【エコ】ゴミの分別などおやめなさい、そして国際化を [12/01/31]

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1@@@ハリケーン@@@φ ★
 日本国民は極めて真面目である。そういうランキングは世界にないのだろうが、あれば
恐らくトップスリーに入るのではないだろうか。昨年の東日本大震災の際にも世界から
驚嘆の目で見られたのも、真摯な国民性によるところが大きい。

 しかし、この真面目さや我慢強さは一方で危険な面も持っている。自分の意見を貫く
ことよりも和をもって尊しとするために、強い意図、あるいは既得権益を守りたい人たち
に乗せられやすいのだ。

 第2次世界大戦へ向かった日本の例までさかのぼることをしなくても、あれだけ大規模
な原発事故を起こしても、既得権たっぷりの原発村の強固な組織を崩すことができない。
また、日本の成長や発展はそっちのけで自らの既得権益を守ることを最優先する官僚組織
にもなかなかメスが入らない。

■ゴミは分別した方がエコというのは本当か

 もっと卑近な例の方が分かりやすいかもしれない。毎朝決まった時間に収集に来るゴミ
収集車。私たちは朝早く決まった時間に、非常に細かく分別して出すことが当たり前に
なっている。しかも一部の地域では、ゴミごとに自治体指定の透明なゴミ袋に入れて出さ
なければならない。

 もし、間違ったゴミ袋に入れたら、持って行ってくれない。非常に細かく分別してゴミ
を出すのは国民としての義務のように私たちはいつの間にか思っている。

 しかし、この“常識”は正しいのだろうか。

 「世界の常識からすると間違っています」と言うのは、首都圏でゴミ処理業を営む白井
グループの白井徹社長だ。

 世界、特に米国ではゴミ処理業は効率化が進み企業規模は巨大になっている。そうした
企業にとって住民に細かく分別させるのは、ムダなだけでなく企業活動にとっても国民
生活にとっても迷惑千万だと言うのである。

 その理由は、細かく分別すればするほど、物流効率が悪くなる。専用の収集車を何台も
使って集めなければならなくなるためで、それにかかる要員、収集車、時間が加速度的に
増える。

 分別せずに一度に集めてしまえば効率は極めて良い。ただし、そのあとでプロがまとめて
分別するためにゴミ処理業の集約化、大規模化が必要条件になる。

 日本ではゴミの収集が市町村ごとの縦割りになっているため、海外では当たり前になって
いるゴミ処理業の大規模化が全く進んでこなかった。ある意味では、その縦割りを守る
ために私たちは細かな分別を強いられてきたと言ってもいい。

ソース:jbpress
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34353

(つづく)
2@@@ハリケーン@@@φ ★:2012/02/04(土) 21:13:12.25 ID:???
>>1のつづき

<中略>

■資源ゴミを「持ってきてもらう」ことの大いなる意味とは?

川嶋 白井グループの母体は廃棄物業界で80年の歴史がある老舗企業。ユニークな新基軸
を選択するに至った経緯が気になります。

白井 白井グループは公共と民間という、まったく市場が違う廃棄物事業を束ねた持ち株
会社です。先代から受け継いだ公共の仕事を受け継いだのは兄で、私は民間の方を担いました。

 2000年に化学系の廃棄物会社にいた滝口を引き抜いたのは、民間の仕事をもっと拡大
するのを手伝ってもらおうと考えたからです。しかしその後、民間のリサイクル事業を
活性化したことが労働争議に発展するなど、壁にぶち当たった。それが2004年ごろです。

川嶋 なるほど。アメリカ視察は閉塞状態に風穴を開けるためだった・・・。

白井 ええ。新しいビジネスモデルを探そうと、滝口と2人で出かけました。最初に訪ねた
のはウェイスト・マネジメントという会社。日本と違って欧米の廃棄物業界は巨大企業
ばかりなんですが、中でも世界一と言われるところです。

 そこの社長に言われた一言が、とても示唆的でした。そのころの私は、事業拡大のため
には清掃工場やリサイクル工場を持つべきかとも考えていたのですが、彼はそんなこと
するなって言うんです。

 おまえらみたいな物流専門の小さい会社を統合して、物流のイニシアチブを握った方が
いい、と。

滝口 廃棄物処理のプロセスは収集→処分→加工・・・という具合に分かれます。集めた
後の作業は時代とともに大きく変わりますが、収集・物流の部分だけは変わりません。

 白井グループが80年も続いているのは、この物流に特化しているからなんですよ。

川嶋 持ち前の強みを生かすべきだと言われたわけですね。アメリカ視察を終えてから、
インターンシップのほかにはどんな手を打ったのでしょう。

白井 アメリカのリサイクルシステムを参考に、「資源ゴミ買取市」を始めました。月に
1度、新聞やペットボトル、廃油、衣料品などを持ってきてもらって、現金で買い取ると
いうものです。2008年に始めて、翌年には東京・足立区の公共事業になりました。

白井 廃棄物の処理で一番お金がかかるのは物流です。全体の7割が物流費で、中でも最初
にゴミを集めるところが最大のコスト要因になっている。

 だから集めて回るのではなく、持ってきてもらうことの意味はとても大きいんです。
アメリカでは「ドロップ・オフ」と言うんですけど、これを応用すれば携帯電話などの
未利用資源をリサイクルする道が開けます。持ってきてくれるのなら、多少なりともお金
を払って買い取れますから。

(つづく)
3@@@ハリケーン@@@φ ★:2012/02/04(土) 21:13:52.24 ID:???
>>2のつづき

■リサイクル先進国は資源ゴミを分別せずに集めている!?

滝口 これもアメリカの現状を知ってのことですが、ゴミの分別をやめようというイベント
をやったりもしています。

川嶋 今の日本でそんなことを言ったら悪者になるのでは?

滝口 某区役所の人に「仕事がやりにくくなるよ」と脅されました(笑)。確かに、分別
をやめた方がいいとは断言できませんが、分ければ分けただけトラックが走り回って物流
費がかかる、CO2をまき散らす、という面があるのも事実です。

 地域によっては、ペットボトルなど燃えるゴミにした方がいい場合もあります。

 エコキャップでワクチンを寄付できるという話がありますが、実はこれも考え物です。
90リットル入りの袋に詰め込んでも100円くらいにしかならないのに、その袋を運ぶ宅配
料金は600円も700円もかかります。最初から宅配料金を寄付した方がいいんですよ。

白井 アメリカではビンから缶、ペットボトル、新聞・雑誌まで「リサイカブル」という
括りで一緒くたです。ヨーロッパもそうですが、ゴミ処理の前半戦ではあえて分けず、
後半戦でプロが分けている。

 日本もこれに倣って物流を効率化することこそ、最もエコな選択だと私たちは考えています。

 物流コストが膨れ上がる原因を辿ると、規制の厳しさ、中でも業者のライセンスが細分化
されすぎていることに行き着きます。

 家庭ゴミと事業ゴミが分かれているのはもちろん、事業ゴミでも業種、モノ、地域などに
よってそれぞれライセンスが違う。結果、ろくに荷物を積んでもいないトラックが何台も
街を走り回ることになるんです。

滝口 リサイクルがモラルに支えられていることも問題だと思います。

 本当はペットボトルの周りのシートなんて剥がさなくていいし、ホチキスの針もわざわざ
取らなくていいのに、みんな義務感で面倒なことをしている。もっと自然な流れでリサイ
クル率が高まる方向に持っていく必要があります。

川嶋 何も知らずに多くの人が「常識」に従っている現状は、われわれメディアとしても
看過できませんね。

-以上。省略部分はソース参照-