【インタビュー】古森重隆富士フイルムHD社長 米コダックの経営危機、デジタル化と多角化で明暗[12/01/19]
[東京 18日 ロイター] 富士フイルムホールディングス(4901.T: 株価, ニュース, レポート)の古森重隆社長は18日、ロイターとのインタビューで、
かつて写真用フィルムで世界市場を二分した米イーストマン・コダック(EK.N: 株価, 企業情報, レポート)が経営危機に陥っていることについて、
2000年代に入って急速に進んだデジタル化への対応が明暗を分けたと指摘した。
写真フィルム事業の縮小に伴い、両社とも構造改革を進めてきたが、
富士フイルムはデジタルカメラ事業を展開するだけでなく、液晶フィルムや医薬品に新規参入するなど多角化路線が成果を上げたと強調した。
インタビューの主なやり取りは以下の通り。
──為替の影響が厳しいが、超円高で工場の海外移転など対策の余地はあるか。
「われわれはすでに1980年代のプラザ合意のあとに海外生産を進めて、世界中の会社を買ってきたので、
今は半分以上が海外生産だ。
国内工場は、研究開発と協力してやる製品が多いので、国内でやった方がメリットある。
円高になったからといって、今の国内工場を海外に移すつもりはない」
──円高対策で政府に求めるものはあるか。
「スイスのように不退転の決意で円高に立ち向かってほしい。円はやはり90円くらいがフェアな水準。
著しくアンフェアな競争を強いられているが、驚くべきことにほとんどの日本の一流企業は耐えている。
これだけのことが他の国で起きたら大変なことになる。
輸出立国の為替レートが3─4年で35%も上昇したらどうなるか。ぜひとも政府には対応を求めたい」
──中期経営計画で、M&Aは毎年500─1000億円を目指すとしているが、どのような分野を考えているか。
「(医療機器、薬品、健康食品、スキンケアなど)メディカル・ライフサイエンスの事業を想定している。
薬品は、富山化学工業などずいぶんやってきた。薬の分野は、この中期計画のあとの時代に、企業のコアになると思う」
──オリンパス(7733.T: 株価, ニュース, レポート)の資本提携先として富士フイルムの名前が浮上しているが、医療機器事業の強化で検討の余地はあるか。
「われわれのような会社なら皆、検討するのは当然。シナジーもある。
医療機器は毎日メンテナンスしないといけないビジネスだから、
(専門知識のある)うちなどが引き受けて一緒にやろうというのは社会的に価値があることだと思う。
思ってはいても、いろいろな事情があるだろう。今の段階では検討はする、ということしか言えない。
医療機器をやっている会社なら、買うか買わないかは別の問題として興味を持つのは当然だ」
続きます
>>2-5 http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPTK070839020120118
>>1より
――写真用フィルムで競合関係にあったコダックが経営不振に陥っている。
「写真フィルムに代わる成長事業を探してきたのはコダックも富士フイルムも同じだが、
デジタルへの取り組みが少なかったのではないか。2000年代に入って写真事業がデジタルカメラに移ったとき、
現像をやっていた一般の写真屋さんはデジカメのプリントをやることになったが、コダックは自社の機械を持っていなかった。
うちは自社製品を全世界の写真屋に入れた。ここでコダックは富士フイルムに後れをとったのが大きかった」
「コダックは、写真がなくなったら『デジタルカンパニー』を目指すと言っていたが、デジカメ、デジタルミニラボ、
デジタルプリントだけの事業では足りなかったのではないか。うちは(デジカメやプリントだけではなく)、
薬品、検査機器、液晶パネルの材料、富士ゼロックスのコピーマシン事業などに多角化し、会社のサイズを維持して拡大しようとした。
コダックは、従来のアナログ技術を生かした事業拡大が足りなかったのではないか」
「過去最高の営業利益は07年度の2073億円。11年度の営業利益予想は1365億円だが、
07年度と同じ為替と原料の水準に換算すると過去最高を更新する。13年度の計画は1800億円だが、
07年度の為替・原料水準なら2900億円くらいになる。これは十分に成長路線に乗っている。過去の構造改革は正しかったと言える」
──2000年6月の社長就任から11年が経過しているが、後継者に求めるものはあるか。
「今はそれを話す段階ではない。ただ、これまでに(写真縮小とリーマンショックの)大波を2つを越えて、
東日本大震災も含めれば3つの大きな波は泳ぎ切ったと思う。
しかし、円高の厳しい状況の中で成長路線を伸ばしていかなければいけない。私の力はもうちょっと会社にいるのではないか」
(ロイターニュース 村井令二 編集:吉瀬邦彦)
以上です
社長の舵取りの判断で明暗が分かれるんだね
スケティーノ!わかったか!
