱いを受け、民間企業の競争力を弱めている」と述べ、海外の民間企業の参入が阻まれていると
訴えました。
またオーストラリアの農業団体の担当者は、日本の参加は歓迎するとしたものの、関税の撤廃など
TPPが求める高いレベルでの市場開放を実現すべきだと求めました。
その一方で、アメリカの自動車メーカー「フォード」は、市場が閉鎖的な日本のTPPへの参加は
時期尚早だと主張し、各国は今後こうした業界の意見も踏まえながら、日本の交渉参加の是非を
巡って検討を進めていくものとみられます。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120304/t10013471111000.html