筆者はコンビニ店舗開発の専門家ではないので、軽はずみなことは言えない。しかし
100店以上のオープンを見てきたので、勘のようなモノはもっている。「この店は売れそ
うだ」とか「これってヤバくない?」とかだ。
「勘」と言ったが、第六感と言うわけでもない。周囲の環境などを見ると、経験則で
判断できるといった感じだ。しかし最初にも書いた通り、店舗開発の業務に携わったこと
がないので、根拠があるわけではない。
そんな筆者の経験で、“絶対に手を出してはいけない物件”の法則をもっているので
ご紹介しておこう。ちなみに都心での経験は全くないので、本稿では地方都市での話と
させていただく。
■4つのヤメておけ
駅前はヤメておけ
駅前は人が集まるので「コンビニに向いているのでは」と思われる方もいらっしゃる
だろう。しかし、問題があるのだ。まず、客単価が安い。安いということは客数が多く
なければ、利益が見込めないということだ。都心ではこの客数が膨大なため、駅前でも
商売が成り立つが、地方都市では駅前が廃れてきている場所もある。クルマ社会の地方
都市において、駅前で駐車場のない都心型店舗は「最悪」と言わざるを得ない。
学校の近くはヤメておけ
単価の安い立地としては、学校の近くも挙げられる。学生はやはり資金力に乏しいので
、どうしても客単価が安くなりがち。ある程度の住宅が隣接していない限り避けておいた
ほうがいいだろう。
もう1つの理由として、犯罪行為をある程度予見する必要がある。俗に言う「万引き」
だ。残念ながら、この話は避けては通れない。全部の学校に当てはまらないと思いたい
が、私の経験を言わせていただくと、学校の近くにある店舗では「商品ロス率」が高い。
国道沿いはヤメておけ
コレには条件が加わる。「片道2車線以上の道であること」「中央分離帯があること」
特に中央分離帯が条件として加わる場合は避けたほうがいいだろう。
片道2車線であれば通行量は多いだろうが、それだけクルマのスピードも早くなる。
運転している人なら分かるだろうが、スピードに乗っている道から外れることはあまり
しない。また、片道2車線以上だと信号や交差点のある場所でないと、反対車線から右折
してくることはない。また中央分離帯があれば最悪である。なぜなら、事実上、片道分
しか入店してこないからだ。
さらに道路で注意すべき点として、交差点の位置がある。しかし、これは周りの住宅
環境などが大きく影響するので、どこが一番とは言い切れない部分がある。通常は主要
道路の受け(進行方向、交差点を渡ったところ)が良いとされているが、渋滞ゾーンなど
では手前の方が良い場合もあるので、本稿では詳しい記述は避けておく。
何かが潰れた跡地はヤメておけ
これは、コンビニだけではないと思われる。店が潰れるというのはさまざまな事情が
あるだろうが、チェーン店舗が潰れる理由はただ1つ――「利益にならない」からだ。
コンビニで言えば、個人のオーナーが辞めたとしても立地的に問題がなければ、後任の
オーナーが付く。付くまでは直営形式で存続することは間違いない。利益が出ている立地
で店を閉めるという行為はあり得ないのだ。
<以下略。省略部分はソース参照>
ソース
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1202/17/news018.html