【車/経営】トヨタが画策するVW撃墜カード--ダイハツを巡る深謀遠慮 [10/19]

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1ライトスタッフ◎φ ★
「単なるご祝儀とは思えない。舞台裏で秘めた思惑が動いているのではないか」
株式市場が急速に冷え込み、平均株価が8500円前後で低迷する中、ダイハツ工業を巡る
そんな観測が市場を駆け巡った。

同社は9月20日に新型軽自動車「ミライース」を発売した。リッター30キロと軽の従来
最高27キロを上回ってハイブリット車並みの高い燃費性能を誇り、価格は79万5000円から
と低価格をアピールしている。

今後開発する他の車種も高い燃費性能と低価格を両立させたタイプとする方針で、
ミライースの発表会見で伊奈功一社長は「東日本大震災後、軽自動車の需要は回復しており、
一気に攻める」と力説した。何せミライースのリッター30キロは、ホンダのハイブリット車
「フィット」とほぼ同等、トヨタの同「プリウス」(35〜38キロ)に迫るほどの性能を備えて
いるのだ。

その点、エコカーとしての話題性は十分あるとはいえ、ミライース自体は国内で「月間7000台」
の販売を見込んでいるに過ぎない。そのことを捉えれば、株価フィーバーは確かに尋常ではない。
新車の発表を機とした急騰に、いくら同社が「低価格のエコカー競争に火をつけた」(業界筋)
とはいえ、ここまで独歩高をアピールしたとあっては市場筋が「いったい、何があったのか」と
詮索しないわけがない。

「一部で囁かれているのはトヨタ自動車の思惑を先取りした動きとの見立てです。つまり
トヨタがダイハツにTOBを行って完全子会社化する。それを察知した投資家が、いち早く
買いに走った。こう解釈すれば説明がつきます」(市場関係者)

ダイハツ工業は1998年にトヨタの傘下に組み込まれ、トヨタが発行済み株式の51.2%を保有
している。そうである以上、この期に及んでトヨタが大枚を投じて完全子会社化する必然性は
なさそうだが、「現実の問題としてトヨタの危機感はハンパじゃない」とトヨタ・ウオッチャー
は打ち明ける。

「スズキと“離婚騒動”で揉めているフォルクスワーゲン(VW)は、保有する19.9%の株式をテコに
敵対的買収を仕掛けるか、第三者に売却してスズキとの関係を清算するかの最終決断を迫られて
いる。もし後者であれば、スズキに代わる軽自動車メーカーとしてダイハツが新たな標的になり
かねない。ただでさえトヨタ追撃に執念を燃やしているVWのこと、ダイハツ乗っ取りで挑戦状を
叩きつけたらトヨタのメンツは丸潰れ。そんな事態を回避するためにもダイハツの完全子会社化は
十分あり得るシナリオです」

かつてトヨタは、約20%を出資する緊密取引先の小糸製作所が米投資家の株買い占めに遭い、
辛くも排除した苦い教訓がある。豊田自動織機などグループ企業と相互に株式の持ち合い関係を強化、
外部勢力による株買い占め=乗っ取り阻止の防御シフトを敷いているのだ。旧財閥系企業を含め、
ここまで「組織防衛」に積極的な会社は他に見当たらない。既にグループ会社に組み込んだダイハツ
工業を例外にするとは思えないことも、見立てを後押しする。(※続く)

◎週刊実話
http://wjn.jp/article/detail/3885408/
http://wjn.jp/article/detail/8720346/
2ライトスタッフ◎φ ★:2011/10/19(水) 11:13:29.91 ID:???
>>1の続き

そのトヨタが9月26日、同社ブランドとしては初となる軽自動車「ピクシス スペース」を発売した。
ダイハツの相手先ブランドによる生産(OEM)で、価格は112万円から。トヨタは今後、ダイハツの
軽トラックなど2車種をOEM生産に加えるが、軽自動車を主力とするダイハツへの配慮から、3車種
合計の販売台数を年間6万台にとどめる方針だという。

しかし、トヨタがダイハツを完全子会社化した後、軽自動車部門として組織内に取り込めば
「配慮」など必要ない。OEM生産、また然りだ。

それを踏まえれば、ダイハツの話題作「ミライース」発売から僅か6日後にトヨタが軽に初参入した
のは何を意味するのか。

「世間の目には、秋の陣だから期せずして別会社が名乗りを上げたと映るでしょうが、トヨタ一流の
カモフラージュ作戦と理解すれば話は早い。まだVWがどう動くかわからない時点で、早々とダイハツ
の完全子会社化をブチ上げれば、余計なプレミアムを付けざるを得ず、その分出費がかさむ。本心は
“敵”の動きを警戒しながら迂闊なことを口にできず、体外的にはダイハツと軽でタッグを組むだけの
親子関係を装うしかなかったのが実情でしょう。ボンボン育ちで“俺が俺が”を主張する豊田章男社長も、
今回ばかりは対外的に随分気を使ったフシがあります」(前出・ウオッチャー)

そう解釈すれば、ダイハツのミライース投入から6日遅れでトヨタが軽に参入することで、偶然の
一致を装った“お家の事情”も読めてくる。備えるべきは、スズキと壮絶な睨み合いを続けている
VWが繰り出す“次の手”、ということだ。

スズキの株価がVWの出資当時に比べ2割も下落しているため「VWは当分塩漬けを余儀なくされる。
従って睨み合いの神経戦が当分続く」との観測も燻っている。大手証券マンは苦笑する。

「だからといってトヨタやダイハツが高枕で寝ていられる保証はありません。VWは2兆円を上回る
潤沢な金があるし、今年は新車販売でトヨタを抜き、GMに次いで世界2位に躍り出ることが確定的。
その勢いをもってすれば、世間の関心がスズキとの関係に向かっているドサクサに紛れてダイハツの
株を買い漁った揚げ句、トヨタに真っ向から挑戦状を突きつけていたなんてことがあり得ます」

ダイハツ株急騰の裏にVWの意を汲んだ筋が介在していたのか、それとも単なる思惑買いでフィーバー
しただけなのか。世界一から転落したトヨタ王国が、今再編の標的に浮上しているのは歴史の皮肉である。

◎トヨタ自動車(7203) http://www.toyota.co.jp/

◎ダイハツ工業(7262) http://www.daihatsu.co.jp/

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