これだけ明暗分かれるとはな。
5 :
名刺は切らしておりまして:2012/01/19(木) 15:49:46.17 ID:FjokteLW
イルフォードってどうなったんだろう?
6 :
名刺は切らしておりまして:2012/01/19(木) 16:46:11.11 ID:Qp3EQ0l6
ドレミファみどりさんもびっくり
7 :
名刺は切らしておりまして:2012/01/19(木) 16:47:50.43 ID:P1GyTcaQ
CNNでやってたな
8 :
名刺は切らしておりまして:2012/01/19(木) 17:33:01.57 ID:IQSJ+PH5
映画もフィルム使わんようになるのかな。HDD化が進んで。
9 :
名刺は切らしておりまして:2012/01/19(木) 17:53:03.77 ID:3Fgpr9BI
紙メディアがある限り写真プリントは残る。
本が完全に無くならないのと同じコトだわな
12 :
名刺は切らしておりまして:2012/01/19(木) 18:12:02.11 ID:hL4zWNsz
無能が指揮を採ると大企業もかくやだね
13 :
名刺は切らしておりまして:2012/01/19(木) 18:32:46.75 ID:qgO0Ny9W
キユーピーはバランスの関係でュをユとしてるらしいがフイルムのイもそんな感じか?
富士フイルムはマニュアルズームのカメラ頑張って続けてくれ
危機っつうか
もう破産申請したやん
>>13 登記当時はゃゅょはつかえてもぃが登記出来なかった
>>2 フロンティアを持っていた富士と、ミニラボマシンをノーリツに任せていた
コダックの差ってことか・・・
19 :
名刺は切らしておりまして:2012/01/20(金) 17:08:21.04 ID:Kk/Zxq27
コダックを買収すればいい
>>19 今のコダックの旨みはアメリカの土地代ぐらいなもんだろ
>>16 連邦破産法11号は、日本の会社更生法もとい民事再生法に近い。
日本で言う倒産のイメージとはちょっと違う。米国企業は大手もしょっちゅうだからまたか!という感じで対した事は無い。
怖いのは連邦破産法7号。これは破産で要注意
>>13 普通にフジフイルムと読む
昔はフイルムと言う人多かったし
>>21 フジのデジカメ部門はかろうじて黒字
だがフィルム部門は大の付くほどの赤字
「選択と集中」がもてはやされているが一歩間違えればこうなる。
内部的にいうと、経営者の気合いが違う。
経営判断以前に、
社長は根性でなんでもやり遂げろという人だよ。
それで出来なかったら、別の部署に突然飛ばされる。
でも、この規模の会社でこれがやれるのは凄いとは思う。
他人事ではないけど
>>25 選択と集中と言いながら実態は事業を縮小してってるだけの所もあるな。
どことは言わないが。
ん
断捨離ブームは昔の写真アルバムさえ捨てさせる
印刷屋はすべからく死んでしまえ
紙は邪魔だ
29 :
名刺は切らしておりまして:2012/01/25(水) 17:37:49.09 ID:Ln79nOsn
今や、映画の製作にすらフイルムを使わない時代
映画をfilmと呼ぶ時代は終わりつつある?
一昔前は散々コングロマリットディスカウントだなんだと叩かれてたのが嘘のようだ
富士フイルムが勝ち組なんて
どれだけの傘下企業や個人店舗を見殺しにしたんだよ
って 感じだな・・・
フジから梯子を外された会社や個人の恨みは、予想以上に大きいと思う
ドイツのagfaはどうなんだろ。
33 :
名刺は切らしておりまして:
【取引危険】ヘ゛イカレント・コンサルテイング【常習詐欺】
・コンサル詐欺、実態はIT人材派遣会社。
・戦略部門はウソ。実活動無し。
・営業社員が元ホスト。みずほ証券金券贈 賄事件の立役者。
・ヘ゛イカレント新卒内定辞退強要被害者、間宮理沙さんが本を出版。